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紺洲堂主人 @ Re:素晴らしい建物でしたね。(01/09) mrtk@jpさん 日本の景観って、スクラップ…
mrtk@jp @ 素晴らしい建物でしたね。 コンドル展も観てきましたが、本当、昔の…
mrtk@jp @ お久しぶりです&あけましておめでとうございます この展覧会、私も行ってきましたよ♪ 本当…
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…

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カテゴリ: 美術
IMGP3393.JPG


東京国立近代美術館 で開催中の パウル・クレー おわらないアトリエ 展です。

意外と大入り(といっては失礼か)でしたが、ちゃんと鑑賞できるぐらいの混み具合でした。

さて、今回のパウル・クレー展は大きく分けて2セクション。

1.クレーのアトリエを写した当時の写真に飾られているものの展示
2.クレーの技法にフォーカスした展示

といった構成になっています。

この着眼点は面白い。



また、写真もどうやら、単なる記録用ではなく、自分が見せたいと思うように、ちゃんと配置して撮ったもののようです。


つまり、このアトリエの写真は、作家自身の「アトリエ」や当時の制作姿勢を色濃く反映させたものなのでしょう。実際に白黒写真の中にチラリと写りこんでいる写真を見ていると、まるでクレー自身にアトリエに招待されたような気分がするのが不思議です。


そんな本展覧会ですが、「着眼点の面白さを見せる」というコンセプトを立たせるため、全体的な印象として散漫な感じもします。

つまり、パウル・クレーが、どういった人生を歩み、この作品を描いたか、といった視点が欠落しているのです(というより、あえて紹介していない)。
その証拠に、画家の年表すら貼っていない。


これは、今まで日本国内で既に、パウル・クレーの展覧会を数多くやってきたということと、パウル・クレーの技法や創作に関してフォーカスを当てるというコンセプトに集中したかったからでしょう。

ですが、あまり馴染みのない見学者にとっては、少々酷な感じもします。

もし行かれる方がありましたら、公式サイトなどでのパウル・クレーについての事前の予習をお勧めいたします。


あと、展示室の構成もなかなか。建築家の西澤徹夫さんのデザインということですが、絵がかかっている「島」が一見、ランダムな形になっています。

一応、ガイドはあるのですが、「あ、つぎはこっちか」と、ちょっと迷いながら発見しながら見られるようになっています。

「行ったり戻ったりする経験が、クレーの創作のプロセス、絵と絵の関係と呼応すること。」 というコンセプトが、しっくりくる展示でした。




面白ポイント   :パウル・クレーのアトリエと、技法をじっくりと見られる。あまり「大作」があるわけではないが、自分の興味と合えば、とてつもなく面白い。特に、絵を分割させて小品を二つ作るなど、作者の意図を想像しながら見るのもいいかと

こんな人にお勧め :画家の「描き方」にも興味がある人



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Last updated  2011.07.11 22:20:06
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