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紺洲堂主人 @ Re:素晴らしい建物でしたね。(01/09) mrtk@jpさん 日本の景観って、スクラップ…
mrtk@jp @ 素晴らしい建物でしたね。 コンドル展も観てきましたが、本当、昔の…
mrtk@jp @ お久しぶりです&あけましておめでとうございます この展覧会、私も行ってきましたよ♪ 本当…
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…

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カテゴリ: 美術
これは、ぜひともチェックしておきたい現代美術の展覧会です。

IMGP3283.JPG

現在、森美術館で開催されている 「フレンチ・ウィンドウ展」 です。

レディメイドで現代美術に大きな影響を与えた、マルセル・デュシャンの名前を冠した「マルセル・デュシャン賞」の受賞作品を展示した物なのですが、なかなか気が利いた展覧会になっています。

この賞が出来てからまだ10年少々。

にも関わらず、この豊かさといったら!

どの作家も興味深いので、この展覧会の欠点は「一人一人の作品の展示量が少ない」といったところでしょうか。

一点一点のコンセプトが際だっているので、まともに見ると、結構時間がかかります。

なので、今回は個人的に一番ツボだった作家をご紹介。



断崖絶壁のような場所から彼が見下ろしているのは、パリの街?

実は、ビルの屋上に寝そべっている写真を回転させると、まるで
眼下に広がるパリの街を見下ろしているような不思議な形になります。

そのほかにも、空中に浮かんだり海の上を歩いたり。とてもシュールで不思議な感覚の世界を「実写」(合成ではなく)で実現しています。

ルネ・マグリットのようにも見えますが、極めて詩的。

まるで全く違う世界の出来事のように見えるのですが、これは実際に様々なトリックを用いて写真を撮っているので、いわゆる「フォトショ」ではないんです。

他にも、ミシュランのキャラクター「ビバンダム」が黒くなっているブリュノ・ペナド《無題、大きな一つの世界》

そもそも、タイヤのチューブは黒いですよね。白いキャラクターよりも黒いキャラクターのほうが、自然といえば自然。

また、フランス国内にアフリカ系の住民も多く、サッカーのワールドカップでのフランス代表は、ほとんどがアフリカ系となるほど。

そうした社会環境で、あえて「大きな一つの世界」と書かれた「黒人の」ビバンダム。ユーモアに溢れていますよね。「こんなん、あってもいいじゃん。こっちも普通じゃん!」って感じでした。


そして最後には、「フランスのアートコレクターのアパルトマン」を再現したコーナーもあります。選考にアートコレクターも関わっているというデュシャン賞らしい演出ですね。アートと生活が共にある環境が、次世代のアートを育てるということなんでしょうね。





どうしてか?それは、展示されていない作品も併せて見られる上に、ポンピドゥーセンターでの展示風景も紹介してあります。出展している作品数が少ないのは、カタログで補ってください、ということなのかもしれませんが・・・・

オススメ度    :☆☆☆☆☆

面白ポイント   :とにかく、多様で豊かなフランス現代美術が凝縮されている。見ていて全く飽きないです

こんな人にお勧め :現代美術好きにはもちろん、それほど見たことがない人でも、十分に楽しめる作品が多いと思います。いい「入門編」になると思いますよ



【送料無料】フレンチ・ウィンドウ





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Last updated  2011.07.27 00:05:17
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