PR
カレンダー
コメント新着
キーワードサーチ
古代の人々にとって、化粧をするという行為は、単に「きれいになる」ことではありませんでした。
音楽を奏で、踊りを踊るのと同じように——それは宇宙と対話するための、ひとつの儀式だったと言われています。
そう聞いて、なんとなく腑に落ちるような気がしませんか?
鏡の前でそっと顔を整えるとき、あの静かな集中感は、確かに何か神聖なものに近い気がします。
そしてこれは、言葉の上にも痕跡を残しています。
古代ギリシャ語の κόσμος(kosmos)。
混沌(カオス)と対をなす、この世界の美しい骨格のことです。
ギリシャの哲学者たちはこの言葉で宇宙を呼びました。
なぜなら、夜空に広がる星々の動きはあまりにも規則正しく、完璧な秩序を持っていたからです。
化粧(kosmētikē)は「顔に秩序をもたらす技術」。
そして秋に咲くコスモスは、18世紀のスペイン人植物学者が「花びらの整然とした美しさ」に感動してつけた名前。
