チャンガラ

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2006.06.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
Mさんがその場になじむのには、3週間ほどを要した。

居場所を見出せず、
話相手もなかなか居なかった。

今思うと、Mさんにその場面での特定の
「なじみ友達」という人間は
存在しなかったのかも知れない。

Mさんは週に3回、送迎バスに揺られて
ココへ来る。

そして、

テクテクと歩いた後、
開いている席について周りの様子を眺めていた。
Mさんはよくテレビの前に座ることが多かった。
そして、ブラウン管からながれる音楽に耳を傾け
知っている曲があれば
一緒に鼻歌交じりで歌っていることにある日ワタシは気づいた。

「歌がお好きですか?」と訪ねると

「好きだねぇ」といい、民謡や歌謡曲をニコニコしながら歌う。

そして「あの、こうしてこうやってやるアレありますかいな。」

と、両手を軽く握って口元で吹くまねをした。


「ハーモニカですか!!」

というと、

「そうそう!それや!ハモニカですわ!」

翌日からMさんにハーモニカ演奏をお願いする機会が増えた。
みごとな腕前だった。

と少し照れながら、
少し自慢げに、いろいろな曲を演奏して下さった。




気さくで、少し照れ屋で、優しいMさんの
ハーモニカを演奏するする姿は本当にステキだった。



しかし、この時すでに
「ハーモニカ」
という言葉は
Mさんの記憶から消えかけていた。






」





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Last updated  2006.06.09 10:44:22
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