天
仰ぐ空は
必ずしも澄んでいるとは限らなかった
けれども天にあるものは
いつも同じ
それは空
勝手な空想に
時に清々しいイメージへ
時に重々しいイメージへ
今なら
あの空の中へ消えてしまっても
いいだろう
今なら
あの雲になっても星になっても
悔いはない
けれど雲に乗ることは出来なくて
それは全てを冷たく突き落として
決して優しいものではなく
けれど星に手が届くはずもなく
遥か遠くの遠い存在でしかなく
宝石のように輝くわけもなく
それならばあの月へ
月へ行ってしまおうか
そこからならば全てが見える
沢山の顔になれる
けれど欠けても満ちても
ただそれは1つしかなくて
いくら形を変えようとも
それは決まった形でそこにあるだけで
天には
自然だけじゃない
人々の想いが
あまりにも多すぎる。
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