くれーじーくえいる ぶろぐ

くれーじーくえいる ぶろぐ

2008.04.15
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テーマ: ゴルゴ13(86)
 4月11日からの放送開始を前に本格稼働した TVアニメ版『ゴルゴ13』
 なお、各話にはベースになった原作のリイド社SPコミックスでの収録巻数が併記されているので、番組を見る前or後に原作を読んでアニメ版との違いを楽しむのも一興か。

 さて、中四国地域では4日遅れの本日15日0128からの放映開始です。本日は休日のため深夜にリアルタイムで見ることができました(^^)

〔Target.1:AT PIN-HOLE!〕

CAST  ゴルゴ13:舘ひろし  デイブ・マッカートニー:千田光男  フラナガン:有本欽隆  リーガン:木村雅史  ジェイク・クエード:東地宏樹  マイケル・ハワード:相馬幸人



 とある留置場。そこに一人の男が拘留されていた。彼は酒場で男を殴って逮捕されたが、相手が被害届を取り下げたため釈放になるらしい。管理官に名前を問われた彼は答える。「デューク・東郷・・・」 デューク・東郷、またの名をゴルゴ13――――――

 エル・パソ空港に降りた旅客機は警察とFBI(アメリカ連邦捜査局)の厳重な包囲下にあった。現場ではFBIのリーガン部長らが対処に当たっていたが、警察のSWATをもってしてもコックピット内の犯人を狙撃するのは困難だった。一方、テキサス州ダラスでは、釈放されたゴルゴ13をCIA(アメリカ中央情報局)のフラナガン部長とFBIのハワード捜査官が出迎えていた。彼らと共に車で去っていくゴルゴ13だが、その様子を怪しげな男たちが物陰から窺う・・・
 テキサス最大のマフィアのボスを抹殺する仕事を遂行したゴルゴ13は、復讐を目論む手下たちの追求を避けるためわざと警察に掴まって脱出のチャンスを窺っていたらしい。そんな彼にフラナガンは300万ドルの報酬を提示してハイジャック犯の始末を依頼する。犯人はコカイン密売人のジェイク・クエード。彼は米国防総省の高官にコカインを流すのと引き替えに軍事機密情報を入手して密売していたが、CIAの追求を恐れて国外に逃亡しようとしていた。CIAとFBIは最新のミサイル防衛システムの情報を入手したクエードの抹殺を決断するが、広い空港では接近するのも容易ではなく、下手をすれば旅客機もろとも自爆されてしまう。そこで、フラナガンは天才的な狙撃の腕を持つゴルゴ13に白羽の矢を立てたのだ。狙撃はともかく時間のなさを懸念するゴルゴ13に、フラナガンは可能な限り引き延ばすと約束し、ゴルゴ13は依頼を了解。報酬の現金と犯人に関するデータを収めたノートPCを受け取り、4時間の猶予を切って行動を開始する。

 ゴルゴ13はダラス市内のとあるクラブの地下にある銃器工房を訪れ、ガンスミスのデイブ・マッカートニーを紹介される。ゴルゴ13は.308口径のヘンメリー製ライフルをベースに、デイブに3時間で銃身の延長や弾薬の変更などの改造を要求する。そのターゲットは2km先のフットボール!
 銃が完成するまでの間、ホテルの一室でクラブの女性歌手と情事に耽るゴルゴ13。だが、その居所を突き止めたマフィアのボスの息子が部下数人を引き連れて襲撃してきた! しかし、それを察したゴルゴ13は咄嗟に女性を別部屋に逃がすとマフィアたちからの銃撃の嵐をかわし、悉く返り討ちにするのだった。

 空港では給油を終えた旅客機が警察の制止を無視して強引に離陸しようとしていた。FBIのリーガン部長は旅客機のタイヤを狙撃して制止することを決断、SWATの狙撃班がタイヤを狙い撃ってバーストさせて何とか離陸の阻止に成功する。だが、そこで新たな問題が・・・
 一方、地下工房ではデイブがカスタムライフルを完成させていた。受け取りに来たゴルゴ13は銃の出来栄えを「上出来だ」と評価。が、その時、デイブがノートPCに表示された標的のデータが変わったのに気付く。SWATの狙撃で停止した旅客機の位置が変わってしまい、当初の計算では狙撃できなくなってしまったのだ。だが、ゴルゴ13は顔色一つ変えることなくデイブから弾1発を受け取る。デイブは期待を込めて言う。「期待していいんですね? 明日の新聞を・・・」

 期限の4時間後まで後1時間足らずとなった夕刻。その時、エル・パソ空港の別の滑走路に小型機でゴルゴ13が到着した。SWATの位置からさらに後方で銃を構えたゴルゴ13は冷徹に旅客機のコックピットに狙いを定める。次の瞬間、彼のライフルから放たれた銃弾は狙い過たずコックピットの風防ガラスを突き抜け、クエードの眉間を撃ち抜いた!
 SWAT隊長ですらできる人物を知らないと呟いた1km先の狙撃。だが、それを上回る2kmの距離から成功させる天才、それがゴルゴ13。その存在に管制塔のフラナガンやリーガンたちはただ畏怖するのみ。依頼を見事成し遂げた彼は、そのまま小型機でエル・パソを後にした――――――

 翌日。街角で朝刊を手にしたデイブは、SWATの狙撃でハイジャック犯が射殺されたとの記事を目にして満足そうに笑みを浮かべるのだった。


○○○○○○

 原作の『AT PIN-HOLE!』は以前紹介した『ROOM・No.909』と共に管理人の実家に唯一あった単行本に収録されていた話で、管理人にとってはある意味最も慣れ親しんだゴルゴ13のエピソードです。それがどのようにアレンジされるのか非常に楽しみで不安でした(笑)

 OPとEDは合わんという意見が多いようですが、管理人はあまり気にしません。まぁ見続ければ慣れるでしょう(ぉ)ただ、どうせ子供向けの作品じゃないんだから歌詞を一々字幕で流さなくてもいい気はしました(笑)劇中音楽はDIMENSIONが担当とのことですが、自分的にはまぁまぁ良かったかな。
今時原作みたいなダイナマイト腹巻で旅客機に乗り込んでくるのはリアリティがない という判断なのかアニメ版では携帯電話に擬装したプラスチック爆弾となり、拳銃もいつの間にか持ち込んでいるのではなく同乗していた航空保安官から奪うという形で今風にアレンジされています。
 上記の制約故に結構ボリュームのある原作をそれなりに弄らざるを得ないので、全体的には少々展開が急ぎ気味という感じもしましたが、原作の主要サブキャラがちゃんと登場しているほか、原作でゴルゴ13の犯罪を立証しようとしたFBIのマイケル・ハワード捜査官がフラナガンの付き添いとして登場したり、デイブが勤める地下工房を抱えるダラス市内のクラブの描写等々、原作の要素の一部を上手く織り込んでいたように思います。しかし、ゴルゴ13への報酬が300万ドル(現在の円相場換算で3億460万円余り!)になってるのはいくら何でも高すぎないか(苦笑)最近の原作でも彼への報酬の相場は概ね数十万ドルなのに。
 銃好きとして気になっていた、原作でのデイブが遠距離狙撃の困難さを語る台詞や、空港に着いたゴルゴ13がFBIの担当官に風速や温度・湿度について尋ねるシーン、ゴルゴ13が使用するヘンメリー製ライフルの設定はかなり変更されていますが、これは尺の都合もさることながら、1970年代と現在とでは使われている銃器や狙撃に求められる要目等が違っているからか。何しろ今時は大口径のアンチ・マテリアル・ライフルやマグナム弾口径の狙撃銃の一般化で1~2km程度の遠距離狙撃などそれほど困難な話でもないですし。あと、最後の狙撃でトリガーを引く瞬間に呼吸をコントロールする演技をやっていたのはアニメならではでしょうか。
 マフィアとの銃撃戦も含めて見応えのある銃器描写でしたが、エンディングテロップで 銃器監修:納富喜久男(BIG SHOT) 銃器資料協力:東京マルイ のクレジットを見て超納得(笑)『あぶない刑事』シリーズや押井守監督作品など数々のアクション作品で銃器エフェクトを担当している納富氏が監修に参加しているなら、銃器描写に関しては期待していいのかな? Gun誌辺りで裏話書いてくれないかなぁ(笑)

 一方、 "握手しない""他人に背後に立たれるのを嫌う""自分から先に車等に乗らない" といったゴルゴ13のお約束はアニメ版でもきっちりと再現。さらにもう一つきっちり守られていたお約束が・・・

第1話からいきなり女と○○○○かよっ!


 いやまぁ お色気シーンのないゴルゴ13なんてコーヒーの入ってないクリー (ry と以前から思ってますし、原作でも銃が完成するまでの間にクラブの女性歌手とベッドインするシーンがちょっとだけあるので、地上波放送のアニメで再現するのかと思ってたら ホントにやりやがった (笑)おまけにOPとEDまでそっち系のカットがあるし・・・そっち方面の描写に対する規制が厳しいと聞くテレビ東京系のアニメですが、深夜枠&大人向けを意識した作品ということでそれなりに緩めたのかな?
 そういえば、マフィアに襲撃されたときに相手の女性を咄嗟に隣の部屋に放り込んで助けてましたが、この辺も "自分が原因で無関係の人間が巻き込まれるのを避けることがある"
 あと、表現関連で一つ気になるのは アニメのゴルゴ13が喫煙するのかどうか?  ゴルゴ13といえばスナイパーのくせに葉巻を平然と吸う人ですが、昔と違って喫煙の害が大きく取り沙汰される昨今ですし。とはいえ、 ○ロシーンがOKで喫煙がNGというヘンな道理も今更なかろうとは思いますが (笑)

 最後に肝心のゴルゴ13役、舘ひろしの演技ですが、まだ第1話だしこんなもんかなというのが第一印象。管理人的には悪くないと以前から考えているので、これから回を重ねてさらに洗練されていけばと思います。ただ、原作でのゴルゴ13の印象的な台詞である「デイブ、ありがとう」がなかったのはちょっと残念。


 何はともあれ、管理人的には概ね満足な出来だったと評価します。原作と比べて多少物足りない点はありますが、ある意味では単なる原作のアニメ化というよりは 原作を下敷きにした"アニメとしてのゴルゴ13"
 というわけで、今後もこの調子で進んでくれることを祈りつつ視聴継続決定。





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Last updated  2008.12.21 23:19:08
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