くれーじーくえいる ぶろぐ

くれーじーくえいる ぶろぐ

2008.06.07
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テーマ: ゴルゴ13(86)
 5人組のロックバンドNaifuが歌う『ゴルゴ13』アニメ版のオープニングテーマ曲『Take The Wave』(GZCA-7120/1,050円)が来月7月23日にシングル発売されることになりました。この曲がNaifuのメジャーデビューシングルとなります。『ゴルゴ13』関連ではエンディングテーマのdoa『ガラスのハイウェイ』(GZCA-4113)がすでにシングルリリースされていますが、『Take The Wave』もiTunes storeで配信されるかな? 自分的にはオリジナルサウンドトラック盤が出るかどうかが一番の気がかりです。
 2ch等では合わない合わないと評判の芳しくないOP&ED曲ですが、回数も9回を数えると慣れてきましたね(笑)

〔Target.9:檻の中の眠り〕

CAST  ブルーアイ・ザラス:小山力也  キッカース:青野武  マウス:小野坂昌也


 一人減ればまた入ってくる者あり。その日、ヘリコプターで"パンドラの島"に新たに送られてきた一人の囚人、そいつはゴルゴ13だった――――――

 ゴルゴ13は"デューク・東郷"の名で、強盗・婦女暴行・殺人未遂等の罪による無期懲役囚として送り込まれてきた。刑務所の入口には"Be Hopeful"(希望を持て)という所長の言葉が掲げられていた。死刑と終身刑の囚人ばかりの刑務所で「希望を持て」とは一体・・・
 ゴルゴ13を出迎えたキッカースは中庭に建てられた囚人数確認ライトを彼に示し、間違ってもあいつを赤に変えたいなどとは思わないことだと警告する。これまでに脱獄を試みた19人は全員、キッカースの拳銃のグリップに刻まれたキルマークとなっている。昨日と明日の間には何も起こりはしない、何も起こりはしないのだと。それが入口の「希望を持て」の意味かとのゴルゴ13の問いに自慢げに答えるキッカース。「ここに来る奴の心理は不思議な反応を示す・・・死ねと言えば生に執着する、希望を持てと言えば諦める」だが、ゴルゴ13は「なるほど、ひねた小男の考えそうなことだ」と冷ややかに言い放つ。侮辱された怒りに震えつつ、キッカースは彼を監房へと向かわせる。

 食事の時間を迎えた刑務所の食堂。所長を侮辱したゴルゴ13はペナルティとしてメシ抜きを言い渡されるが、表情一つ変えない彼を同室の囚人マウスは只者ではないと睨む。一方、ゴルゴ13は灰色の囚人服を着た一際人相の悪い囚人たちに目を留める。彼らは西の特別房に収容されている死刑囚たちで、脱走や看守への暴行など何でもやらかす連中だという。
 私語を続けるマウスを咎めたデッドマンをブルドッグと小馬鹿にするゴルゴ13。怒って殴りかかったデッドマンをゴルゴ13は逆に殴り倒し、駆け付けた他の看守たちまで叩きのめす。そこへ駆け付けたキッカースは、終身刑の囚人が他人に暴行を働いた場合はすべて死刑に処するというアラスカ刑法第350条を盾に、10回土下座して謝れば許してやろうと迫るが、ゴルゴ13は「俺が頭を下げたからって小男が大きくなるものでもないぜ」と逆に挑発し、キッカースからアラスカ刑法第350条により死刑囚として西の特別房への収容を言い渡される。
 西の特別房に入れられたゴルゴ13に、隣の監房のブルーアイ・ザラスという死刑囚が声をかける。ザラスは死刑囚になることを全然恐れていない、どうせ外に出られると言わんばかりの彼の態度が気になっていた。ここは脱獄絶対不可能といわれる"パンドラの島"、これまでに19人が脱獄を試みたが全員生きて帰れなかった。建物の外は投光器で厳重に見張られており屋上へ登るのは不可能、建物の外に出られた者もいたが、島の外の激しい潮流を泳いで渡れる者はいない。そんなザラスにゴルゴ13は「逃げたいか?」と脱獄を持ちかける・・・
 ゴルゴ13の話に乗ったザラスは、自分が労務作業をしている5階の自動車部品工場からワセリンとグリス、靴下、グラインダーの破片と紙ヤスリの金剛砂を入手し、靴下を解いて作った紐にワセリンを塗ってグラインダーの破片とヤスリの砂をまぶして即製の紐ヤスリを作る。食堂でザラスから知らせを受けたゴルゴ13は、夜に脱獄を決行すると告げる。そんなゴルゴ13の企みを察したマウスは自分も連れて行ってくれとこっそり頼み込むが、彼は応えない・・・実は、マウスはキッカースの指示で死刑囚から無期懲役に減免される代わりに他の囚人たちの動向を監視させられていた。キッカースたちから東郷(ゴルゴ13)の動向を訊かれたマウスは、特に怪しい素振りはないと答えるが、東郷の動向を訝しむキッカースは絶対に見逃すなと厳命する。
 その夜、ゴルゴ13とザラスは即製の紐ヤスリで監房の鉄格子を切断し、全身にグリスを塗りたくると、毛布を裂いて作ったロープを伝って監房から中庭へと脱出した。そのまま建物沿いに南側の雨樋まで走ると、雨樋のパイプをよじ登って屋上へと向かう。その途中、監視哨の二つのライトが二人を照らすが、何故か発見されることはなく、二人は無事屋上へと辿り着いた。ゴルゴ13は二つのライトが建物の5階の辺りで一つに重なることを見抜き、それによって生じるハレーションを利用して監視哨の目を逃れたのだ。と、そこへマウスが現れて自分も連れて行ってくれと懇願するが、その後を密かに追っていたキッカースとデッドマンが立ち塞がった。キッカースはゴルゴ13に拳銃を向けるが、マウスが二人を逃がそうと彼に飛びかかって銃弾に斃れる。虚を突かれたキッカースはゴルゴ13に殴り飛ばされて屋上から転落して死亡、デッドマンもザラスに殴り倒される。そのまま屋上から海に飛び込んだ二人は身体に塗ったグリスのおかげで冷たい海水を堪え、出動してきた監視艇に乗り移ると看守たちを海に叩き込んで艇を奪い、ついに脱獄に成功したのだった。

 一夜明けて、とある島に上陸したゴルゴ13とザラス。彼が衣服や武器を事前に準備していたことに驚くザラスだったが、ゴルゴ13はM16A2を組み立てるとザラスに銃弾を浴びせる。「おまえが死刑になるまで待てないという奴がいたんだ」「く、くそ、奴らは俺が死ぬ前に喋るとでも・・・」東郷の本当の目的が自分の始末だったことを知り、ザラスは最後に名前を問う。「俺の名前は、ゴルゴ13」ゴルゴ13はそう答えると、不敵な笑みを浮かべるザラスにトドメを刺すのだった――――――


○○○○○○

『ゴルゴ13』シリーズには、ゴルゴ13が刑務所内に潜む標的を始末するためにわざと刑務所に囚人として送り込まれるというパターンのエピソードがいくつかありますが、本作はその一番最初に当たる話です。1969年初出とシリーズの中でもかなり初期のエピソードで、"デューク・東郷"というゴルゴ13の通称が初登場し、連載初期らしく 今からは考えられないくらいゴルゴ13の表情や台詞が起伏に富んでいる のが印象的です。それ故に、今の無口で無感情な狙撃マシーンのゴルゴ13として描かれているアニメ版で本作がどう表現されるのか気になっていました。

 結論だけ先に言うと、 やっぱりゴルゴ13は今のゴルゴ13でした (謎)
「なるほど、ひねた小男の考えそうなことだ」「俺が頭を下げたからって小男が大きくなるものでもないぜ」 という原作の印象的な台詞はそのままですが、食堂で看守をバカにするときの「人間の俺がブルドッグにお預けを食ってると思うと笑えてきてね」という台詞は流石に笑わないせいか単純化されてました。ラストでザラスにトドメを刺すときの「俺が相手に名乗ったのは今度が初めてだ」という台詞もアニメでは省かれましたが、この辺は殺すためとはいえ共に死線をくぐったザラスに敬意を表して自ら名乗るという原作の持ち味をもうちょっと生かしてくれるとよかった気もします。ちなみに、原作と同様にアニメでもゴルゴ13が自分から通称を名乗ったのは本作が最初だったりします。

 今回はストーリーに多少起伏を持たせるためか、屋上に登ったゴルゴ13とザラスの前にキッカース所長が立ち塞がる原作にはない展開が入るなど、久々にアレンジが多めでした。まぁそれ自体は予想通りではあるし、ストーリーの流れも概ね原作通りではあるんですが(笑)
 今回ゴルゴ13に声をかけていた出っ歯の囚人、原作ではゴルゴ13の通称の由来とされる"ゴルゴダの棺桶"の逸話を知っていて、入ってきたゴルゴ13の前でそれを喋ろうとして一睨みされてしまう名無しの小男でしたが、アニメではマウス(出っ歯or所長のスパイだからかこの名前?)という名前を与えられ、キッカース所長の駒として囚人たちの内情を探らされていました。とはいえ、散々キッカースに圧力をかけられながらも実はゴルゴ13の脱獄について一言も喋らず、最後は二人を逃がそうと自ら所長に楯突いて死ぬなど意外にいい奴だったり。最後の彼が自分も連れて行ってくれと懇願して射殺される結末は原作の『ロベン監獄島』に出てくる囚人を思わせます。
 一方、ゴルゴ13の前に立ち塞がるキッカース所長は、ゴルゴ13に散々小男呼ばわりされて怒る姿は原作通りですが、原作では脱出不可能とされた自分の刑務所から脱獄者を出したことに悔しがるだけで終わるのに対し、アニメでは 狡猾にもゴルゴ13とザラスの前に立ち塞がったと思いきやあっさり殴られて転落死してしまう という哀れなオチが・・・ぶっちゃけ放っておいても本筋には関わりないキャラとはいえ、視聴者的には嫌な印象のキャラなのでくたばってくれた方がカタルシスが盛り上がるという演出なんでしょうかね。あと、アニメでは愛用のコルト・パイソンのグリップに脱獄に失敗して死んだ人数をキルマークとして刻んでいる余計にアブナい小男になってました。こういう狡猾だが見かけ倒しな小男キャラには青野武の声がよく合いますね(爆)

 なお、今回一つ残念だったのは、ラストでゴルゴ13がザラスを仕留めるシーンで、彼が使うM16A2のスコープが付いてたり付いてなかったりという明らかな作画ミスがあったことでした。


 ところで、毎回変わる『ゴルゴ13』アニメ版のアイキャッチですが、今回のゴルゴ13のバックでCz75(それも初期型のいわゆるショートフレームというえらくマニアックな)を持ってるベレー帽の軍人風のおっさんって・・・・・・誰?





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Last updated  2008.08.26 22:45:00
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