くれーじーくえいる ぶろぐ

くれーじーくえいる ぶろぐ

2008.09.22
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テーマ: ゴルゴ13(86)
 (社)全日本印章業協会がゴルゴ13をキャラクターに起用した印章の啓蒙ポスターを作成したそうです。「メールでは困る」「日本人はサインの代わりに契約書にハンコを押すのだ」とゴルゴ13が懐から判子を取り出す画なのですが、原作の『バイルス・チェイス』というエピソードでプログラマーを装ったゴルゴ13が敵の親玉に接触するシーンにこれとまったく同じ場面があり、これにちなんだ起用でしょうか。原作を確認してないので画が原作の流用かどうかはわかりませんが・・・

〔Target.24:サンタ・アナ〕

CAST  "血まみれ"ブリギッダ:深見梨加  デュボア:城山堅  アラン:平野俊隆  ヴィットリオ:坪井智浩




 ゴルゴ13の排除を依頼されたブリギッダは、すべて自分に一任するという条件で引き受け、いつもの倍以上の時間をかけて調査を進める一方、仲介役のヴィットリオを通じて標的であるはずのゴルゴ13との接触を試みる。そして、とあるホテルのスイートを確保してそこでゴルゴ13と直接対面する。「女の他の部分はベッドで調べてちょうだい。それとも、私をこのままにして眺めているの・・・?」ブリギッダは自らドレスを脱ぎ捨てて全裸となり、ゴルゴ13をベッドに誘う・・・
 一方、ICPOのデュボア長官とアランは標的であるゴルゴ13に自ら接触しようというブリギッダの意図を訝るが、すべて彼女に任せた以上は静観するしかない。アランはゴルゴ13を"心に限りない空洞を抱えた無思想な殺人鬼"と認識し、今回の作戦の対象にするべきなのかと疑問を呈するが、デュボア長官は彼を確信的なテロリストと考え、彼に対する自分の見解を語る。確かにゴルゴ13の心には既成の思想を受け入れる器はないだろうが、それは即ち、世界の如何なるイデオロギーも受け入れないという逆説的な思想の表れであろう。彼の狙撃を虚無の所行と考える者は虚無の何たるかを知らず、もし虚無に基づく狙撃であるとしても、それは地上のあらゆる価値と対立しようとする積極的な価値の否定なのだと――――――
 ホテルにて情事の一時に耽るゴルゴ13とブリギッダ。コトの後、用件を問われたブリギッダはゴルゴ13にある依頼をする。それは、アメリカ・カリフォルニア州のサンタ・アナで食肉加工業者の顔を持つ地元マフィアのボス、ディック・カルタバの抹殺。大勢の部下にガードされた相手を狙うのは自分の手には負えないからというのが彼女の依頼の理由・・・

 サンタ・アナに入ったゴルゴ13はモーテルに宿を取り、標的の動向を調べ始める。一方、モーテルの従業員からの情報でゴルゴ13がサンタ・アナ入りしたと知ったブリギッダは匿名でディック・カルタバにその情報を流し、両者が相打つよう仕向ける。「頑張ってちょうだいね、ゴルゴ13・・・」
 その夜、ゴルゴ13が泊まるモーテルに、サブマシンガンで武装したカルタバの手下たち数十人が襲撃をかけてきた。ゴルゴ13は拳銃で応戦しつつ車でサンタ・アナ市内へと逃走、カルタバの会社の食肉加工工場へと逃げ込む。砂風が吹き荒ぶ中、工場内に逃げ込んだゴルゴ13を追うカルタバの手下たちだったが、闇夜に紛れたゴルゴ13の銃弾によって悉く倒されていく・・・
 カルタバの手下たちが全滅した頃合いを見計らって、武装したブリギッダは目にゴーグルを着けて工場に現れ、ゴルゴ13が潜む食肉倉庫へと飛び込む。彼女の真の狙いは、砂風が舞うサンタ・アナの気象条件の中でゴルゴ13とカルタバの手下たちを戦わせ、砂風で彼の目にダメージを負わせた上で戦いを挑むことだった。だが、彼女の前に現れたゴルゴ13の目には彼女と同じくゴーグルが・・・ゴルゴ13は事前にサンタ・アナの気象を調べて対策を打っていたのだ。超一流のプロらしい彼の用心深さと用意周到さを思い知らされたブリギッダは敢えなくゴルゴ13の銃弾に斃れる――――――


○○○○○○

 ICPOの"テロリスト相殺作戦"に踊らされている格好の美貌の女テロリストが次の標的としてゴルゴ13を抹殺する依頼を受け、ただ真っ正面から挑んでは勝負にならないと色仕掛けを交えた策略を駆使してゴルゴ13に対決を挑む本作。結論だけ先に書くなら、アニメ版では久々の エ○分満載のサービス回 となりました(笑)この辺は深夜枠で大人をメインの視聴層に想定したアニメならではでしょうか。

 原作のブリギッダは1970年代にドイツ国内で大暴れしたことで知られる極左系テロ組織のRAF(ドイツ赤軍)に属していた過去を持ち、ゴルゴ13に対する仕事の前に同じRAFの同志だったレズビアンの女テロリスト・エルケを始末する依頼を受けて彼女をヨットもろとも爆殺しています。アニメ版ではRAF絡みの設定を含む原作の前半部分をほぼバッサリカットした形になっていますが、この辺は尺の都合もさることながら、2008年の設定でRAF絡みの設定を出すのは無理があるとも判断したのかも。ちなみに、現実のRAFは1989年の冷戦終結以降は急速に存在基盤を失い、1998年にロイター通信に解散宣言を送って事実上解散状態となったようです。
 しかし、 エルケの話("恋人"の女性との○○シーン有)も映像化されていれば本作はさらに○ロ分過多のサービス回になっただろうになぁ (爆)
前半部のメインはほとんどゴルゴ13とブリギッダの○○○シーン (笑)原作でのコトの最中の「貴方こそ本物の男だわ!」という彼女の絶叫がカットされてましたが、流石にこの台詞は地上波アニメで流すには意味深すぎたんでしょうかね(笑)
 ちなみに、ブリギッダが原作で使用する銃器は、冒頭のモロッコでの狙撃ではアーマライトAR-7、ゴルゴ13との対決ではリボルバーでしたが、アニメ版では現代っぽく冒頭の狙撃ではステアーAUGを使用し、愛用の拳銃もベレッタM92FS系(PX4ストームっぽい)になっていました。個人的にはステアーAUGが狙撃銃として扱われるのは今一解せないんですけどね(苦笑)あと、原作でゴルゴ13の対決に臨むブリギッダはワンピース姿で砂風対策に眼鏡をかけてますが、アニメ版ではより勝負っぽさを出すためか全身スーツ姿になっており、眼鏡もゴーグルに変更されています。

 今回の話のもう一つのキモであるICPO(国際刑事警察機構)によるテロリスト相殺作戦、アニメ版でやるのか密かに気になってましたがストレートにそのままでした。この辺は原作当時に比べてむしろテロの脅威が増しているともいえる現在だからこそ敢えてそのまま映像化したとも解釈できそうです。ちなみに、フィクション作品では国際的な警察組織として描かれがちなICPOですが、現実のICPOは各国の警察等の法執行機関の連絡調整機関および協議体としての性格が強く、『ルパン三世』シリーズの銭形警部のような"ICPO専属の国際捜査官"といったものは実在しません(ただし、限定的に国際犯罪の実動捜査活動を行うセクションは存在する)
 作中でICPOの幹部たちが語るゴルゴ13観はどこか押井守作品調ですが、 "特定の思想を持たないことこそ彼をテロリストたらしめる思想そのもの" という幹部の台詞は、ゴルゴ13というある意味規格外の存在であるテロリストの本質の一端を言い当てたものといえるでしょうか。
 ただ、原作での「ゴルゴ13を今回の作戦の軸には据えたくない」というICPO幹部の本音がアニメ版ではカットされていたのは個人的にはちょっと残念かも。これがないと「だったら最初からゴルゴ13雇えばいいじゃん」という原作を知らない視聴者からのツッコミが殺到しそうな気が・・・(爆)





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Last updated  2008.09.29 22:25:45
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