わたしは価値を創る

わたしは価値を創る

March 9, 2008
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カテゴリ: 小説の話
■スティーブン・キングの新作です。上下2巻ですが、この作者としてはずいぶんコンパクトにまとまった小説です^^いつもこの程度でまとめてほしいもんですな。

■これは「ゾンビ小説」です。ある日突然、大勢の人が狂い始める。どうやら携帯電話から送られた電波が原因になっているらしい。という強引な設定です。

もっとも、最後まで原因は究明されません。ゾンビ化した人間が、テレパシーを使ったり、リーダーが登場したりしますが、なんでそうなのかはほったらかされてます。こんなんでいいんだろうかと思わないこともない^^;(この作者は基本的にノープランで筆の赴くままに書いているのだろうか?)

■むしろ主眼は、少数の正常人のサバイバルです。極限的な状況に陥った時の人間の心理や行動の克明な描写はこの作者ならではのものがあります。

闇のような運命の中を進む人々の物語です。

■私がこの作者の中で好きなのは「呪われた町」と「霧」です。

いずれも、悪夢のような状況に巻き込まれた人々のサバイバルを描いています。

つまりテーマは今回の「セル」と同じ。

ただ、「呪われた町」は吸血鬼、「霧」は未知の怪物という超自然的な恐怖を対象としていたのに比べて、今回は狂人が敵なので即物的な恐怖です。



もう1つは、サバイバルがある程度成功していくので、冒険小説のような達成感が残ります。このあたりが好きな人はいいでしょうが、私は「霧」のような悲壮感、絶望感が好きだったので、いまひとつでした。

■まあ、でも、スティーブン・キングここにありというエネルギーに満ちています。まだまだこれから活躍しそうな感じですな。





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Last updated  March 9, 2008 01:29:47 PM
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