わたしは価値を創る

わたしは価値を創る

April 27, 2009
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カテゴリ: 映画の話
明日、15ラウンドが終わるまで立っていられたら、俺がろくでなしじゃないってことが証明できる。



■DVDで観ました。第1作は確か1970年代だったはず。辰吉丈一郎より古い。

第1作は映画の歴史に残る傑作でした。特にスタローン自身によるシナリオが素晴らしい。

背骨が震えるようなうまいシーンがマシンガンのように連続する奇跡のような映画でした。

■この映画、もとは、人生を失いかけた中年男が、頑張った末に誇りをとり戻す話です。

そうです。最初からロートルボクサーだったはず。場末の賭けボクシングに出場し、冴えない試合で顔を晴らし、家に帰ると話相手は、老犬と亀だけという男。アルバイトで金貸しの手先をやり、好きな女性はペットショップの内気なオールドミス。周りから小馬鹿にされる存在です。

そんな男が、ひょんなことからつかんだヘビー級タイトルマッチ挑戦というチャンスに、すべてを賭けるのです。

■だから映画における男の目的は、チャンピオンになることではなく「誇り」をとり戻して、人生を自分のものにするということです。

彼は自分自身で「15ラウンド立っていたい」という目標を設定します。「それができれば、俺がろくでなしじゃないことが証明できる」



■果たして、男は、想像以上の頑張りを見せて15ラウンドを戦い抜き、十二分にろくでなしではないことを証明します。

チャンピオンには惜しくも届きませんでしたが、リング上、恋人と抱き合うラストシーンは、この男が自分の人生を豊かなものにしたことを暗示しています。

要するに「ロッキー」は第1作で十分なのです^^

■スタローンの意向か、制作会社の意向か、「ロッキー」はその後、派手な打ち上げ花火のような映画としてシリーズ化されます。

案の定、回を重ねるごとに質を落としていき「ロッキー4、5」など散々たるものでした。それなりに受けたようですが…

■だから「ロッキー・ザ・ファイナル」は、原点回帰を志向するものです。

老犬や亀。一人暮らし。亡き妻との思い出に浸る日々。第1作のテイストが随所にあるシチュエーションとなっています。

過去の栄光に浸ることに飽き足らない男はカムバックを決意します。

50代で再起する例はなきにしもあらずですが、彼はいきなり現役チャンピオンとエキジビジョンマッチで対戦することになります。

えらいことですよ。

■この映画の見所は、還暦のスタローンが、どこまで本気で身体を作ってきたかです。



映画のために寿命を縮めてどうする?だが、この映画のリアリズムは、その一点のみです。

金に不自由なく、栄光もつかんだ男が、どこまで本気で挑戦できるのか?これを表現できる演技力はスタローンにはありませんから、ひたすら肉体で見せるしかない。まさにアクション俳優の生き様を貫いていますね。代役なしで、全部自分で演じきったそうですよ。

■もっとも純粋に作品だけを観ると、中途半端な出来でした。

なぜそんな無謀な挑戦をするのか?彼はその末に何を得たのか?今ひとつ理解できません。

いろいろ魅力的な人物が登場するのですが、彼らの扱いも煮え切らない。



まあでも「燃え尽きた」とロッキーが言っているのだから、それでいいんでしょう!





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Last updated  April 28, 2009 11:42:52 PM
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