わたしは価値を創る

わたしは価値を創る

June 19, 2010
XML
カテゴリ: 映画の話
ネタばれが多いので注意してください。

■湊かなえの小説「 告白 」の完全映画化です。

小説と同じく、展開は「デスノート」のよう。教育の荒廃とか少年法とかHIV感染とか、社会的な問題を散りばめているように見えますが、特に社会問題に取り組もうとしているわけではありません。

物語の基本線は、性格破綻した天才少年に一人娘を殺された女性教師の陰湿な復讐譚です。

ただし「デスノート」ほど緻密な展開ではありません。

割とご都合主義かつエモーショナルな流れとなっています。

■小説は、各登場人物の告白(独白)で構成されており、それが物語に立体感をもたらしていました。

映画でも同じ効果を狙ったのか、登場人物の告白シーンを複雑につなぐという構成にしています。時間軸をある程度無視したカットバックを多様しています。



■私はこの監督の映画を観るのは初めてですが、癖なんですかね。一昔前の前衛手法のようなカットが多かった。

特に冒頭の教室のシーン。やたら細かいカット割りが入るのですが、あれは必要なの?

手法だけ目立って、中身が薄いという印象を私は持ってしまったのですが、どうでしょうかね。

■でも、ラストの爆発のシーンは、このカット割りが生きてきています。

これは映画ならではの迫力があって、小説では出せないシーンです。

■特筆すべきは、主演の松たか子の熱演でしょうね。

棒読み気味の告白から始まるのですが、徐々に狂気を帯びた告発となっていきます。

冷静なのに、狂気を孕んでいるという難しい役割を見事に演じています。

ラストあたりの静かだが高いテンションは、迫力満点です。

「どっかーーん!」という台詞もテレビCMで観ていたはずなのに、鳥肌が立ってしまいました。

この映画はまさに松たか子のものですね。



ただ、私は、好きな作品ではないですね。

カット割りの複雑さがうざいのと、展開が思わせぶりなわりには緻密さに欠けるところでしょうか。

あ、あとはストーリーを阻害するような音楽の使い方ですね。

「告白」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 10, 2014 06:41:00 AM
コメントを書く
[映画の話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: