わたしは価値を創る

わたしは価値を創る

January 28, 2012
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カテゴリ: 小説の話
■青空文庫で岡本綺堂の「半七捕物帳」全69編を読了。最後は寿司屋の待合椅子で読み終えました^^

青空文庫ですから、電子書籍です。いい時代になりましたね。昔の作品は、基本無料で読めます。iPhoneで通勤電車の中で読んでいるとあっと言う間でした。

■それにしても面白い小説です。主人公は幕末期の「御用聞き」(現場警察官のようなもの)腕利きらしく、難事件を任せられて、難なく解決していきます。

作者は「江戸版シャーロック・ホームズ」と称しています。何が面白いかというと

1.事件の発端の特異性。たいていは妖怪や物の怪がからんだとしか思えない事件ばかり発生するのですが、最後には半七の手で種明かしがされるようになっています。

2.半七親分のキャラクター。老人の昔語りという進行ですが、それがうまく効果を見せており、昔かたぎの現在の姿と若い頃の溌剌さが立体的に魅力を感じさせます。読んでいる我々も、親しい人の話を聞いているような気がします。

3.江戸の風俗に対する興味。今は忘れられたような当時の人々の様子が垣間見れます。

■ただし推理物としてはいささか物足りない。半七自身の推量があまりにもずばずば当たりすぎるし、解決の部分も後日譚として付け足すような処理となっています。事件の発端と比べると、竜頭蛇尾のような構成が多くなっています。

まあ、それでも面白い。岡本綺堂の簡潔かつ流暢な語り口は、今読んでも色褪せていません。






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Last updated  January 30, 2012 11:17:37 PM
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