An die Musik annex

2009.08.30
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いきなり他人のブログを引用させていただいて恐縮なのですが・・・まず、この方をご紹介したいと思います。

ピアニスト長富彩オフィシャルブログ゙~to the hearts~(8月30日)

私と、4年前に他界した家内が、ネットで応援し続けてきたピアニストさんです。お読みいただいた文章は、彼女の昨夜のコンサート、ショパン連続演奏会へのご本人からのお礼と、聴衆の方、応援されている方々からのコメントです。

このブログを古くから愛読してくださっている方ならもちろん、TOP下に ♪ 音楽を志す、若いみなさんへ・・・ ♪ というリンクが貼ってあることは、お気づきの方もいらっしゃると思います。あるいはもう読んだよ、という方もいらっしゃるでしょう。・・・この文章は、もう5年以上前に、当時まだ音高生だった彩さんにお送りしたものです。

今にして思えば、まあ我ながら稚拙な、しかし大それた文章だなあと赤面の至りなのですが・・・書いた当時は、必死の思いでした(汗)

彼女の演奏をはじめて聴いたのは、ネット上に彼女が公開していた中学から高校初期ぐらいの音源でしたが、それを耳にしたときの驚きは、いまでもはっきり記憶しています。音楽の形も、ポリシーも何もなく、ただ本能のままに、すさまじいテクニックをむき出しにさらけ出して暴れ狂う檻の中の怪獣・・・それ以外に表現のしようがありません。

もし誰かが、その怪獣の檻を開き、何らかの形で進むべき道を示してやらなければ、世界は、あるいは今世紀最高のピアニストの一人になるかも知れないこの逸材を失ってしまうかも知れないのです(汗)。その使命感・・・といえばあまりにおこがましいのですが、そんな思いを込めて、私はこの文章と、このブログの副題に掲げている”To the Hearts”の言葉を彼女に送ったのでした。

(もちろん、そのことをもって、私の功績を誇ろうなどという気持ちはありません。私はただおっかなびっくり檻の鍵を開けただけで(1回手を噛まれましたがね;爆)・・・あとはもちろん彼女自身の血のにじむような努力と、大胆な行動力とで勝ち取ってこられた成果なのですから。)

それから5年。その間に、たぶん私以上に彼女を愛し、激励のメールを送って応援していた家内は、「運命の交差」とでもいうべき事故で、彩さんにその生命を譲るようにして逝ってしまいました(そのことは、彼女のファーストアルバムのライナーノーツでも紹介していただきましたが)・・・それから後の彼女を、(まあ怪獣でなければできないような、思い切った海外渡航とか、いろいろ驚かしてくれますが)天上から見守り、その冒険と成長を支えてくれているのは、亡き家内の魂なのかな、と思っています。

そして・・・昨夜。



・・・鳥肌が立ちましたね。

ついにこの日がきた。こんなに早く。

私はつねづね、演奏家の最大の目標は、作曲者その人の魂を聴く人々にそのまま伝えることだ、といい続けてきましたが・・・ついにそこまで。

彼女のコンサートは、どうしても国内では東京近辺に集中してしまって、なかなか実際に彼女の演奏を聴く機会にはめぐりあえないので(2年前、青山での1度だけですね・・・この点では東京にお住まいの方がうらやましくて仕方ないんですが)、その日のコンサートの様子は、翌日のブログにつけられたコメントや参加者のブログのご感想を読ませていただいて想像することしかできないのがもどかしいのですが・・・昨夜の演奏がどんなだったか、細部はともかく、あのコメントひとつを読ませていただいただけで、私の脳内にはっきりその音が聴こえるようです。

コメントいただいた方、すばらしいご感想をありがとうございました。誰よりも喜んでいるのは天上の守護天使だと思います。

そして、あ~や。本当におめでとう。一度しかナマを聴いたことはないし、その後最近の演奏は音源で見せていただくだけではっきりとはいえないけれど、あなたにもまだまだ是正すべき欠点は残っていると思います。一例をあげれば、弱音のすばらしさデリケートさに比べて、フォルテに移行したときに、まだ自分のありあまる力をコントロールし切れてないのではないかな? まあそれは才能の問題というより、経験の問題だとおもうので、全然心配はしないけど。次の目標に向って一歩ずつ、確かな歩みを続けてください。

本当ならご本人に直接お伝えすべき内容だろうと思いますが、コメントにしては長すぎるし、ご本人のブログでは「宿敵」なり「いちびりおじさん」をもって任じているだけに、こういう文章は気恥ずかしくてね(爆)・・・なので、いずれご本人の目にも触れるでしょうが、こちらのブログに書かせていただきました・・・

(文中、彩さんのことをしばしば怪獣扱いにしてしまっていますが、一度だけお目にかかった時の彼女は、コンサート用ドレスに身をつつんだ、妖精のような可愛いお嬢さんでした。誤解のないよう注記しておきます。なお、そのときの彼女からみた私の印象は、フィンランドの森の奥に住む仙人のようなオーラを持った大男だそうです。;汗;)





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Last updated  2009.08.30 23:38:00
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