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2015.11.29
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カテゴリ: 本


そんな養老先生。

180『分類と鑑定は、じつによく似ている。あるとき、本物と偽物の区別がつく。
そうなると、以後ほとんど間違えない。「見ればわかる」のである。それを理屈にしようとすると、素人にはわけのわからない説明になる』
と書いています。

これは、とても大切なことだと思います。

因みに、私はそんな興味もなく、ヒラタとコクワの区別もつきませんでした。
息子は出来たわけですが、その時の記事は、

http://plaza.rakuten.co.jp/cs2500/diary/201506050000/



でも、息子に教わり、何度かヒラタを取りに行っている間に、
自然と私も出来るようになりました。

確かに、内歯は見ればわかりますが、
一つ息子の言っていたことで、気になっていたことが。

それは、コクワとヒラタでは長さが違うと言うもの。
長さと言うのは、個体の大きさによって異なり、
大きいコクワも小さいヒラタもいる訳ですから、
正確には、体と大あごの比率のようなものでしょう。

当初は言っていることが分かりませんでしたが、
数を重ねている内に、私もなんとなくわかる様になり、
やがて、遠くから見て内歯の有無を見ることもなく、


因みに、息子が今年の夏に友人からミヤマを貰いました。
その人は、とあるペンションに泊まり、そこでミヤマがいっぱいとれたとのことでした。

そのペンションの管理人さんは、得意そうに採れた甲虫を紙に書いてくれたのですが、
ミヤマとかヒラタとか書いてある後に、「メス」とあったのには笑いました。

メスは区別しないのでしょう。その必要がないのでしょうね。


息子は見てすぐにコクワとわかりましたが、
息子の友人は、その紙を信じていました。

そのペンションの管理人さんは、多分ヒラタとコクワの区別もしないし、
必要がないのでしょう。

ただ、珍しいクワガタが採れるよと言えば十分なのでしょうね。

179 「多くの人は、標本とはその単品だと思うであろう。そうではない。
そこには人の営為がそれなりに記されている。見る目があればそれが読める。」
これも、よい文章ですね。

結局、確かに一つ一つの標本は、自然に出来たものなのだけれど、
並べ方には、その人の思考空間が反映されていて、
どう並べるか、どう分類するかは、その人の思考の過程を表象しているのだということでしょう。

結局、虫を見ていてると、人間の言語能力の限界を痛感します。

でも、だからと言ってそれは必ずしも残念なことではない。

むしろ、言語化できない部分にも、人間の脳は十分に対応可能です。

見分けられるようになれば、
簡単にヒラタとコクワの違いは分かる。

だから、きっとこの先、ヒラタとコクワの幼虫の違いも分かるようになるのでしょう。
そういう日を夢見て、日々研鑽するのみです。





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最終更新日  2015.11.29 09:47:51 コメントを書く
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