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少年は行く
未知なる土地へ赴く好奇心と 少しばかりの緊張を抱えて
少年は行く
好騎手たちの眼差しの一瞬の絡み合いに戸惑いを感じながら
少年は行く
同志の無言のエールに喜びを隠し切れずに
朝陽を受けた聖堂のやさしさに
張り詰めた心の糸が緩むのを感じつつも
なおも少年は行く
来たるべき試練を受け入れるがために
先日、 大崎善生さん
の、 『傘の自由化は可能か』
を読みました。
図書館の新着コーナーにこの本があり、
本当に、彼に何の予備知識もないまま手に取りました。
大体、本は勘で手にして、数ページ読むとその作家のオーラが伝わるので、
これは読むべきか止めるべきかが判断できるのです。
彼は日本将棋連盟に就職した後に雑誌編集者になり、
夭折した棋士・村山聖さんのノンフィクションを書いた 『聖の青春』
を2000年に発表して、
作家に転向した人物です。
奥様は19歳年下の元女流棋士・ 高橋和さん
。
たまたま、私がこの本を読んでいるときに、
長男の模試の国語の問題に、大崎さんの文章が出ました。
本当にすごい偶然!!
長男も大変驚いて、この本を少し読んでおりました。
冒頭の詩はその日の朝の光景を詠んだものです。
どんな内容かといいますと・・・
大崎さんの奥様の高橋さんがまだ棋士だった頃、
「息子は今闘病中だが先生のファンなので、サインをくれないか」
それから大崎夫妻と彼との交流が始まった。
手紙のやり取りなども続いたが、
ある日を境に文章の様子が一変する。
ない力を振り絞って書いた文章。
少年の命が長くないことが見て取れた・・・
という感じなのでした。
結局この少年は亡くなってしまうのですが、
彼の優しさが涙を誘います。
高橋さんは4歳の時に交通事故に遭い、脚を切断寸前までの重傷だったことを知った少年は、自分も体の痛みを抱えながらも、
「高橋先生のあしがいたくならないように、おいのりしています」
と、書き添えることを忘れなかった。
大崎さんの文章には、弱者への優しい視点がありました。
そこはとても入ってきやすい文章です。
この本はエッセイ集で、奥様との出会いや御自身の半生なども書かれています。
もう何冊か借りてきているので、しばらくご紹介することになりそうです。
「ウィズ ~オズの魔法使い~」@ KAAT 2012.09.29
CATS 観てきました。 2011.06.05 コメント(2)
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