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rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2009.04.08
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原題 : MENTAL

監督 : 想田和弘

出演 : 「こらーる岡山」のみなさん


公式サイトはこちら。


最優秀ドキュメンタリー賞受賞(釜山国際映画祭)
最優秀ドキュメンタリー賞受賞(ドバイ国際映画祭)
審査員特別賞受賞(マイアミ国際映画祭)
優秀ドキュメンタリー賞受賞(香港国際映画祭)

6月より、シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開予定




<Story>



( cinemacafe.netより

想田和弘監督のblogです。




<感想>

hyoutanさんとのランチ も終わり、2人でこの試写会に参加。

とにかく2年前に観た 『選挙』 がめちゃくちゃシニカルで面白く、また想田監督のその独自の視点に深く感銘を受けたので、この作品が出来上がったことを非常に楽しみにしていました。
この日はマスコミ試写も兼ねていたようで、プレスシートをいただきました。

受付を済ませてロビーを見ると、何と想田監督ご本人がおられるではないですか!
海外の映画祭で受賞が相次いでおられて、相当お忙しそうですのに。。

ご挨拶をして(今回は写真は撮りませんでした。撮影してもよいか伺えばよかったかな?)、またまたhyoutanさんと感激にひたる。





DSC03276
DSC03276 posted by (C)rose_chocolat






前作『選挙』同様、何の音楽もセリフもなく進んでいく。出演者たちのありのままの姿が映し出される。彼らはそこにカメラがあるということも忘れたかのように、自分を吐き出していく。そして撮影者である想田監督が投げかけた、何気ない質問から、驚くべき彼らの過去や真実が語られていく。
ここまでしゃべってしまっていいのだろうか。しかも顔を出して。。。というのがまず第一に私が考えたことだった。もちろん撮影に関しては事前に当事者1人1人の了解を得ているのでそこは問題ないのだろうが、この映画が完成した後のことが気になった。
彼らはここに事実を語ってしまったことは間違いない、だが、これを彼らに関係する方が鑑賞して、そしてどのように考えていくのかはまた別の話である。
映画が独り歩きして行った後のことはわからない。それは今後の大きな問題になってくるだろう。


自分の人生で、今までこの方面のお医者様にお世話になったことがなく、そういう意味では「健常者」なのかもしれない。だけどこの映画で勇気を持って素顔を出し、自分の生い立ちを語ったり、診察の様子を映させている彼らを見ていると、自分にも彼らと同じように考えたりしたことがあるかもしれない、とふと思ってしまった。
特に、子どもを持っている女性たちの語りの場面では、自分はそこまで深くは考えなかったけれど、似たような想いを持ったことはたぶんあったな。。。と感じた。


自分が受けた心の傷、その傷をどうやって癒していくか、それは自分に委ねられる。目の前に横たわっているどうしようもない状況が続く限りは癒されない、と思う人もいるだろうし、その状況を壊して、解決した人もいるかもしれない。
いろいろな対処があるだろう。しかしその選択は自分自身にしかできない。この映画に出ている方は、傷を受ける前の自分に戻りたくても戻れなくなってしまった存在なのかもしれない、そう考えた。
だから、少しでも映画の中に出てくる彼らに共感した部分があったということは、自分と彼らとの違いは「元の自分に戻れたかそうでなかったか」、たったそれだけの違いなのではなかったか。 ただそれだけのこと。 そう思ったら、正直観始める前は「結構怖かったらどうしよう・・・?」と思っていた自分の見方が、如何に偏狭であったかということにも、同時に気がつく。


この、 「こらーる岡山」
だから、施設内部の様子も非常に自由な雰囲気で、患者は思い思いに時間を過ごし、語り合い、身体を休めている。そうすることで彼らが何者の都合にも拘束されない場所を確保し、ストレスを軽減している。
ここにお世話になっている患者さんはきっと幸せなのかもしれない。こらーる岡山内部の約束を守れば、あとは自分の空間があるのだから。概念としてある「精神病院」とは違うんだなと感じる。





上映後に、想田監督との質疑応答の時間が設けられていました。
想田監督のお義母様(奥さまのお母様のようです)がお仕事をしている関係で、この「こらーる岡山」でのオールロケが実現しました。
監督曰く、「この映画は、健常者と、精神疾患を抱えた人との間にあるカーテンを取り払いたくて作った」と。そして現実を感じてもらうために、敢えて出演者の顔にモザイクはかけていないということです。



いろいろな質問が出ました。
中でも印象に残ったのは、「この施設はとても恵まれていて、普通の精神科とは全く違うので、特別な映画ではないか」というお尋ね。
それに対して想田監督は、

「確かにそうかもしれないが、もし一般の精神病棟に僕が取材を申し込み、自分が作りたいドキュメンタリーを撮らせてくれないかとお願いしたら、恐らく却下される可能性は非常に高かっただろう。


と仰せでした。

監督夫人である 柏木規与子氏(コレオグラファー、すごい方なのですね) が今回は制作補佐としてずっと監督のお隣についていらしたということでした。お母様が施設の関係者で、規与子さんも施設には馴染みがあり、「彼女が同席すると患者さんが安心する(監督談)」のでずっと側にいらした。だが、患者さんのお話をずっと聞いているうちに、規与子さんご自身がその状況に耐えられなくなって、ついに山本医師の診察を受けた・・・という笑えないエピソードがありました(今ではもうすっかり回復されておられるそうです)。
そのことを語ったのち、監督は、
「僕もかみさんも、元の自分に戻ってこれたから」
という表現をなさっておられました。



心に傷を負ってから、元の自分に戻れるのかどうか。
そのことは常に生きていく以上私たちの周りにはつきまとうように思う。
誰かが発した些細な言葉が、事情が、元の自分に戻れなくする原因になる可能性は、いつでも、将来にもある。だから他人事ではいられない。
もっとも、もしかしたら、この映画や、映画自体のコンセプトに対して抵抗がある方も多いかもしれない。ですが敢えて、私たちにもいつでもありうること、という認識を示して、この映画の感想を締めくくりたい。




********************************





今日は、評価はなしにします。
素顔を出して真実を語って下さった、こらーる岡山の皆さんに敬意を表します。

















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Last updated  2009.07.18 02:17:03
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