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2008年11月15日
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カテゴリ: 映画
当初から思っていたように、この映画に三国志を描き出すことは期待してなかったし、やっぱりできてなかったね。
まあ、数多くの日本の三国志ファンはそれでも、どんなんかなぁー、
って見に行く。

三国志のよさは、勧善懲悪ではない、勝利者もいない、
全てのキーマンに魅力がある、ってのが良さなんだけど、
どうしても、万人受けするためには、あんな曹操は悪者で、
ラブストーリー込みにしないと描けないんだろうな。
(トロイがそうであったように)

下にあるように、ファンが描いて欲しい場面が多く欠落していたから、

客は個々に色んな不満や満足を言っていたんだろうと思う。

それで、ここで終わるかって感じで1が終わったし。

まあ、どこの映画サイトにもあるように60そこそこの映画でしたね。

なんやかんや言っても2も結局は、見にいくと思うけど。。。




この作品は三国志であって三国志ではないというのが正直な感想である。強いて言うなら、三国志風味のアクション映画と言う事になるだろうか。あくまで香りづけが為されているだけで、それそのものがある訳では無い。

ストーリーは非常に簡素なもので、三国志の大まかな流れを知らずに見た人には意味の分かり難い演出が散見された印象がある。反面にわか知識の持ち主の目から見ると、どうしても物足りない部分がある。それはこの映画の歴史物としての側面、つまり登場人物たちが知を競い、謀を巡らす場面である。

例えば孔明が曹操への抗戦を促すべく孫権の下に乗り込むシーン。呉の御意見番・張昭はただ曹操に怯え、降伏を進言する老人としか描かれていないし、期待していた近臣達との舌戦も描かれず仕舞いだった。周瑜の説得も「琴で語りあったから大丈夫」では拍子抜けである。長坂橋での張飛の一喝も無いし…と言い募れば切りが無い。確かに絶纓の会を引用したエピソードがあったり、冒頭で孔融が斬首されたりと、部分的にニヤリとさせられるシーンがある割にはどうも取りこぼしが多く感じられてしまう。また、盛り上がりに欠ける割にこれらの「人」を描くシーンは冗長で、本当に2時間40分という長さが必要だったのか疑問を覚えてしまう。

上の例の様に、この映画に歴史物としての出来を期待して映画館へ向かうのは少々酷ではないかと思う。その反面、アクション面では楽しませてくれる。関羽や張飛、趙雲と言った劉備配下の豪傑達の三者三様の戦いぶりは非常に爽快である。特に槍を素手で叩き折り、体当りで馬を吹っ飛ばす張飛の傍若無人振りには笑いが込み上げて来るほど。単に個人芸ばかりではなく、馬や陣形の織りなすアクションは見ごたえがある。全体的に漫画的、ゲーム的な演出が目立つが、そこがまた気持ちがいい。

正直言って「原作をどれだけトレース出来たか」に価値基準を置く人には余りお勧め出来ない映画だな、というのが結論である。ストーリーには残念ながら見るべきものは少ないし、むしろここは三国志の人名を用いたアクション映画だ、と割り切って見たほうが損を感じないのでは無いかと思う。





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最終更新日  2008年11月15日 21時50分03秒
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そうかー。  
goma さん
原作を知っちゃってると余計ストーリーが目についちゃうのかな。私は全く知らなかったので、結構楽しめました。
でも三国志好きな人は曹操が一番好きっていう人多いのに、この映画だけだと悪人に見えちゃってましたのぉ。 (2008年11月17日 22時52分59秒)

Re:そうかー。(11/15)  
gomaさん
-----
そんなに三国志に熱烈ってわけではないんですけど。
三国志ファンに言わすと映画は別モノとして観て楽しむことが原則らしいです。
あんなに丁寧な前置き&字幕映画ははじめて観ましたよね。(これから他の日本公開映画も真似しそう)

っつーか、あんな終わり方されたら2も観に行くしかないっしょ。

(2008年11月19日 17時43分17秒)

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