アラブの星一番 サウジアラビア ブラブラ情報(中国留学保留中)

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アジアの星一番Ver2

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しのちゃん@ Re:サウジの国花(06/20) 今更ですが、 薔薇はターイフにあります。…
2007.11.04
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カテゴリ: エジプト



夕食を食べ終わったら、ガイド達が、 水タンク 太鼓 代わりに、 叩いて、
エジプト風の唄 を唄ってくれました。僕も、 ポリボックスの蓋 を持って、伴奏に
加わりました。

観客は、
 カルフォニアから来た青年
 エジプト人とアメリカ女性のカップル
 オーストラリアのメルボルンから来た、家族連れ。4人
です。ツアーは家族連れを除いた、 僕を入れて4人 だったのですが、キャンプ地で、
家族が合流 しました。

ガイド達もあまり唄を覚えていなくて、 日本の唄の番だ!  などと囃し立てます。
しかし、残念なことに、 カラオケ かギターがないと 唄えません
こんな時、手拍子かなんかで、 調子良く唄える日本の唄 、欲しいですねー!

どこへ行っても、このような 状況に出会う ので、 数曲 覚えて おきたいものです。
どんな唄が、日本っぽくて、外人受けするでしょうか?


そんなこんなで、 20時半 を廻りました。
空を見上げれば、 満天の星 。それはそれは素晴らしいものです。

砂漠に泊まるのは、ヨルダンのワディ・ラムに続いて2度目です。
あの時も、月の光もなく、 全くの星だけ でした。

そして、今夜も、三日月は、太陽の後を追って、西の空へ消えました。
アポロン も、 アルテミス もいない世界です。

あまりの美しさに、僕は、キャンプ地を離れて、 さらさらした砂漠の上 に、
バタリと倒れて 神秘の星の世界 に見入ったものでした。

ずーっと飽きもせず、見入っていましたが、 が結構強くて 寒い。
寒くて、我慢できず、キャンプに戻りました。毛布を2枚貰って、1枚は枕にして
マットレスの上 に横になり、又、 夜空 を見上げました。

しかし、 電球が1ヶ 点いているので、星々の数は、 激減 です。
電気消してくれないかなー・・・、などと思っていたら、いつの間にか
眠りについていました。











ふと目が覚めた。 真夜中 である。

「あ! しまった!」、 星次 は、寝過ごして、あの美しい星を見のがして
しまったかと、 叫んだ のであった。

しかしながら、 くっくりと、大きく オリオン が、星次を見おろしていた。
調度、星次と、相向かうような位置に、オリオンがいるのだ。

「これほど、 美しいオリオン を見た事があっただろうか?」、星次はつぶやく。
青白っぽい リゲル も、赤っぽい ペテルギウス も、 三ツ星 も、日本で見るのと
同じである。しかし、 輝きが 違う オリオンの廻りに 輝く星々が 違う

「今、何時だろうか?」
星次は、腕時計を見たが、星の光では、時間が分からなかった。
「今、10月か? それで、オリオンが天井にいるってことは・・・、2時頃かな?」
星次は、 北の夜空 も見たくなった。

キャンプは、 テントを張るでもなく 、ジープの横に、風除けの シートを覆った
だけのものである。その南側に、マットレスを敷き、毛布をかぶって寝るのである。
星次が見上げる夜空は、 真上から南側 だけが 見えた。

そっと起き出して、裸足で砂漠を歩く。 足の裏をくすぐる 心地よい

カシオペア座 が見えた。
ダブリューの文字が、横に傾いて、ダブリューに見えない。
北斗七星 はどこだろう?」

あるはずの、北斗七星が見当たらない。 北極星 も見つけられない。
「おかしいなー?」
星次は、星を見続けたが、見つからない。星が多すぎるのかも知れない。
諦めて、キャンプに戻る。

キツネ が、一匹、キャンプ地を 覗いていた。
星次を見ると慌てて、どこやらへ走リ去った。逃げることもないのに・・・。

横になって、 再び夜空 を見上げる。
オリオンに従う、 大犬座 。そして、 子犬座 。数ある星座の中で、これらの星座が
最も美しいであろう。
シリウスは、東京の空でも見つけられるほど明るい。マイナス1.5等星で
あるから、一番明るい星ではないだろうか?  さそり座のアンタレス でも、
1等星なのだから。

オリオンから、もう少し北の方を見上げたら、 がいた。 プレアデス星団 だ。
数個の星が見えるように思える。6個見えるはずであるが、星次には、
6個全部、見えなくて残念でならなかった。

オリオンに目を戻し、眺め続ける。
少しずつ、 オリオン が、 傾いて いるようだ。 の方が 動いている。


「お前は、今、何をしているのだ?」
オリオンの遥か彼方から、星次は、 懐かしい声 を聞いたように思えた。

「あれ?」、 首を振って見る。
その時、右から左へ、 すーっと、星が流れた 。長い尾を引いて・・・。
「あ!  お母さん!

星次は薄れていた記憶が戻って来たようであった。

星次の故郷は、太陽系を含む、 銀河系が数十集まった銀河群 の、
隣の銀河群 にあった。その星は、数千万光年の遥か彼方にある。
調度、地球と良く似た環境の星で、星次の 父親 は、その 星王 である。

そうなのだ。星次は、その 星の、王子様 なのである。
その、星の王子様が、 アジアの星一番 と名を変え、時には、 アラブの星一番
又、時には、 亜州の星次朗 、そして、 星次 と名を変えて、地球に居る。
既に、何十万年になるのだろうか?


人類を救うために、
いや、人類の女性を救うために、
いや、人類の日本の、女性を救うために、
いや、人類の日本の、悩める、女性を救うために、
いや、人類の日本の、悩める、若き、女性を救うために、
いや、人類の日本の、悩める、若き、美しい、女性を救うために。
(な、なんじゃー、それ? ん~?)

地球に降り立ったのである。
この目的が達成されねば、 故郷の星 の、国王としての 資格 を取れないのだ。
日本の言葉で言えば、 武者修行 をさせられているってことかも知れない。

しかし、星次は、未だに一人の女性も救っていない。
いや、逆に悩まされっぱなしなのである。
女性の 心理は難しい 。星次は、宇宙よりも 奥深い女性 が分からない。

いつ、故郷に帰れるのか?
悩みながら 、それで、地球を、 世界を彷徨 っているのであった。


物思いに耽っていると、 空一面 の様子が 少し変化 しつつあった。
風も止んでいた。
どのように変ったのか? 説明に窮するが、真夜中でないと言う雰囲気である。
草木も眠る丑三つ時とは、表現出来ないような雰囲気が漂っている。
すこーし、全体が明るく なっているような・・・。

西へ少し傾いた、 オリオン も、若干ながら、 色あせた感 がある。
相変わらず、 威風堂々 と夜空の 天下人 ではあるのだが・・・。

さらに、少し時間が経つと、 東の空 が、うっすらと 明るみ を帯びて来た。
東の空が明るくなる前に、 全天 がわずかながら、 薄明るく なるのを知った。

それと共に、あれだけ 冴え渡って いたオリオンも、 徐々に薄くなる
子犬座のプロキオン も、同じような運命にある。
シリウス が、頑張って 輝いている が、明けの明星の輝きに、相対して、
輝きが 薄くなって行く。

やがて、あれだけあった、星々は、 陰も形 見えなくなった。



宇宙の神秘 に、深い想いを抱いた、 星次の夜 も、夜明けと共に 去り行った。
星次は? と見ると、全く普通の目立たない、 風采の上がらぬ日本人 である。

この夜の、あの物語は、 真実 なのか、それとも、 夢想 なのか?









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Last updated  2007.11.05 02:20:03
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