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靴紐の人生とはいかほどのものなのか。おそらく、限りなく退屈で偏見に満ちたマンドリルくらい酷いものなんだろうと僕は思う。もしくは読み返しすぎたくしゃくしゃの新聞紙ほどの悲しみを抱えているのかもしれない。少なくとも僕にとってはどれを取って並べても変わりないはずの建前なのである。それがたとえ、疲れきったサラリーマンが食べるタイ焼きのツヤ、カタチの単調さが意味するところと同調するように、靴紐の人生とは湖畔に佇むはるか古代の石像なのである。しかしながら此というものは彼自身に問いたださない限りは無限に広がるビー玉なのであり、極限に収縮するポリエチレンと変わりないのだ。問題はそこにあるのではない。点在することの不可分性が問題なのだよ。あ、ロンドンが呼んでる。
2006.01.30
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路面が凍り始めた帰路をうつ向きながら歩いている。手足の指先はひしめき合う寒さの攻撃に堪えきれずビリビリと弱音を吐きだした。まことにふざけた寒さである。もしこのまま歩き続けたらいつの日にか自分は21世紀初頭の生ける冷凍食材としてひ孫達に振る舞われるに違いない。もちろんそんなことはごめんだ。崩壊した地球の食卓に並ぶなんてことを考えただけでも後頭部から脳のシワが出てきてコンニチワとホムンクルスを提示してきそうだ。あぁロジカルに物事が進まない。雑念の塊を空中に投げ、頭を空っぽにすることに集中する。浮かびゆく雑念の行く先を追って顔を上げるとそこには無数に広がる圧倒的な星空がそこにあった。日本の冬特有のカラッとした空気がそうさせているのか、基より山岳地帯に属するこの地域がそうさせているのかわからないが、真っ黒な天井の小さな隙間から強い光が漏れジオラマのような地上をはっきりと照らしていた。首を垂直に上げ視界に砂時計の形をしたオリオン座を捕らえると、目の前には広大な世界が広がる。そう。山裾にもたれかかっている暗幕から滴り落ちるのはリアリティなのだ。すべてはこの暗闇から派生し、降り注ぎ、浸透させる。すべての物事はモノクロに進んでいる。ちっぽけなこの地上において真の意味でのリアリティというのは一日の半分は隠れ、姿を消している。しかし一端姿を現すとそれは容赦しないほど我々を照らし、影の形を変えてしまう。おそらく大きすぎるからであろう。それは僕の希望の光として僅かながらも存在し得ない究極の絶望の縁なのか。IKO[I AM ZERO]2006/01/25 DDCJ-3006 \2,280 (税込) 視聴・Myspace.com/ikomusic 3曲ほど
2006.01.27
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ピンポーンと気味が良い電子音に誘われて彼女はいつもの通用口から「ただいまお伺いいたしまーす」とテンポよく大殿筋を左右にぐいっぐいっと揺らしながら出てくる。笑顔とも疲労感ともとれる表情でテーブルの横につくと「御注文お伺いいたしまーす」と風にそよぐ枝木程度の控え目な決まり文句を言う。 例えば胸元に揺れるネームプレート。真っ白なYシャツにくくりつけられたプラスティク板は彼女の愚痴を提示しているのかもしれない。 また例えば短く束ねられた後ろ髪。後ろ手に団子状にまとめられているその姿は彼女の偏食歴を表しているのかもしれない。 砂の上にごく浅く描かれた文字のような化粧は奇妙にも店内に流れているフュ―ジョンと合間って、とろんと気だるい印象を受けた。 斜め左にいる客の女が携帯メールの顔文字の話をしている。煙草を吹かし、キューイフルーツの蔕みたいなジーンズに通した足をがっぽりと開きながら自らの正当性を熱く語る。会話を中断してかきとほうれん草のドリアを注文する。そして再び顔文字の話題へと舞い戻る。 ファミリーレストランの空気というのは一種の排気口の出口に似ている。彼女は白いYシャツを見に纏い生ぬるい雑音を優雅に滑ってゆく。 だから僕は食べ欠けのポテトフライを皿の上に落としてしまう。そして結末とはいつも頼りないもので押し固められているものなのだ。
2006.01.23
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自らの拡散が止まらない。これまで溜めてきたありとあらゆる色彩が失われてゆく。だから色とりどりの外観が眩しい。灼熱のアスファルトに撒いた水から立ち昇る蒸気のようなものが僕の周りで一定の空間を作っている。網膜を刺激する外観の眩しさと相まって世界がゆらゆら渦巻いているのがわかる。鼓動が早い。心室から血液を押し出すたびに自分の中の赤色が薄まる。自分がどんどんいなくなる。自分という虚像がはるか遠くに見える。叫べば聞こえる距離なのだろう。泣き叫べば許される間合いなのだろう。でも自分をつなぎとめることができない。温い蒸気を身にまとい、流れゆく景色を眺めながら、今日も無益な電車の中で孤独を感じる。
2006.01.23
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Clap Your Hands Say Yeah[Clap Your Hands Say Yeah] 2006/1/18リリース V2CP 265-266 ¥2,520なんだろうこの感じ。超自然体であり、滑らかに彩る。初めてメガネをかけた感覚に似ているんだ。眉間の中央に集まる不可解な感覚を手に取り、丸め、平べったくテーブルに並べる。それだ。視聴・Upon This Tidal Wave of Young Blood・Over and Over Again (Lost & Found)
2006.01.21
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LOS CHICROS [Sour Sick Soul]2005/12/14 \2,520 label:ART UNION RECORDINGSクリーミーな全体像。かき混ぜると均質化されるビター。とても濃厚でいてポップ。ポップでいてしなやか。2ndアルバム。元々はパンクバンドをやっていたらしく、そのころの面影が随処で垣間見れる。しかしながらやはりフランス人。特有のモダンな空気匂わせます。プロデューサーはAirのサウンドエンジニア。ぬるいだけでなく切れ味も鋭い。視聴・Disconoise・Like The Sun・Our Love, Your Lies
2006.01.14
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コミュニケートがうまくできん。世の中の求めるスピードと私の生きるスピードには明らかな格差が生じていて、その決定的な境界線で私の生きるスペースは確実に削られていく。私は細切れになって空中に浮かんでいる。単なる埃となった私は渦巻き猛烈な速さでやってくるリアリティに呑みこまれる。これが毎回々々私の内面および周辺で繰り広げられる。あぁもっと愚痴が言える自分だったらよかったのに。しかしそんだけのコミュニケートさえ私にはできないんだよ。
2006.01.14
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彼の限りある知識の中で考えうる最善のもっとも有効的な結論として導き出した答えは、ホモ=サピエンス達を火にくべるということだった。この暗い洞窟の中で彼は明確に彼自身の役割を感じ取り、うまくそれを内面化させていた。もちろん、彼はこの役割に対してもっと不誠実であっても良かったように思える。しかし、このような不誠実な行為は彼をどこにも導いてくれなかったし、彼自身もそれを求めていなかったこともまた事実だった。この結論に至るまでに彼は様々なことを試みてきた。ホモ=サピエンスの両端を持ち上げ眼鏡の変わりにならないかと試してみたり(実際に彼の視力はこの洞窟の暗さも合間ってひどく悪かった)、歩行補助用具として利用できないかと杖代わりにしてみたりと(実際彼の左足の薬指はすでに失われていた)工夫を凝らしてみたもののすべて失敗に終わった。彼は彼の目の前で燃え続ける小さな焚き火の明かりを頼りにしながらそれらの使い道をひとつひとつ丁寧に実践してみた。一回、これらのものがどのような仕組みでできているのか調べてみようと分解を試みたのだが、現実的な問題として分解するための用具が無いことに気付き諦めてしまった。さらにもっとも彼を悩ませる原因として、それらホモ=サピエンスは恐らく増えていってるかもしれないということだ。なぜそのように曖昧な表現をするのかというと、実際に彼がそれらの増殖している姿を目にしたことがないからだ。彼が視線を外し、再び目を向けてみるとなんだか増えている気がするのである。このままではいずれ、増え続けるホモ=サピエンスがいっぱいに広がり飲み込まれてしまう。彼は恐れていた。そんな最後は望んでいなかった。ここで初めて彼は恐怖心を抱いた。それは体の芯にある隙間からにじみ出て黒いインクのように少しずつ彼を侵食した。取り返しのつかない感情だった。さて、彼がその引き潮のような恐怖心にとらわれ全く身動きが取れない状態にいることは、違う意味で何かが彼をとらわれていることも同時にあらわしていた。とても大きな、それでいて生ぬるいこんにゃくに似たその何かは、彼のそばに寄り添うように隣り合っていた。こうして彼はその巨大なこんにゃくに似た塊によってもっとも最善でもっとも有効的な結論を得るに至ったのである。彼はもっとも最善でもっとも有効的な、そして彼にとっての最後の決断を実行するため、ホモ=サピエンス達を静かに手に取り焚き火へと投げ込んだ。投げ込まれたホモ=サピエンス達はその形を悶えるように変わりながら激しく燃え上がった。瞳に映る炎は一瞬一瞬すべて違う形ように彼には見えた。ときには荒く毛羽立った不死鳥のように。またあるときには平べったい悲しみを湛えた真っ青な大海のように。そしてまたあるときには膨れ上がる曼荼羅図のように。次第に大きくなる炎は洞窟の中を明るく照らした。と同時に焚き火の近くにいた彼を照らしたのも事実であるはずだ。しかし、彼を照らすその光は彼のどの部分も照らしていなかった。彼が浴びていたのは明るい炎の光の集まりではなく、影の束だった。彼の体がある空間だけぽっかりと底抜けていた。自身の存在がないからこそまわりによって存在が得られる。まさにそれが証明されていた。果たしてどのくらいの時間が経っていたのだろう。もとより時間という感覚があったのかさえ疑わしいほど直線的な空間が支配していた。焚き火はもうすぐ消えようとしている。彼はそれを見つめていた。そしてもうすぐ訪れる闇を受け入れるように両膝を抱え丸く縮こまった体勢になる。字のごとく風前の灯と化した炎を前に彼はおそらく後悔していた。それが正しく後悔を意味するのかを確かめる前に小さくなっていた残り火は消え去り、彼にやってきたのは容赦ない闇の世界の続きであった。彼は何度も自分に言い聞かせる。大丈夫。あのときの感覚が戻ってくるだけだ。大丈夫。そっと、そして圧倒的に世界は前も、後ろも、上も、下もないものへと戻っていた。
2006.01.12
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眠っていた。その中で僕は暗くねっとりとした粘着質な泥の内部で背筋を丸め、真っ黒な底を覗いていた。覗いた先に見えるのはかさかさとしたラクダの顔面だった。そのラクダといえば、側頭部に突き出すように出た両眼いっぱいに目ヤニを溜めていたし、様々な種類のゴミを固めたかのようにできている体毛は世界の終わりを凝縮させていた。ムクチュムクチュムクチュムクチュと左右左右に動かされる大きな下顎はこの世の欲望のすべてを噛み砕き、唾液で潤し、そしてその様子は僕の枠組を酷く不安定なものとさせた。動かすごと口元に溜まる濁った泡が僕の目の前で増えていき顎の下で絶望的なほど垂れ下がり、極端に開かれた二つの穴から噴き出される鼻息は世界中の醜悪を詰め合わせたように退廃的だった。ラクダは多少僕に対し笑いかけているように見えた。下品の極みというのはこういうものなんだと思う。考えるだけでみぞおちがしくしくと痛んでくる。うんざりだ。目を覚ますと携帯電話が鳴っていた。窓の外はまだ暗い。3時か4時といったところか。胃の底からはラクダが迫ってきている。嫌な臭いが舌の根元で渦巻いていた。右手を挙げ携帯電話をとり、通話ボタンを探り押す。「もしもし。今お時間いただいて構いませんでしょうか。」「構いませんが。」構うも構わないも僕は寝ぼけているのだ。そんなことは太陽の下、地球の裏側で踊っているラテン人に聞けばいい。「ありがとうございます。ところであなたは今どのような格好をなっさっていらっしゃるのでしょうか。」「わかりません。」と僕が答える。実は僕、ねぎを背負って寝るんですよなんて言えばよかったのだろうか。「そうですか。ではあなたは今お臍をお持ちでしょうか?」「へそですか?へそと言いますとあの雷が鳴ったら隠さないと鬼にとられてしまうへそですか?」」「ええ、そうです。へそです。お持ちでしょうか。」「そりゃもちろんお腹の中央に付いていますが。」「いいえ、付いているんではダメなんです。持っていないと意味がありません。」なんだって真夜中にへそが持ってるだの、意味がないだのと聞かされなくてはいけないのだ。第一、この一体男は誰なんだ。「失礼ですがあなたのお名前をきかせ・・・」「お臍というものは不思議なものです。その人のあり様を圧縮させた形をしてしまうんです。ですから、私はお臍を二つ持っています。いえ、正しくはひとつを付け、もうひとつは持っているのです。」「ふうんお。」言葉にならない言葉が漏れる。一体こいつは何を言っているんだ。何を言っているんだ。「それではもっと下の話をしましょう。そうです、お臍の下です。そこあるのは・・・。」そこで僕は電話を切った。もうどうでもよくなっていた。ラクダもお臍もその下にある物もどうだっていい。僕はもっと深い泥に包まれるんだ。だから再びそこでさまよっていた眠りを手に取りすっぽりと収まった。だが、そこで僕を待っていたのは欲望を頬張り続ける大きなむかでだったんです。
2006.01.08
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SigurRos [Hopippolla] =QuicktimePlayer=無垢な広がり純粋さの勝利生きる喜び
2006.01.04
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帯状の発疹が腕、脚、背中にできた。かゆくてたまんねぇ。命にかかわることもあるとか。アナフィラキシーこええええ。こうなったら毎日そば食ってやる。ここが更新されなくなったら死んでると思っていいよ。
2006.01.03
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年新賀謹やることねーTVみるしかないNHK:番宣ばっかNHK教育:大好き♪日テレ:御老体に無理させてつまらんもん作ってんじゃねーぞTBS:駅伝に事あるごと亀田が出る理由を聞こうじゃないかCX:死ねテレ朝:なんか日曜の朝みたいテレ東:空気読め高い給料もらってるんだろ。平均年収1300万だろ。ひどい今年の抱負がんばる
2006.01.01
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