いつか見た青空

【受験日記】5年・後期

【受験日記】5年・後期


いつかきた道
今から●●年前、自分も塾へ通っていた。
でも当時は日●研とかSA●IXというような塾は無かったので
東京では四●大塚という進学教室が流行っていた。
でも、自分が親の仕事の都合で地方へ転校してしまったので
それまで通っていた四●大塚をやめて
東京標●テストという
地方都市の児童をいかにもターゲットにした名前の
テスト教室へ入会した。

ここの教室は結構、ハードボイルドだったよ。
授業自体は日曜日しか無いのだけど
平日は塾から出された課題を家で自習するシステムだった。
しかも早朝に自宅での自習タイムを義務づけて
その時間に、ちゃんと勉強しているかどうか
早朝から塾の先生より電話が、かかってくるのだ。(汗)
今、冷静に考えたら
とても、すごい事をやっていたような気がする(笑)
だって、朝早く起きて塾の課題をやってから
小学校へ通っていたんだから・・・
そうして1週間、自宅で予習した事を
日曜日のテスト教室で復習をした。
でも結構、効率的なシステムだったと思う。
塾へ通うのは週1回だったからね。
ただし自分で、かなりの量の教材を勉強しなければならないので
大変かもしれない。

その点、いま長男が通っている塾は懇切丁寧に
わかるまで教えてくれるらしいから
時代は変ったんだと、つくづく思う。
でも、模擬テストの結果に一喜一憂している姿や
夜遅くまで勉強している長男の姿を見ると
なんだか、かつての自分を思い出すよ。

結果的に自分は不合格になってしまったけど
当時、死に物狂いで勉強した知識は
今になって役立っているよ。
だって長男の塾の問題集とか見てみると
内容が、あまり変っていないんだもん。
ただし・・・もう全部は解けないかも(涙)


明治の人
長男が楽しそうに通塾するのを見て
長女も塾へ行かせろと騒ぎ出した。
ウチは何人も私立へ行かせる余裕が無いんだよ。涙
あきらめてくれ~
もし長女も受験させるのなら
とりあえず長男に大奇跡がおこって
国立の附属へ合格できる事を祈るしかない
本当に神頼み!笑
まず99.6%ぐらい無理だろう
自分のイトコが、むかし国立中へ行ったけど
もう低学年の頃から死ぬほど勉強していたのを
見ているからなぁ・・・

ウチの母は遠い昔、高校を卒業するにあたって
明治生まれの父親(自分から見たら、おじいちゃん)に
大学へ行かせろ!って談判したら、
『女に学問は必要ない』って一蹴され
仕方なく就職した。
そこで自分の父と知り合い、職場結婚をした。
あの時、おじいちゃんがウチの母を大学へ行かせていたら
自分は今、この世に存在していなかったって事だね。(笑)

じゃあ自分は仕方ない人生の上に生まれた子供って事か・・・
なんだか複雑な気持ちだな(ため息)

おじいちゃんもガンコだったし
いかにも明治人って感じだったからなぁ・・・
そのおじいちゃんも死んでから約20年。

降る雪や明治は遠くなりにけり・・・
な~んていう俳句があったっけ

長男にしてみても楽しそうに塾へ行っているうちは
まだまだ修行が足りないね。
塾って、やっぱりイヤイヤ行くものだろう。
経験者は語る


こんな本を読んでみた
昨晩、ママ友と出かけたウチの奥さん。
当然、朝は起きれず自分が長男を塾へ送って行った。
今日はテストの日なので
昨日、夜遅くまで頑張って勉強していた
長男くんの結果は如何に?
最近は塾の担任講師の効果的な指導のおかげで
勉強にも意欲が出てきたらしく
自分から勉強するようになってきた。
今さら手遅れかもしれないけど
とりあえず良かった。良かった。笑

子供の教育には自分の考えというか
信念のもとに自己流で、あたっているんだけど
最近、自分のやり方がチョット心配になってきたので
和田秀樹さんの本を買って来て、参考にしてみた。

著者の略歴を見る。
すげ~な和田さんって灘中なんだ。

そういえば、かつて自分が某中学を受けた時に
隣の席の子が関西の子で
第一志望は灘だって言っていたっけ・・・
自分が第一志望の学校を、その子は併願校として
受ける事に驚異を感じたものだった。
すでに、その時に勝敗は決定していたのかもしれない。
自分は彼が併願校としていた学校にも落ちたからね。涙
たぶん・・・彼は灘に合格して、自分が受けた学校は
蹴ったんだろうなぁ・・・
そう考えると、なんか悔しい!笑

さて、和田さんの本なんだけど
中学受験の意義から始まって
友達の付き合い方まで実に、わかりやすく
簡潔にまとめてある。さすが天才だ。
こういう指南書みたいな本は読んだ事が無かったので
結構、参考になった。

でも結局、子供は自己流で育てて行くだろうな。
だって自分の子供だもん。笑


お迎え
テレビドラマのウォーターボーイズが終わってしまったけど
我が家では子供達が、このドラマを楽しみにしていて
毎週、欠かさず見ていた。
でも可哀相だったのは塾に通う長男。
ドラマの放映日があいにく通塾日。
しかも放映時間が9時からだったので
いつも10時近くに授業が終わる長男は
残念ながらリアルタイムでの視聴は楽しめなかった。
でもスイミングスクールに通っている長男は
やっぱり水泳をテーマにした、このドラマが楽しみらしく
次の日の夜に録画したビデオを見ていた。

自分も、このドラマを楽しみにしていたんだけど
いつもクライマックスの、いいところで長男から
お迎えコールの電話が、かかってくる。涙
なんてこったい!と思いながらクルマを塾へ走らせ
塾の前でクルマを止めて、
クルマの中でラストシーンを見ていたんだけど
安物のカーナビなのでテレビの感度が超悪い・・・
砂の嵐に近い画面から福山くんが唄うドラマのテーマソングを
聞き終わる頃、長男が塾から飛び出してくる。笑
それにしても、この時間は塾の前に送迎車がズラ~リ
運転しているのは、みんなママさん。
ウチの奥さんに子供を迎えに行けよって言ったら
『夜は前が、よく見えないから運転できない』と言われた。
その割には近所の奥さん達とお茶を飲みに行く時は
夜遅い時間でも運転していくクセに!

なかなか子供が塾から出て来ないのでヒマを持て余して
クルマを止めてた正面にあるコンビ二へ行った。
そこのアイス専用ショーケースに入っていたのがコレ
思わず買ってしまった。

最近、テレビのコマーシャルがよく流れていたので
一度食べてみたかったんだよね。
クルマの中で早速、食べてみる・・
う~ん。まさしくプリンの味。カスタード!
美味なり・・・
何気なく混ざっているカラメルソースがgoodですね。
子供の姿が見えたので、最後は急いで食べきった。
おかえり~!


迷い
ある日、新聞の折込広告に某中学受験塾のチラシが入っていた。
この塾は日能研やSAPIX、四谷などの大手の塾とは異なり
独立系の塾で教室も1校しか無いんだけど
進学実績が驚くほど良好なので、この塾に通えるエリアに住む
父母達からは評判が高い。

ウチの長男が小4の時に塾へ通わせる事になって
自分が実際に何校かの塾に出向いて話を伺ったんだけど
ここの塾が一番、
自分の考えに近い指導方法をとっていると思った。
だから、ここの塾へ長男を入れたかったんだけど
なにぶん家から塾への距離が遠いので泣く泣く断念した。

いま通っている塾も指導が熱心で、最近は近所でも
評判が上がってきている。
これは喜ばしい事なんだけど
1クラスあたり生徒数が多いのが、ちょっと気にかかる。
もっとも少人数になればコストも上がって
授業料に跳ね返るので、これぐらいが妥当な線かもね。

でも、自分が最近の中学受験に対する基礎的知識を得られたのは
日能研が実施してくれた小3オープンテストの保護者会だった。
無料の上、いろいろと丁寧に説明もしてくれて
本当に感謝している。
ウチの近所に教室があれば迷わず通わせていたんだけどね。

なんといっても自分は今は無き
幻の日能研高校受験コースのOBだし・・・(笑)
日能研に高校受験コースがあった事は意外と知られていない


世の中、甘くないぜ!
どこの塾でも2週間に1回ぐらいの間隔で
塾で習った単元の理解度を計る小テストと
月に1回ぐらいの間隔で、それまで習った分野からと
応用問題をゴチャマゼにした実力テストを実施していると
思うんだけど、ウチの子供が通っている塾は
この実力テストがメチャクチャ難しい。

特に算数。小テストの方は、それなりの成績を上げているのに
実力テストになると、もうお手上げ状態。
4年から5年へ上がった直後は勉強をしていなくても
結構、いい成績がとれていたんだけど
世の中そんなに甘くないんだよ。うひゃひゃひゃひゃ
だって家にいる時、ほとんど勉強していないんだもん。
それで簡単に、いい成績があげられたら塾は必要無いよ(笑)

本人いわく後半部分の実際の入試問題を
アレンジした部分が特に難しいらしい・・・
ウチの場合は超難関校をターゲットにしているわけでは無いので
本人がヤル気を出すまで放っておく事にしていたんだけど
本人自身が実力テストの、あまりの出来の悪さに
何とかしたいと思ったらしく、
どうしたら成績が上がるか悩んでいたので
とりあえず実力テストで出来なかった問題を
出来るまで自分で復習するようにアドバイスした。

すぐにはテストの結果に反映しないと思うので
地道な努力になると思うけど
今の段階では結果を気にするより
問題練習の積み重ねにより力をつける事の方が先決だよ。

もっとも、子供がようやく自分で何とかしようと思えるように
なるまで塾に通い始めてから約1年とチョット。
もう少し早く、意欲を出して欲しかったな。

まぁ、まだ時間はタップリあるから
勝負はこれからだ。頑張れよ!ニヤリ


>> 受験日記(6年・前期)へ続く


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