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2006年08月18日
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大会新記録 となる 1試合7本塁打 が飛び出す空中戦となった第2試合の 智弁和歌山(和歌山)×帝京(東東京) の試合は、9回の攻防で死闘が演じられた。
4-8で迎えた9回表に帝京が 大量8点 を奪って逆転し 12-8 とし勝負あったか?に見えたがその裏、智弁和歌山も驚異の粘りで5点を奪い逆転サヨナラ勝ちした。
(結果は 13-12 だった。)
 半ば、ぼうぜんの表情だった。勝利の瞬間、前日に春夏甲子園で、現役監督最高の通算50勝を達成したばかりの名将、智弁和歌山の 高嶋 仁監督  (60)がつぶやいた。
「何か、すごい試合をやってしまった」と。
両校合わせて 29安打25点 そして1試合で チーム5本塁打  、  両チーム計7本塁打 の大会新記録となった 打撃戦 は、最後で大きく揺れ動いた。

8回裏終了時点 8-4と智弁和歌山リード。三塁側の 帝京アルプス席 では帰り支度を始める人もいた。だが、波乱のドラマは9回の攻防に潜んでいた。

☆【9回表・帝京】 4点を追う9回2死。一、二塁ながら絶体絶命の状況から、帝京が怒とうの 6連打 で一挙8得点を奪った。
5連打目となる8番 杉谷 拳士  (1年)の逆転左前2点適時打で9-8とし、さらにこの回、代打で登場し2度目の打席となった9番 沼田 隼 (3年)のダメ押し3ランで突き放した。「あれで試合が決まったと思った」と 沼田 は確信したという。
 だが、ドラマは終わらなかった。一転、4点を追う立場に変わった智弁和歌山はあきらめない。

帝京が、3番手登板のエース 大田 阿斗里  (2年)に代打・沼田を送ったため、経験ある投手がいなくなった。
9回裏に登板した3人は全員がこの夏 初の公式戦マウンド となった。試合巧者の智弁和歌山は、そのスキを見逃さなかった。

☆【9回裏・智弁和歌山】 2四球で無死一、二塁とし、4番 橋本 良平 (3年)が左中間への3ランを放ち1点差に迫った。
息もつかせぬ展開に、場内は1球ごとに歓声と悲鳴が交錯した。さらに連続四死球で1死一、二塁から、代打の 青石 裕斗  (3年)の中前適時打で同点した。なおも満塁で、  古宮 克人 (3年)がサヨナラの押し出し四球を選びこの長い激戦は終了した。

試合後この壮絶なドラマに、球場内は拍手が鳴りやまなかった。  甲子園通算51勝 となった
高嶋監督 と、同40勝の帝京の 前田 三夫監督  (57)。百戦錬磨の両監督が見せた土壇場でも動じない采配も、 球史に残る一戦 を演出した。
高嶋監督 は最後まで動かないスタイルを貫いた。1点を追う9回裏無死一、二塁の場面。バントもあり得る場面だったが、当たっている7番 馬場 一平  (3年)を強攻させた。結果は左飛となり1アウト一、二塁となってしまう。 エンドランや盗塁 で揺さぶることもなかった。
続く代打の 青石 にも「自分のバッティングをしろ」と送り出した。結果は同点適時打。
最後まで選手の力を信じ動かなかった。
「8点取られてあきらめていました。『勝ちたかったらランナーためろ』と言ったが、まさか現実になるとは。選手たちの『負けない』という気持ちが勝たせたのでしょう」と感無量の表情だった。

一方の 前田監督 は最初から動いた。先発に、今大会初登板の1年生の 高島 祥平 を起用する奇策に出たが、結果は2回途中で3失点。
「継投で後半勝負と思っていた。チームを引き締める狙いもあった」とコメントしていた。
9回裏はかく乱作戦に出た。
1点差に迫られた無死一塁から、杉谷をワンポイントで投入し、初球、死球で出塁を許すと、すぐ 岡野 裕也  (3年)をマウンドへ。何とか相手打線を断ち切ろう、ともがいた。
前田監督 は「あと1人投手がいれば。でも結果論ですし仕方ない。内容は勝っていたけど、詰めが甘かった。高島さんの優勝を狙ったチームと互角に戦って悔いはないです。私も高嶋さんを追いかけます」とサバサバと答えた。高嶋監督は「こんな勝ち方は初めて」と繰り返した。
例年以上に熱い甲子園は 残り5試合 となった。劇的な逆転劇が多い今大会。ただならぬ クライマックスの予感 がありそうだ。





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最終更新日  2006年08月18日 11時45分53秒
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