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2013年04月08日
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カテゴリ: 奥村 武
奥村

桜花賞。

弟デムーロと兄デムーロの一騎打ち、見応えありましたね!!

彼らの母国はイタリア。

しかしその彼らが愛するイタリアという国家自身の財政難のせいで、競馬が無くなる危機に晒されているイタリア人ジョッキー達。

デムーロ兄弟、バルジュー、リスポリにフランキー。

昨年は運も寸もなく賞金が半額にされ、ついには競馬を止めると宣告され。

そんな彼らのワンツーフィニッシュ。

何だかとても嬉しいです。



日本に来ればイタリア人の誰もがトップジョッキー。

彼らには「自分たちの競馬が無くなる」という危機が直撃し、極めて美しいハングリー精神があります。

競馬を行える環境がいかに素晴らしいことかを実感している訳ですよ。

それに比べると日本の競馬は何から何まで恵まれすぎていてね。

ハングリーなんて死語ですよ。

トップオブトップのジョッキー達や関係者にしかそのようなハングリー精神は見ることができない。

当然トップに君臨する彼らに太刀打ちできません。

特に第3場を主戦場としている人達はハングリーにお願いします。



私たち厩舎だって同様です。

近年関東の厩舎運営は厳しい状況が続いています。

厩舎のスタッフもより馬主様への負担を軽減すべく13人体制から12人体制へ移行しているところです。



トレセンの内部の人員削減は一般企業のようなリストラなどはなく、定年退職者を待ったり早期退職者を優遇したりと極めて穏やかな方法が取られています。

しかしそのおかげで、新規採用者が減るわけです。

現在競馬学校に入学できる厩務員課程は年に数名程度。

年齢制限は28歳までですから、極めて狭き門。

この競馬学校を卒業しない限りトレセンの厩舎で働くことは出来ません。



さて、先週このブログで若手騎手にあり方についてちょっと苦言を呈しました。

なぜなら今現在牧場で厩務員や助手になる事を夢見て働く若者との、ギャップを感じているからです。

牧場で働く彼らは、トレセンに入ることが出来るのか全く判らない状況で、朝から晩まで泥まみれになって働いています。

しかし一方では同年代のジョッキー達は騎手免許というプラチナカードを手にして努力を捨ててしまいます。

もちろんジョッキーの中には恐ろしいほどの努力を重ね、自分を厳しい環境に追い込み精進している人もたくさん知っています。

あしからず。

私が言っているのは、上位に登って来ることが出来ない人達の中の一握りのことですから。

しかしある程度までジョッキーを続けて、いい年になったら助手になればいいと考えている人達がいることに大きな疑問を持たざるを得ないのです。

トレセンの外で努力をして目指しても簡単にはなる事ができない助手や厩務員。

しかし騎手をやめれば誰でもなる事ができる。

う~ん・・・

いずれ助手や厩務員になりたいのなら、騎手をしながらでもその道に進むべく努力をして欲しいものです。

私は、全く別の職業と考えています。

騎手をやめたら助手になればいい、厩務員になればいいという考えは、あまりにも厩舎の仕事、馬作りをバカにしていると感じます。

騎手の仕事は騎手の仕事です。

それこそ、いずれ助手になればいいで通用するものではないでしょう。

お互いがそれぞれに別の仕事なんですよ。

牧場のスタッフから始まり、厩務員、調教助手を経て調教師なる。

騎手は騎手です。

今はそういうプロフェッショナルが必要な時代でしょう。

今の移行期が過ぎればまた安定した新規採用をすることが出来ます。

しかし、今現在28歳というリミットが近づいている若者達には本当に申し訳ないと思っています。

いま、「何か」を諦めずに頑張ってくれればいつの日か必ず道は開けます。頑張って下さい





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最終更新日  2013年04月08日 11時09分29秒
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