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2018年12月13日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は、12月10日に行われた2重賞からダービーグランプリの方のお話を。
 いやあ、やっぱり「冬」になりましたねえ。そのほんの数日前までは「暖かいねえ、暖冬だねえ」と言っていた所からの気温急低下&雪。とりわけダービーGPが行われた先週末は土曜から日曜、日曜から月曜と、“昨日より寒いね”というのが挨拶になるような寒さになりました。遠征馬の関係者の皆さんにとっては一番寒いタイミングの遠征になってしまって申し訳なし。




 ただ、そのかわりと言ってはなんですが、ダービーGPの日は1日寒いままで気温が上がらなかったためにコースが融け出さず、最後まで凍ったままでした。


★馬が通らない、ハローが触らないコースの端の方は団子のように固まったまま

 冬の水沢のコースはその辺が難しい所というか悩み所なんですよね。気温が暖かいとコースが融けて田んぼ馬場になってしまいます。反対に厳寒だと人間は大変ですがコースは融けないので、モソモソのちょっと癖のある状態ではあるものの、田んぼ馬場よりは馬にとっては楽な場合が多い。
 今回は後者でした。遠征馬にとっては、寒いのは大変だったでしょうがコース状態的には走りやすかった(合う合わないは別として)のかなと思ったりもします。

 レースの方は序盤からドキドキハラハラなのでした。地元の期待を背負うチャイヤプーンがなんと大きく出遅れて、スタート直後は最後方。すぐに巻き返しはしたものの、ライバルと見なされる遠征馬たちはすんなり狙いのポジションに就いており、いわゆる「出遅れて使った脚」の影響が心配される展開に。
 レース終盤も逃げ粘るクリノヒビキ、追い上げるチャイヤプーン、そこに外から捲り上げるコーナスフロリダ、4角を回る所ではこの3頭がほぼ横一線。出遅れた分があるだけにチャイヤプーン大丈夫か?と思ってしまう瞬間でした。




 しかし今回のチャイヤプーンはここからがひと味違いましたよね。横一線の所からスッと抜け出しす脚は非常に鋭く、ほぼ一瞬で2頭を突き放してしまいました。最後は僅かにササり気味ではあったものの最後まで伸び脚緩まず2着クリノヒビキに2馬身差の完勝。チャイヤプーンの上がり3ハロンは39秒4と記録されていますが、直線部分の伸びの印象はその数字以上のものがあったように感じました。




 振り返ってみれば2013年以降昨年まで、掲示板圏内25頭中で岩手の馬はわずかに4頭でしたものね・・・。



 さてそのチャイヤプーン。日程変更による調整過程の変化には陣営も少しナーバスになっていたようですが、戦前の千葉幸喜調教師は「非常に良い調整ができ、良い状態でレースに向かえそう」と言われていました。不来方賞の敗戦の分をここでまとめて取り返したいという陣営の意気込みもあったように感じます。とにかくここは負ける事ができない戦いだったでしょうが、チャイヤプーンはしっかりとそれに応える走りを見せたのではないでしょうか。

 2着のクリノヒビキはマイペースに持ち込んだのですが最後は2着確保まで。赤岡騎手は「勝馬の切れが凄すぎた。あれだけ強いと“惜しい”という言葉が出てこないね」と嘆息。




★「高知のナイターも寒いのよ。寒さ対策は万全!」と余裕を見せていた赤岡騎手

 3着のコーナスフロリダ、岡部騎手は「勝負所でもう少しスムーズに動けていたら」と振り返っていました。最近のレースでは勝負所の動きたい所でもたつく事がある。今回はそこで脚を使った分が最後の伸びに影響した。動きたい所でスムーズに動けていたらね・・・。との事。




★「フェイスマスクを使い慣れていないから」と寒くとも敢えて素顔でコースに出た岡部騎手。ベテラン勝負師の意地

 船橋のアルファーティハは8着でした。この馬は前走までは金沢の所属で今回は転厩初戦の形。金沢の馬とダービーGPの相性は悪くないので・・・と思っていたのですが、ここでは自分の形に持ち込めなかったのが厳しかったのでは。




★返し馬をしっかり1周していたアルファーティハ

 今回のダービーGPを盛り上げてくれたのは間違いなく遠征勢の存在です。日程が変更になっても変わらず挑んでくれたおかげで、兵庫のダービー馬、西日本のダービー馬(勝馬は同じですが)そして金沢のダービー馬が登場し、鞍上にもトップクラスのジョッキーを配してくれた事で、ダービーグランプリが「形」になりました。各馬の陣営のその意気には感謝しかありません。
 日程が変更になったために調整過程にも思わぬ予定変更があったのはどの馬にも多かれ少なかれあったでしょうし、厳寒の水沢に向かう長距離輸送という状況の影響もあったでしょう。遠征馬達にとって万全の条件で戦えたならどうなるか?今回の遠征馬達とチャイヤプーンと、いつかまた別の舞台での再戦がある事を期待したいですね。




 そしてそして。この勝利によって俄然注目度が上がったのが桐花賞です。昨年の桐花賞覇者エンパイアペガサス対、ダービーGPを制した若武者チャイヤプーン。
 昨年の桐花賞は古馬のエンパイアペガサスが3歳のベンテンコゾウを退ける結果でした。役者は若干変われども、奇しくも今年もまた同様の構図になりそうです。場合によっては「無風区」かと思っていた桐花賞ですが、これで風雲急、暮れの大一番が楽しみになりました。






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最終更新日  2018年12月14日 11時09分21秒


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