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2019年10月24日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 オーストラリアに来ている今回は目前に迫ったコックスプレートのお話を。

 コーフィールド競馬場で行われるコーフィールドカップ(2500m)、ムーニーバレー競馬場で行われるコックスプレート(2000m)、フレミントン競馬場で行われるメルボルンカップ(3200m)とビッグレースが立て続けに行われるこの時期はメルボルンの“スプリングカーニバル”と位置付けられ、この3レース以外の大レースも集中して行われて盛り上がりを見せます。
 この3レースは地元オーストラリアの馬だけでなく海外からの遠征馬も多数出走するので“地元馬対外国馬”の盛り上がりも連続するわけですが、ビッグレース第一戦となるコーフィールドカップを日本のメールドグラースが制した事で、続くコックスプレートに出走する2頭の日本馬、リスグラシューとクルーガーへの注目度も大幅にアップする事になりました・・・というのがレース2日前の状況です。

 こう言っては何ですが日本では重賞3連勝を含む5連勝を挙げていたとはいうもののG1級は初出走だったメールドグラースでしたから、オーストラリアでの戦前の評価は「力量は認めるが最上位クラスの実績は未知数、海外遠征も初めて」的な言われ方が多かった。それががコーフィールドCを強い内容で勝ったわけです。
 そこを物差しにすれば日本でG1を勝っており香港遠征経験もあるリスグラシュー、そこまでの勝ち星はないもののオーストラリア競馬の経験が多いクルーガーの評価も上がりこそすれ下がる事は無いのは当然というところ。こちらのブックメーカーサイトの短評などを見ても、外枠に入ってしまった点と当日が雨模様という事から「もうちょっと内枠が良かったね」「雨で馬場が柔らかくなったら日本の馬は苦手かもね」的な、逆に言えばそれくらいしか割引材料がないような感じの書き方が多いように見えます。「実績で上回るリスグラシューならコックスプレート勝っちゃうだろう」という雰囲気ですね。

 時間を少し戻して。先の火曜日の朝、リスグラシューとクルーガーがウェリビーで最終追いを行いました。


★リスグラシュー。鞍上は岡助手


★クルーガー。こちらの鞍上はレースでも手綱を取るT.ベリー騎手

 追い切りと言っても日本風のそれではなくせいぜい“直強め”くらいのものですが、ここまでしっかり調整してきているだけにそれで十分、脚勢や反応も非常に力強くまた機敏だったように見えました。
 とりわけ良さげに見えたのがクルーガー陣営で、追い切りを終えて引き上げてくるクルーガー馬上のT.ベリー騎手と笑顔でやり取りしながら厩舎へ戻っていく陣営の姿からは雰囲気の良さしか感じませんでしたね。




★「9」の位置にプレートをかけたクルーガーの高野調教師


★「15」の位置にプレートをかけるリスグラシューの矢作調教師

 土曜日にメールドグラースが勝った直後の火曜日の枠順抽選会とあって日本馬関係者への注目度は非常に高く、枠順抽選でも「リスグラシューがどこに入るか?」が最大の関心でしたし、その後は両調教師ともにインタビューがひきも切らず、抽選会が終わって会場の片づけが始まった頃になってもまだインタビューされているような状況なのでした。




 さてその“ゲート順”ですが、馬番と枠番が別、さらにエマージェンシー、日本風に言えば補欠馬が含まれた形で決められるので分かりづらいですよね。以下にエマージェンシー馬抜きでのゲート順に並べ替えたものを記載しておきます。クルーガーは実質8番枠、リスグラシューは実質11番枠という事になります。

 4 HARLEM (GB)       2
10 MAGIC WAND (IRE)     3
14 CASTELVECCHIO      4
13 VERRY ELLEEGANT (NZ)   5
12 MYSTIC JOURNEY      6
 2 AVILIUS (GB)       7
11 CAPE OF GOOD HOPE (IRE) 8
 3 KLUGER (JPN)       9
 8 DANCETERIA (FR)     10

 9 LYS GRACIEUX (JPN)   15
 5 HOMESMAN (USA)     16
 6 KINGS WILL DREAM (IRE) 17
 7 TE AKAU SHARK (NZ)   18

 このゲート順に関して、高野調教師は「第一希望ではないがまずまず」、矢作調教師は「外目だが馬の力でカバー」という評価でした。




 コックスプレートでは2014年のアデレードが外から2番目の13番ゲートから勝っていますから全く勝ち目がないわけではないものの、一方で2013年にはフィオレンテが、大外14番ゲートから先行策を採ったものの最後に内ラチ沿いを進んできた馬に捉えられて3着に終わるという事もありました。「内枠のやや格下の馬が外枠の強豪馬に先着する」結果であれば何度も発生しています。またハンデが有利な先行馬が内枠に入れば鬼に金棒。なので、クルーガー陣営としてはもっと内が欲しかったのだと想像できます。

 この枠順を受けてリスグラシューのブックメーカーオッズが若干下がり気味に変動しましたが、それでも断然の1番人気。「コックスプレートで日本馬が1番人気」という状況はそうそうあるものではないでしょう。勝ってスプリングカーニバルのビッグレースを日本馬が連勝というシーンに期待したいですね。

 しかしライバルは、コーフィールドカップ以上に強力になっているのは間違いないと思います。地元のエース格と言えるアヴィリウスは直前の鼻出血でやや厳しいムードになっていますがそれでも昨年からここまでの戦績は見事と言っていいですし、欧州からの遠征馬のダンステリアやマジックワンドはエネイブルと戦ってきた経験を持っています。


★ダンステリア 10月23日のウェリビーにて


★マジックワンド(後方側)これも10月23日

 ダンステリアはオーストラリア初戦になるとされたコーフィールドステークスを回避して「一頓挫あった」形になりましたが大きな影響はないという話。マジックワンドは欧州風の並走調教で1周だけ軽く追う形でしたが動きに素軽さを感じさせましたね。

 また、地元期待の星ミスティックジャーニーは前走で評価を落とした形も、逆にその前走で同じような走りをしていたヴォウアンドデクレアがコーフィールドカップで2着になったことからすればこの馬もまだまだ差は無いと言えるでしょう。

 コックスプレートは26日土曜日、現地時間16時55分、日本時間14時55分の発走です。日本では若干半端な時間帯になりますが、ぜひ馬券購入にチャレンジしてみてください。





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最終更新日  2019年10月25日 01時53分24秒


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