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2023年10月11日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 今週は、 名古屋競馬場 の先週の開催から。
(取材日は10月4日水曜日・5日木曜日)

 先週の水曜日。
 一日中天気が良くなくて……



 あれだけ暑かった名古屋も、もう秋だなという感じ。







3連単 13,064,500円 !!!
名古屋競馬史上最高配当 が出ました!!!

 場内もざわざわ騒然

「誰が当たったんだ?」
 「当たった人、いるってことだよな」


 そんな声が、そこかしこから聞こえてきました。

 勿論、払戻金が出ているので、当たっている人、います(笑)。
 1票だったみたいですね。

 場内で払い戻す人がいたら面白かったのですが……

 まあもう、殆どの馬券がネット経由で売られている時代ですからね。


 そんなこんなで、騒然とした中。
 区切りの勝利のセレモニーが行われました。



丸山真一騎手
 前の開催の9月25日月曜日に、 地方競馬通算500勝 を達成しました。

 こういう数字は……こちら、見ている側の興味に過ぎないのですが……
 それでも、500というのはやはり、大きな区切りという感じがしますよね。

 セレモニーの後に、丸山騎手にお話を伺いました。



「長かったですね……」

 これが、話を聞いたときに出てきた、彼の最初の言葉でした。

「(怪我などで)細々した休みがあったから、(正味でいうと)10年ちょっとかかりました。」



​ 2011年デビューの33歳
 昨年52勝 今年は昨日までで46勝
 現状では、文字通り「中堅」というポジションでしょうか。

「この2年ぐらいは、若干の手応えがあります。変な言い方ですけれども、少しはうまく乗れるようになっているのかなと。あとは、この新競馬場に移ってからいいですね。自分の騎乗にコースが合っているというか。」

​ 一昨年、2021年は、677戦して37勝
  昨年、2022年は、832戦して52勝
 昨年は一昨年よりも、騎乗数・勝利数ともに3割ぐらい増えています。
 今年も、昨年と同ペースか、勝利数についてはこのまま頑張れば恐らく上回るのではないでしょうか。

「ああ、確かに、この1~2年は笠松でもよく乗せてもらっています。水野先生(水野善太調教師)のお陰ですね。」

 今年、笠松で昨日までに13勝。
 笠松の馬でしばしば、他場の交流競走への遠征に参加したりもしています。



 今年7月5日 川崎のスパーキングレディーカップ
 サイファリス(笠松・伊藤勝好厩舎)で参戦

「変わったことは何もしていないつもりですよ。強いて言えば、自分が乗っていない人の競馬を見て、勉強するようになったかな。そんなの、いまから思えば『昔からやっていれば』、という話なんですが(苦笑)。」

 とは言え、精力的に笠松でも騎乗したり、遠征にも出かけたりと、小さなことでも取り組んでいれば、小さく少しずつでも結果に結びつくのかなと。そんな風に感じさせられます。

 所属する坂口義幸厩舎は、駒が豊富。
 同じレースに何頭も出ていたり、また周囲の状況次第で、自分以外の騎手が乗ることもしばしばあります。そんな状況を、どのように捉えているのか……。



「自厩舎の馬に、自分以外の人が乗って勝つ。自分も頑張っているのだけれど、その馬に乗って勝たせるその騎手のレベルにまで行けていない自分がいる、と思います。逆に、自分が乗って勝てなくて、『俺じゃなかったら勝っていたかも』という気持ちになることも正直ありますね。」

 これは恐らく、10年ちょっとやってきての「自分」を、すごく見つめた言葉なのかなと感じます。

「そういうことがわかってきてしまっているのが、いいのかわるいのか、なんですけどね(苦笑)。」



 セレモニーで、所属の 坂口義幸調教師 から花束の贈呈。
 坂口調教師は元騎手なので、色々話をすることも多いのかな……。

「うちの先生には、本当に気を遣ってもらっていますよ。学ぶことも多いし、教えられても自分が出来ていないこともありますね。あとは、今の時代の競馬は昔とは違う、っていう面もありますから、その辺りを考えながら、話を聞いて勉強しています。」

 さて、10年ちょっとで500勝。まだまだ、通過点……。​​

「次は1000勝ですよね。それを目指しながら、目標は重賞制覇でしょうか。」



 今年は、単勝6万馬券も出しました。
 来ても穴、来なくても穴(先ほど紹介した1300万馬券は、丸山騎手が1番人気で6着)。
 笠松でも、結構思いきった騎乗をします。

 これを機に、ちょっと注目してみてはいかがでしょうか。


 4日水曜日のメインレースは、2歳のオープン競走・セレクトゴールド。
 前開催に初めて敗れた ミトノウォリアー が登場し、注目を集めました。



 前走は、直線に入ってすぐに抜け出したところ、馬が遊んで後ろから差されてしまったミトノウォリアー。今回は控える競馬で、直線の少し手前からの騎手の促しに機敏に反応して、俊敏に抜け出してきました。

 ミトノウォリアーは、これで4戦3勝。



​岡部誠騎手​ の話

「下げて馬込みに入れ、前に馬を見せながら運びました。前に馬がいれば走る馬。追い出したらはじけましたね。」
 
 馬の現状についても、こんな風に話しました。

「抜け出して遊んでしまうということも、能力のうち。それを克服出来ないようでは、そこまでの馬ということです。遊んでしまう点は、若駒盃の時よりはずっとましになっています。そういう面を踏まえて考えながらやっていきたいです。きちんと走れば能力はかなりあります。」






角田輝也調教師 の話

「今日のメンバーの中で一番厳しい競馬をしましたが、岡部騎手がうまく乗ってくれた。現状、まだ気性的に子どもっぽいところがある馬。これでネクストスター(10月31日)の権利は取れましたから、そこまで休ませて気持ち的な面も整えて、レースに備えたいです。」

 いま、名古屋で走ったことのある2歳馬の中では、この馬が戦歴最上位。
 あとは……次開催で新勢力が出てくるかどうか、ですね。

 実は、同じ角田厩舎にまた別の、一定の戦歴を持った馬が転入して来ています。
 その馬がライバルになるのかどうか。転入して来たばかりの馬がネクストスターに出るには、次開催で1回レースを使わなければなりません。

 次開催の2歳特別・セレクトゴールドは、18日水曜日に行われます。



 今の時期。最終レースはもう照明がついて「薄暮レース」の様相です。


 翌5日木曜日には、古馬の 重賞・ゴールド争覇 (1500m)が行われました。

 勝ったのは……この馬。



ブリーザフレスカ
 前走の秋桜賞に続いての勝利で、重賞3勝目



塚本征吾騎手 の勝利騎手インタビューの模様は、​ 名古屋競馬オフィシャルYoutube映像 ​でご覧下さい。



 実は ​塚本征吾騎手​ 。前日の夕方に話を聞いたときには、まだ迷いがあるように感じられました。

 馬の調子は良い。
 しかし今回は距離が1500mと、この馬には短い。
 恐らく追い通しになるし、内目の枠で外に持ち出せるかどうか。
 それなのに、圧倒的な1番人気になりそうな情勢
 その他諸々……

 それから1日経って、レース振りを見ると……
 もう完全に吹っ切れていたというか、割り切れていたというか、腹をくくっていたというか。
 レースの中で「外に出すのは無理」と的確に判断してからの、内を進んで位置を上げていくレース振りは、これまでにないこの馬の走りであり、勝ち方でした。

「岡部さん(岡部誠騎手)が、よく言っているんです。その通りだな、って思うようになりました。」

 その言葉というのは、そんなに難しい話じゃない。

​勝つときは勝つし
負けるときは負ける​


 でもね……これ、岡部誠の言葉だから、迫力あります。
 それを日々、もうこれまでに数え切れないぐらい経験してきている人の言葉だから。

 そして、これを心の中で思い続けて騎手の仕事をしていくって、すごくキツいことだな、とも思います。


 馬も、人も、すごい速さで進化し成長しているところを、いま目の当たりにしているような気がします。


ブリーザフレスカ
 次回は東海菊花賞 (11月16日)に向かう予定です。



 帰り際にヤギ小屋を訪れたら……
 ヤギたちが、珍しくカメラ目線をくれました(笑)。





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最終更新日  2023年10月11日 12時44分23秒
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