全2件 (2件中 1-2件目)
1
![]()
「東野圭吾を読んでみたいけど、普段本はぜんぜん読まない。長編や難しいのは苦手。何から読めばいい?」そんな人におすすめしたいのがズバリ『名探偵の掟』。実は自分が最初に読んだ東野圭吾作品。しかも90年代に単行本で買ってました。もちろん東野さんが売れる前。何より短編なので読みやすい。主人公は「天下一大五郎」。どこかで聞いたことがあるような、ないような名前の名(迷?)探偵。文章はミステリを思い切り茶化したような雰囲気。でも内容はさすが東野さんで超がつく一級品。密室殺人、フーダニット、ダイイングメッセージなど、古今東西のミステリのお約束が満載。「なぜこんなトリックが生まれたのか」「ミステリはこう読むと面白い」という解説まで楽しめる一冊。ミステリ初心者でも思わず笑ってしまい、気づけばミステリ好きになっているはず。『容疑者Xの献身』や『白夜行』は間違いなく名作。でも「長そう…」と感じてなかなか手が出ない人も多いはず。そんな人こそ、まずは『名探偵の掟』。読み終わる頃には、きっと次の東野圭吾作品を探しているはず。続編の「名探偵の呪縛」もぜひ。アマゾンはこちら名探偵の掟名探偵の呪縛
2026.07.29
コメント(0)

東野圭吾は数冊エッセイを残しているが、最後のエッセイ集。ほとんど全てがこの一冊に入ってると思う。売れない時代の苦労話の連続。初めてのサイン会。並んでいたのは身内ばかり。「意外といけるかも」と思った翌日の追加開催。お客さんはほとんど来ず、小学生が持ってきた紙切れにサインを書いて終了。「もう二度とサイン会はしない」と誓った話。会社を辞めて専業作家になる決意。それを編集者に止められた話。映画化されるたびに「これで在庫がなくなる」と胸をなで下ろしていた話。何度も挑戦し、何度も逃した直木賞。それでも「普通の人は参加できないゲームに挑戦している感覚だった」という前向きな言葉。そして受賞後、初めて気づく周囲の優しさ。話題にしなかったのは無関心ではなく、気遣いだったという事実。応援してくれていた人たちの存在。父親から届いた直木三十五の墓の写真。添えられた言葉はなし。それでも十分に伝わる親子の距離感。どの話も東野圭吾らしいユーモアと自虐。東野圭吾作品を読んできた人なら、クスッと想像する場面の連続。そして、大作家になる夢を追い続けた一人の人間の記録。残念ながら現在は新刊で手に入れるのは難しい一冊。だからこそ、見つけたら迷わず手に取ってほしい一冊。東野圭吾さん、本当にお疲れ様でした。自分の読書人生は東野圭吾さんから始まりました。Amazonたぶん最後の御挨拶
2026.07.29
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1