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平安時代、辺境の地、坂東(現在の関東地方)。
防人(九州の防衛のために置かれた兵士)や蝦夷(東北地方に住む朝廷に従わない人々)征討のための徴兵、陸奥国開拓のための強制移住。
豪族同士の武力衝突。
都から来た国司による納税の名を借りた略奪。
辺境の地、坂東に夢を託して開拓に励む者たちを裏切る都の暴政。
その民衆の積年の恨みを吸収し、坂東の地に一大勢力を築いた男がいました。
戦えば必ず勝つ、その武名が坂東のみならず、都にもとどろいた男、平将門。
将門は、戦に強かったばかりではなく、情け深く、農民たちを大切にしたので、評判が上がり、将門の元には、近隣諸国から、その人柄を慕う者たちが続々と押し寄せ、将門も喜んで受け入れているうちに次第に勢力を拡大していったのでした。
そして、ついに「新皇」を名乗り独立を宣言。
仰天した朝廷は、討伐軍を組織し、将門を倒した者には、破格のほうびを与えると触れ回り、この求めに応じた藤原秀郷と平定盛の連合軍との戦いで、将門は額を矢で射られ、戦死します。
将門の首は切られて都に送られ、さらし首に。
しかし、将門の人気は死後も衰えず、生首が残された胴体を求めて空を飛んだなどという噂が伝えられるようになりました。
ですが、これは、単なる噂ばかりと言えないかもしれません。 飛んできた将門の首が落ちたとされる地に立つ東京大手町の首塚。関東大震災を機に取り壊され、国の役所が建てられましたが、大臣や職員が相次いで亡くなったので、将門のたたりとされて首塚は再建されました。その後もアメリカの占領軍が壊そうとすると、ブルドーザーが横転する大事故で死者が発生。壊さずに残されたのだとか。
現在でも周囲に建つビルは必ずこの首塚に正面を向けて建築するという話を聞いたことがありますね。
わかぎみ 2022年08月19日
北条義時と鎌倉幕府がよくわかる本 2022年03月09日