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毎年、この時期に開催される会ですが、なかなか曜日が合わず、数年ぶりに観に参りました。
おかげで、場所を忘れてしまって、いきなり反対方向に行ってしまいました。^^
まずは、横浜能楽堂館長・山崎雄一郎さんの丁寧な解説の後、王子神社神主(数年前と変わらず、お若くてイケメンでした)による舞台のお祓いがあり、その後火入れ式がありました。
狂言「千鳥」。主人(岡聡史)は、差し迫った神事の用意のため、太郎冠者(野村萬斎)につけで酒を買ってこいと命じます。
ですが、酒屋に酒代が溜まっているんですね。
ですから、支払いをしないと酒を出してもらえないと主人に訴えるのですが、「いつも持ってくるんだから、今回も大丈夫だろう。米を送るからとかなんとか言っておけ」と全然相手にしません。
仕方なく、酒屋に向かうのですが、容易にもらえないであろうといろいろと策を練ります。
酒屋の亭主(野村万作)が話好きなので、主人のお供で尾張の津島祭を見物した話を始めます。
祭りの前に浜辺で見た子供が千鳥を捕まえる話を始め、「ちりちりちいやちいりちり~」と謡いながら、千鳥
を捕まえる様子を見せつつ、酒を持ち出そうとするのです。
が、そこは、酒屋の亭主も心得たもので、なかなかうまくいきません。
「千鳥」を見たのは、久々~~でした。
能「隅田川」。隅田川の船着場で客を待つ渡し守(ワキ・森常好)の前に旅人(ワキツレ・森常太郎)が来て、後からものに憑かれたような女がやってくると言います。
女(シテ・武田志房)は、京都から人買いにさらわれた我が子を探し求めて、この地に辿り着いたのです。
船に乗ると、岸の向かいに多くの人が集まっているのが見えます。
渡し守が言うには、去年の今日、人買いに置き去りにされた梅若丸という名の少年がここで亡くなり、憐れんだ人々が墓を作って供養しているということでした。
話を聞いていた女の様子が変わり、自分がその少年の母だと言い出します。
同情した渡し守は女をその墓に案内します。
我が子の墓前に念仏を唱えると、なんと、そこに霊となった梅若丸が現れます。
地謡の謡いに混じって、塚に見立てた作り物の中から、子供の声が聞こえてきます。このタイミングが絶妙~といつも思います。
いつも、この声でつい泣いてしまいます。
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