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2009.07.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類


カミさんがお義姉さんと、日本武道館へ松田聖子のコンサートへ行く事になった。

残された3人。

小学校6年の娘はお友達とイトーヨーカドーへサイクリングがてら行って夕方まで遊んで来ると言う。


うむ、親父と遊ぶ歳じゃなくなったなぁ・・


残った・小学校4年の息子と2人。

・・

『ねぇー、どっか行こうよー。』

『つまんないよー』



うざい。

『競馬行くか?』
と言えば


『やだよ、どーせ当たらないじゃん、金ないんだからやめときな!』

・・確かに・・。

『じゃあ、何処行きたいんだよ!キャッチボールでもするか?』


『やだよ・・暑いもん。』
『じゃあ、何したいんだよ。』

『川へ行って、釣りがしたい!』


『釣りかぁ・・』

と、言う事で、息子の小学校へ行って、都議会議員選挙を済ませ、そのまま自転車で多摩川へ・・


住所を頼りに向かってみた。

京王閣競輪場前の古い一軒家・・『釣り具、釣りエサ』と書いてある。

横開きの木の扉。

半開きの奥に釣竿が見える。
中に入ると犬が吠えた。



『すいません、安い釣竿ないですか?』

と、聞いて見る。

『安いのねー・・今はあんまり置いてないんだよねー、やる人少ないから・・』

俺は目の前にあった、伸縮する竿を指して・

『これは・・いくらですか?』

と尋ねる。

『これはねー・・竿だけで2千円。』


『そっかぁ・・竿だけで2千円かぁ・・』


と、竿を持ち掛け元に戻した。


息子を見る。


じっと、こっちを見て成り行きを見守っている。


『いいや・・これ下さい。』

と、おじさん、後ろの息子の視線に気付いたのか・・
『何にも持って来てないの?』

『じゃあ、こっちにセットになってるのがあるから、これと、エサは、エサも持ってないんでしょ?エサ付きで2千円でいいよ。』

と、サービスをしてくれた。

うーむ、いいおじさんだ。

釣竿をGETしたので自転車でそのまま、炎天下の中下流へと向かう。


2キロ程行くと、ちょうど堰のような場所があり、川が深く、魚もいるだろうと思ったからだ。

ぶっちゃけ、自分自身も小学校以来釣りをやった事はない。


自転車で下流を下りて行くと、本流と別れ、流れが淀んでいるポイントを見つけた。

ちょうどそこだけ、草村が切れ、川まですぐ行けた。
自転車を停め、買ったばかりの釣りセットを持って、川岸に降り立った。

早速、竿を延ばし、釣り糸を括り付ける。


そして・・ビニールパックの蓋を開け、ミミズを一匹取り出した。

直に掴んで針に刺すのに些か抵抗はあったが・・ま、致し方ない。


ミミズを針に刺して川面に向かって放り込む。


寝ていた浮きが真っ直ぐ垂直になり、ゆっくり流れて行く。

気持ち良い。

楽しい。

何てのどかなんだろう。


はっ、と我に帰り・・

『ほれ、やってみろ!』

と、息子に釣竿を渡し、タバコを取り出し、火をつけた。


毎日、毎日、時間に追われ・・朝家を出てから、日が変わる直前に帰宅する。

こんな人生でええのんか?
もっと、やりたい事、あるんじゃないか?

煙りを吐きながらそんな事を思ってみる。

と・・

『パパー!何か沈んで引っ張った!』

と、竿を上げるとエサが無くなっていた。


『エサだけ持っていかれたなぁ・・』

本当に釣れるのか?いやそもそも魚何ているのか?


初めてそんな疑問が浮かんで来た。

俺は川に釣り糸を垂らして、息子に竿を渡した時点で、釣りをやらせてあげたと言う満足感に捕われて、その先の事等は考えていなかった。

しかし次の瞬間、考えが変わった。

先程まで釣り糸を垂らしていた場所に、40センチはあろうかと言う、黒い魚が悠々と泳いでいたのである。

鯉であろうか、種類は解らないが大きな魚がいたのだ。

そして、10メートル程先に、バシャン!と大きな音とともに、一瞬魚が翻ったのが見えた。

息子と顔を合わす。

びっくりした顔をしている。

こちらを挑発しているように思えた。


俄然、やる気が出て来た。
魚がいると解れば、釣ってやろうと言うのは男の本能か?


『俺がやる!』
と、息子がミミズを掴み針に刺した。

さすがに男の子。

先ずは、息子に竿を持たせ、やらせる。

その間、エサのミミズをひっくり返してしまい、10匹程脱走したので、それを撒き餌にと思い、川に投げた。

直ぐに、浮きが沈む。

息子が慌てて上げるとまたしてもエサだけ捕われていた。

互いに10分交代で竿を渡しあった。


なかなか来ない。


と・思った次の瞬間、ぐぐっと、竿に感触があった。
浮きが水中に引きずりこまれていく。

『パパあげなよ!』

『まだだ・・ちゃんと食いついてからだ・』

何となくそんな気がした。
沈んだ浮きが川面に戻りかけた・・と、瞬間、また川底に引かれて行く。

『今だ!』

と、引き上げる。


川面から銀色に光る物が針の先に着いている。

釣竿からはビシビシと振動が伝わって来る。


息子が歓喜の声をあげた!

『釣れた!』


体長、5センチ程の小さい鮒のようだ。


ものは何でもよかった。


釣れたのが嬉しかった。


釣針から優しく針を外した。

『持って帰ろうよ!』

と、言って、コンビニ袋に川の水をいれ、魚を放った。

元気よくビニール袋の中で泳ぎ始めた。



男二人、多摩川を上り、家路についた。






P.S

水槽に移し替えた魚だったが、今朝には・・水面に浮いていた。


アーメン。m(__)m。





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Last updated  2009.07.14 18:29:40 コメント(1) | コメントを書く


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