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2013.02.08
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http://review.rakuten.co.jp/item/1/224935_10002914/1.1/

「時そば」
この記事は、2003年2月3日に書かれたものです。


2
ひの、ふの、みー!いま、なんどきだい?

 江戸っ子は、今わの際にこう言ったそうだ。

 「ああ、そばに汁(つゆ)をたっぷりつけて食べてみたかった」


 ざるに盛ったそばを、箸ですくい上げ、



 つるつるーっと、口に吸い込むように食べるのが

 粋なそばの食べ方らしい。


 「そば粉の香りと出汁の香りを同時に楽しめる」からと、

 ヤギ薬局の隣にあるそば屋の女将さんが話してくれた。


 なにせ、私は江戸っ子じゃないんで、

 どっぶりとそばを汁に浸してから口に運ぶ。

 香りと言われても、土瓶蒸しの松茸の香りに同じく、

 私は、匂いに敏感な方だが、楽しむまでの「香り」を感じない。

 汁をいっぱいつけなきゃ、食べた気がしないのだ。


 こういった、そばの講釈とは裏腹に、

 どうやら、昔のそばつゆは、生醤油に近く、


 う話も聞く。


 そもそも、そばがメニューとして歴史に登場したのは、

 寛文4年(1664)、吉原の江戸町二丁目の麺類屋仁左衛門が、一杯ず
 つ盛り切りにした「けんどんそば」が早い例とされている。

 一般化したのは、寛延(1748~51)以降と言われるから、元禄15

 などという話は、後生の作り事だ。


 「おやじ、そばを一杯くんな」と、声を掛けるのは、細長い戸棚を二つつ
 ないで担ぐ夜鷹(よたか)そばだ。

 「ひの、ふの、みー!いま、なんどきだい?」と、落語の「時蕎麦」に出
 てくるそば屋がこれで、二八そばとも言う。


 こういう、担いで待ちを売り歩く商売を「振り売り」と呼んだ。

 万治二年(1659)に幕府が許可した江戸の振り売り49種のうち、

 食べ物関係は、南蛮菓子、春米(つきまい)、麹(こうじ)、油、かつお
 ぶし、串海鼠(くしなまこ)、串鮑(くしあわび)、鮭之塩引(さけのし
 おびき)、煎茶、肴(さかな)、時々のなり物菓子、塩、味噌、醤油、豆
 腐蒟蒻(とうふこんにゃく)、ところてん、もちなど。


 まぁ、これらに限らず、物売りが路地まで入り込んで商売していたので、
 わざわざスーパーまで出かけなくても、家にいれば、回転寿司さながら用
 が足りただろう。


 そういや、今の日本橋・八重洲にも、魚屋さんや、八百屋さんが曜日を決
 めて売りに来る。

 棒で担がず、トラックだから、ハンドル売りとでもしておこう。


 話はそばに戻って、

 じゃ、その夜鷹そばにしても、火が必要なのだが、

 さて、何を使ったのか、次回のお楽しみです。








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最終更新日  2013.02.08 13:02:50 コメントを書く


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