コンサートで受けた親切



第1部は、どんなに盛り上がってもぜったい席を立たないファンたち。あたしなんか、もう最初から立ち上がってコンサートを楽しみたいんだけど、韓国流儀にならうと立てない。ああ、ストレスがたまる~

で、ゲストをはさんで、第2部はちょっと衣装を変えて登場のシギョン。ネクタイをつけたスーツ姿です。ジャケットを脱ぎ、ネクタイを投げ(欲しい)、シャツのボタンを2つ外したところで「きゃああああああああああ」というファンの絶叫も最高潮。そこで曲が入って、みんな総立ち。「この曲が合図!」という感じで、前半と全然違う。縦ノリで踊る踊る! 彼はまだ持ち歌が多くないせいか、洋楽もいくつか歌いましたが、英語の発音がとてもきれいなのが印象的でした。これもDJ修行のおかげか? とにかく、もうくったくたになるまで、踊りまくり、大満足の第2部でした。

そして、アンコール。「ソン・シ・ギョン」のコールとともに、みんななぜか一斉に風船をふくらませています。そうです、これまた韓国名物風船振りのはじまりです。シギョンのカラーは紫と決まっているらしく、みんな風船を用意してきていました。でも、わたしはそれを知らなかったので、風船は振れない代わりに、仕方なくハンカチ(!)を振っていました。ちょっとは目立ったかな?!

コンサートも終わり、さ、帰ろうかと思っていたら、最高に素敵なものを売っていました...なんと、生サイン入りのCD・限定100枚! すかさずGET。だって、CDショップでふつうのCD買うより安いんだもん(たしか、8500ウォンでした)。これはわたしの一生の宝物ですが、今度は直接目の前でサインをもらいたい、そんな欲も出てきた今日この頃です。(そののち、2003年夏に、わたしはソン・シギョンを身近で見ることになりました。ファンレターも渡したよ~。でも会ったらそれで満足しちゃって、今はあんまりちゃんとおっかけてません。すまん、シギョン)

さらに、とても素敵なことがありました。隣にたまたま座っていたソウル大学のお嬢さんが、「父と母がわたしを迎えに来ているんですけど、良かったら、バスは混むから最寄り駅までお送りしますよ」と言ってくれ、思いっきり好意に甘えることにしました。おかあさまは「ひとりで行くっていうから心配していたんですよ」などとおっしゃいながら、出迎えてくださり、しかもお腹すいたでしょ、といいながらケーキをひとつ下さり、やさしいおとうさまが運転して、わたしを地下鉄のヤンチェ駅まで送ってくださったのでした。この韓国人らしい行動に、実に素敵だな、としみじみ思いつつ帰路につきました。日本では、見ず知らずの人をわざわざ送ってくれるなんてことは、あまりないと思いませんか? こんなところにも、日本人と韓国人の気質の違いがほの見える気がします。

次回は、わたしの大好きな「オンニ」についてです。

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