高校時代


私の通った高校のHP

 私が通った当時とは少し変わっていますが・・。全寮制で中学が出来て始めて3学年揃った年に高校に入学しました。
 親元を離れて各学年2名ずつ計6名の部屋。これが6部屋あってひとつの寮でした。(一学期毎に部屋替えがあり三学期は一・二年生のみの部屋)
 一年生は「部屋っ子」と呼ばれ部屋の雑用なんかをしました。(朝起きてカーテン開けたりゴミを捨てたり・・)
 二年生は「部屋中さん」といい「部屋っ子」の躾がお仕事。
 三年生は「部屋長・部屋奥さん」と呼ばれまあ大黒柱みたいな感じですかね。
 部屋の三年生がいい人だとみんな頑張って「いい部屋だね」って言われます。働きのいい「部屋っ子」も可愛がられましたが余興の上手いのもまた可愛がってもらえました。(私は寝起きが悪いのでこっちでした)
 上下関係がしっかりしていたので言葉使いなどもいい勉強になりましたが、女の子特有の仲間みたいのには馴染めなくて(そういうのも寮なら慣れて勉強になると思ったのですが)二度ほど脱走しました。
 正義感が特に強かった私は本当に「いい事」だけじゃあ世の中上手く通っていけないんだなととても感じました。なのにどうして子供には奇麗事ばかりおしえるんだろう?・・とか。裏と表の使い分けが上手く出来ずにかなりとまどいました。
 今だから言うけど学校に入ったときは学年で五本の指に入る成績だったのがみるみる落ちて練成(進学用のクラス)にはいたものの首の皮一枚状態だったと思います。
 心の安らぎといえば部活だったかな・・。三年になって誰も部活なんてやってなかった頃もテスト週間で部活が無い時も先生が相手してくれて剣道をしてました。(剣道のなんの賞状もありませんが・・)高一で二段を取れたので三年で三段受けたのですが落ちたし・・。(かなりショックでしたが)
 いろいろ反発もあってこんな学校卒業したくないなんて思ったときもありましたが社会人になってから私にはいきなり社会に出る前にこういう所で苦しかったけれど勉強できて良かったのかな・・とも思いました。

 三年の三学期は学校が無いのですが進学も就職も決まっていませんでした。二学期に東京の大学の推薦を貰って受けたのですがその試験の後日曜日があった為帰省しました。そのとき知り合った六つ年上のこうちゃんとお付き合いをするようになって(こうちゃんは中卒だった)私もすぐに社会に出たいと思うようになり、大学も思ったとおり落ちていたので地元の自動車学校へ通いながら自分で就職活動をしました。
 親は専門学校でも行けと強く勧めたのですが私はガンとして断りました。職安で見つけた看板屋さんと新聞広告で見つけた地元の大手企業の期間社員の二つのどちらかがいいな・・と思っていました。私としては看板屋に行きたかったのですがそこの会社を父が知っていて「そこだけはやめろ」とえらい剣幕で言われこの時は従って某フイルム会社の期間社員として二月から働き始めました。


 書きたくなかったけれどやっぱりこの話がないと後々話が書けなくなってしまうので・・思い切って書きます。
 高校の時の夏休みなどは家に戻ってきます。地元の友達とも何となく距離が出来てしまい昼間は退屈に過ごしていました。(多分)
 高校三年の夏休みに妹が民宿へ泊り込みでバイトに行ってしまいました。嫌いだった妹もいないと寂しかった。私も何かバイトしようか・・と新聞の広告を見ていました。すると目に留まったのがテレクラの広告。「寂しい貴女お話しませんか」って感じでした。高校で外出した時にティッシュでそういうのを貰った事もあって友達に「こんなの絶対に危ないよ」って話していました。
 (でも・・電話だけなら・・危なくないかも・・)こっそり電話してみました。思ったより楽しく話が出来たのですが途中で切れてしまいました。(時間で切れちゃったのかな?)初めは一日一回かけて話だけして満足していました。何日か掛けるうちに「遊びに行こうよ」と誘われるようになりました。誘われても夜だったので出れるわけありません。(なんで誘うんだろう・・話だけでいいのに・・)なぜ男の人がお金を払ってそんな所へ行くのかも分かっていませんでした。
 何日かそういう事が続いて(もちろんそれぞれ違う人と話していました)誘われているうちに(夜の景色って昼間と違って見えるのかな?)なんて思うようになりました。そしてついにある日こっそり家を抜け出してでかけてしまいました。
 待ち合わせして車に乗りました。軽く食事をして海へ連れて行ってくれました。(なんでこんなに私の為にお金や時間を使ってくれるんだろう・・?)まだ何も知らない私はそんな風に思っていました。海へ着いて浜へ歩いていきました。「ここでいいか」と立ち止まりしばらくすると私を抱き寄せました。びっくりしました。(ポッケになにか入ってる??)そこで初めて気づいた私は気持ち悪くなって「帰りたい」と泣き出しました。その人はちゃんと待ち合わせた場所まで送ってくれました。
 何日かはショックで電話もしなかったのですがそのうちまた寂しくて(話だけなら・・)と掛けるようになりました。でも誘われるばかりでつまらなかった。そしてそのうちまた出かけるようになってしまいました。
 そんな高三の夏休みを過ごし二学期の途中で帰省した時にこうちゃんと知り合ったのでした。

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