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ソフトバンク 過去最高決算でも消えない不安 (ゲンダイネット)
ボーダフォン買収は成功したか、失敗だったか。
その答えは「イエスだった」。つまり成功というわけだ。8日開いた ソフトバンク の 07年3月期決算説明会で孫正義社長は、1兆7500億円の巨費を投じて手に入れた旧ボーダフォン(現在のソフトバンクモバイル)の成果を口にした。たし かにソフトバンクは売上高、経常利益ともに過去最高。それぞれ前年比2.3倍の2兆5442億円、同5.5倍の1534億円というケタ違いの数字だ。
だが、巨額な資金を提供している金融機関の間からは浮かれた声は聞かれない。
「ボーダフォンの売上高はもともと約1兆4700億円もあり、経営は黒字。その数字をソフトバンクに上乗せしたのだから最高決算になるのは当たり前 のこと」とメガバンク幹部。別の金融機関関係者も「本当に自信があるのなら、業績予想を示すべきだろう」とピシャリ。むしろ、ソフトバンクには懸念材料が 増えているようだ。
そのひとつが、ボーダフォン時代の4倍に増えたとする年間契約数。素直には受け止められない。
「昨秋の番号持ち運び制度導入後、勝ち組はauだけ。ソフトバンクは ドコモ とともに負け組。誤解を招いた“通話料0円”問題でつまずき、今後の行方を最も左右する若者の獲得で大きく出遅れてしまった。この痛手は大きい」(前出のメガバンク幹部)
さらに外部環境も見逃せない。日銀の公定歩合引き上げがそう。
「1%上がれば2兆円の有利子負債を抱えるソフトバンクは200億円もの負担増になる。打ち出の小槌であるはずのグループ企業の上場予定が遅れているだけにボディーブローになりかねない」(金融関係者)
実は、もっとも脅威になりそうなのが、孫社長が“神”と仰ぐビル・ゲイツ率いる米 マイクロソフト だ。
5月に入り米 ヤフー 合併の観測報道が飛び出したが、米ヤフーはソフトバンクの“虎の子”であるヤフーの大株主。ヘタをすれば、マイクロソフトのエジキになる事態だって想定できよう。
火のないところに煙は立たない。孫社長の心中はすでに穏やかではないかもしれない。
【2007年5月9日掲載記事】
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