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January 14, 2006
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お浄土のはなし
お浄土のはなし


『人は死ねばゴミになる』という本の話題が出ている。
もと検事総長までつとめた方が書かれた本だそうで、内容の紹介はないが、原作者の視点で「怒りをおぼえる」ものらしい。
原作者が言うに「自分が死んだらゴミになると思っている人間は、他人が死んでもゴミになると思っているのではないか」。
「ゴミになる」という表現はあんまりだとしても、人間、死ねば肉と骨ばかりになり、さらに荼毘に付されて骨と灰だけになる。
それではあんまりだから、「死後の世界」や「ほとけさま」や「草葉の陰から」といった発想があるのだろう。
事実、私だって他人の亡骸を「ただの肉と骨」とは思えないし、私が死んでもそう思われたくない。
天国(この本に従うと「浄土」か)は想像の世界ではあるが、人間が生きるために、そして死んでいくために必要な世界なのだと思う。


「人はそれぞれの立場で幸せになればよい」とお釈迦様は言われているらしい。
貧乏人が無理して金持ちにならなくても、障害者が健常者にならなくても、それぞれの立場で幸せを見つければ良い、とのことだ。

戦後の日本人の目標に「豊かな生活」というものがあった。
それは、具体的には「三種の神器」だの「3C」だの、一般の日本人に共通してイメージされる生活だったが、その「豊かな生活」を大多数の日本人が達成できた頃に糸井重里さんが「おいしい生活」というコピーを発表した。
先程言ったように「豊かな生活」には共通したイメージがあった、でも、「おいしい生活」には共通したイメージが無い。
何に関して「おいしい」と感じるのかは人それぞれであり、一番手っ取り早く味覚で例えても、辛いものを「おいしい」と感じる人もいれば、しょっぱいもの、甘いもの、酸っぱいもの、下手すると一般に不味いとされている食べ物を「おいしい」と感じる人もいるだろう。
それと一緒で、やっぱりその人その人の持ちたい「幸せ」を持つのが一番の幸せであり、他人のイメージでの幸せを押し付けられても迷惑だと感じるときもある。
要は考え方次第なのである。
この本での例えを引用すると、37年間、体の不自由な夫につきっきりで面倒を見てきた女性が、夫の死によってその介護から開放された。
「気の毒に37年間棒に振った」という考え方も出来るが、「あの旦那さんが根っからのスケベエだった。体が元気だったら愛人の2~3人はこしらえていただろう。でも、37年間つきっきりだったから、浮気の心配もしなくて済んだし、愛人が子供を連れて葬式にやってこられたら修羅場になるところだった。奥さんは幸せものだ」という解釈もあるという。
この場合、健常であるのが何より一番なのだろうが、その状況・環境にも幸せを見つけることができる、という考え方をするべきなのだろう。
人間の幸・不幸は見つけるものなのだと思う。





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Last updated  January 18, 2006 11:45:54 AM
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