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October 2, 2006
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カテゴリ: 本のはなし
風林火山
風林火山


『風林火山』の感想第二弾。
言い足りなかったことがあるので、書く。


山本勘助、戦さのことに関しては頭が切れる。
冷静に見通しをたて、実行に移していく。
彼が動揺したのは、上田原で村上義清、川中島で上杉謙信に本陣突入を許してしまったときくらいである。
それは、武田軍というより勘助が戦略には強いが乱戦には弱いことを物語っている。
戦さ以外でも、由布姫脱走だったり、於琴姫暗殺未遂のときに勘助の心は乱れる。
万能な軍師ではないという点も、惹かれる部分である。


ラストが良かった。

しかし、かれは本陣に突入する前に討ち死にしてしまう。
死の間際、先に旅立った由布姫、武田家中で唯一勘助の理解者だった板垣信方の顔が浮かぶ。
そして、後年「啄木鳥の戦法」と呼ばれた武田の奇襲部隊がようやく戦場に駆けつけんとし、それを確認して安堵する勘助。
川中島のハイライト、信玄と謙信の一騎打ちは、このあとなのだが、物語は充分ドラマティックに終了する。
(しかし、勘助は奇襲部隊に何故主力を一万二千も割いたのだろう?)


来年の大河が心配になってきた。
原作が良すぎるうえに、大長編ではない。
1年もたせるためにはオリジナルエピソードを多数盛り込まなくてはならない。
その点が原作のファンには許せないものになっていくと思われる。
私は「原作は原作、TVはTVでいいじゃないか」と思っているのだが、この『風林火山』に関しては、「原作とは違う」なんてほざいてしまうかもしれない。





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Last updated  October 15, 2006 11:07:11 AM
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