テクマス☆マヤコン

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不明熱、亜急性甲状腺炎


亜急性甲状腺炎


ここ10日ばかり、不調だった体調の原因が遂にわかりました。

病名は「亜急性甲状腺炎」
なんで亜がつくのかは原因と病状の違いのようです。
ウイルス説があるようですが、はっきり特定されていません。
(そうだんご坊主に言ったら『現代の医学はナニしとるんだ!』
 原因のわかっていない病気はまだまだヤマ程あるんだよ)

診断がついてから検索すると症状はとても「典型的」だったのですが
亜急性甲状腺炎は不明熱の原因疾患でも最後の方にしか出て来ないのでご紹介します。


(経過) (あくまでも私のです。)

(熱が出る1~2ヶ月前から顎の下や首の周りに違和感、
かすかな圧痛ー押すと痛いーがあったが、増大しないので放置していた。
これが、今回の初期症状だったかどうかはDrには確認していませんが。)

15日から発熱、朝微熱で夕方には38度以上に。軽い「のどの痛み」、倦怠感
市販の風邪薬で様子みたが、症状が続いた。
インフルエンザを疑ったが検査は陰性
(予防注射しているが、それでも罹ることがあるので)
風邪薬で一時的に解熱すれば日常生活に支障はなかったが、
仕事を休んで安静にしても症状が続くのでなにかあると思った。

そこに発熱する2日前に献血した時の検査でγ-GTPが200以上という結果が届き
これが原因かもしれないと総合病院の消化器内科受診
この頃、数週間前から「体重が4キロ減っている」ことに気づく。
いくら熱があったにしても減りが多いと感じる。
★異常の度合いに惑わされてはいけない。

3時間待って
「風邪をこじらせたのでしょう。抗生剤で解熱しなければインフルエンザを確認しましょう。」
(すでに検査済みであることを申告してなかった。
でも発熱後1週間後のインフルエンザ検査にはあまり意味がない。)
なにも検査せず。
解熱剤が処方されないことを診察中に認識できなかったので
いっときでも解熱したい時はどうしたらよいのかを薬剤師に相談する始末。
一番混む月曜日の昼過ぎのDrに風邪をこじらせたという印象しか
与えられなかったのだから、Drをせめられないと思いつつ
1週間続く発熱ってそんな扱いなのか。

この頃から「のどの痛み」やや強くなり、かすかに「耳痛」も
感じるので耳鼻科も考えたが、まずは処方された抗生剤(クラビット)で様子みることにする。

2日目も変化がないので、自分の病院を受診することにする。
γ-GTPの精査からすると消化器だけどのどなら耳鼻科だし、どうするか。
総合的に診てもらうには内科だと思うんだけど某医療スタッフにどっちを一番に受診したいかと
症状を分けて考えるようなアドバイスをされて困惑。
それがわからないから相談してるんでしょ。
この頃になると、一番気になる症状はなんですかという質問に困るようになる。
気になるところはいくつかあるのだけれど、話す順番によって先入観をもたれるような気がして
苦痛でない症状は省略してみたり。
(のどがというと耳鼻科進められるし)
↑これが診断を遅らせるんでしょうね。
今となっては一瞬の「耳痛」、軽い「体重減少」も
典型的な症状だった。

最終的には「10日続く発熱」を挙げましたが。

10日も熱出てるんだから頭もぼやっとしてくるさ。
★こういう症状に遭遇したら、患者もDrもそのあたりも考慮して腹をわって話さなきゃいけません。
三分診療で遠慮しいしいでは到底ゴールに辿りつけません。

さて担当してくださったT先生はじっくり話を聴いてくださり
この熱はよく調べる必要があるので血液検査の結果で方針を考えることになった。

その結果を見たら、肝機能が全部上がっていた。(献血の時はγ-GTPだけだったのに)
肝疾患ー安静治療という先入観で入院(前にしなきゃない仕事、家のモロモロ)がちらついたが
まずは結果が出てから。
T先生から、熱がなければ考えられる肝胆系の疾患が示され、その精査のため腹部エコー
最初の血液検査の結果を待つ間に、のどを触っていて自分が痛いと思っているよりも
下の前の表面にもっと圧痛を感じる部分があることがわかりT先生に伝えた。
(これまでも触診はあったがどの先生もそこには触れなかった。)

T先生も触れて「甲状腺ならもっと堅くなるんですが、一応検査しましょう。」

腹部エコーで気になる部分がありCTもとる。
その結果を待つ間に甲状腺ホルモンの結果が異常と出る。
ちょうど甲状腺外来の日だったのでT先生がすぐに連絡してくれ
頚部エコーの結果「亜急性甲状腺炎」の診断となった。
典型的だとのお話でしたが、ここまでかかった経緯を思うと複雑でした。
ステロイドを服用して、しばらくかかりますが、完治する疾患だそうですからまずは一安心。
腹部CTは異常なしで肝機能は原疾患の治療によって回復するだろうとのことでした。


「発熱」「甲状腺の痛み」「耳痛」
診断がついてみるとこれら初期症状がすべて出ていたのですが、
「甲状腺の痛み」はのどの痛みと思ったし、「耳痛」は一瞬なので言うか迷うような程度だった。
ただのどの痛みに関しては罹った皆さん皆そう思うようです。
もっと病期が進むと大きく腫れて特定しやすくなるのかもしれませんが
偶然押して気づくまでは飲み込む時に痛い咽頭痛としか思えませんでした。
(のどの診察では特に異常は無かったんです。これもポイントでしょうねぇ)

たまたま自分で触っていて痛い部分を見つけたことが結果として診断につながりましたが
1日で診断、治療までいけたことはラッキーでした。
T先生に親身に動いていただけたことが大きかったです。
通常なら結果が出るまでにはさらに日数を要したかもしれないし
仮に出たとしても確定診断までいかないと治療に入れなかったでしょう。



【熱とのどの痛みが続く時は、のどの下の前のあたりを押して痛みが無いか確認する】
これが、亜急性甲状腺炎診断への早道ですね。



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