ナルシストの私室

Jan 30, 2006
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マイブームのミヒャエル・エンデ。
お次はモモを読む。
たぶん、一番大人向けの意図が強い。
はてしない物語よりもあからさまだ。
モモのようになってみたい。
ただ相手の眼をみつめて。じっと話聞くだけで、みんなを幸せにする。
・・・しばしシミュレーション・・・
無理だな。キャラじゃない。
でも頑張って時にはモモになれるようがんばろう。

たとえそれがどんな話であっても。

さて、どちらかといえばジジ向きなキャラだと思う。
以後感想、ネタバレがあるので未読の人は読まないほうが。













読む人は心決めた?
個人的な感想としては、モモがよく喋る中盤以降よりも、モモはただ黙って聞き役に徹している序盤のほうが好きだ。
喋るのはジジ、聞くのはモモ、その序盤の空気が好きだった。
で、一番心に残ったのはここ。中盤、ジジとの再開のシーン。

モモはジジの力になってあげたい気持ちで、いっぱいでした。そうしたくて、心がうずくほどでした。けれどモモは、いまジジの言ったようにしてはいけないと感じました。ジジはまたもとのジジにならなくてはいけないのです。でももしモモがモモでなくなってしまったら、その彼の力になってあげることなどできません。彼女の目にも涙があふれました。彼女は首を横にふりました。

ただ傍にいてくれとモモに頼むジジ。その気持ちを汲みながら、首を振るモモ。
この後の彼の登場はエピソードまでなく、しかもモモの友達の一人としてしか描かれません。
雄弁で、強く優しい心のジジの姿を、もう一度だけ描いて欲しかった。





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Last updated  Jan 30, 2006 10:31:02 PM
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