AKIHABARA秋葉他お買い物日記

でまたしても手に入れてしまったジャンクのレンズ・・
今回はSIGMAのAF TELE 400mm 1:5.6 MULTI-COATED 径72
望遠レンズです。今回はとにかく筐体の加水分解？によ
るベタベタが強烈で、当然レンズも結構汚れている風・
・。まずはこのベタベタを綺麗にしなければ、そこら中
ベタベタで真っ黒になるので難儀です。
　清掃後、D50に付けて試し撮り、AFは動作するものの
やや霞がかかったような画になるので、予想通りレンズ
に撮影に影響する汚れ・カビが付着しているようで、な
んちゃて分解清掃をすることに・・。いつも通り備忘録
として残しておきます。
　前回TAMRONの28-300mmズームレンズの前玉のなんちゃ
って分解清掃をやって面白かったので、今度は400mmに
挑戦してみることに・・。早速ネットで検索・・一杯出
てきました・・がどうやら少なくとも後玉以外は分解し
て清掃するようで一気にレベルがアップするようです
（検索ではマウント側からも分解して後玉も清掃してい
る人がいるようですが・・結構失敗も多いようなので、
初心者は近づかない方が良さそう・・ということで今回
はそこまではしないつもり・・）。
　ある方が書かれていましたが、SIGMAやTOKINAはどう
も中玉あたりまで汚れ・カビが多く、TAMRONは少ないと
いうことでした・・真偽の程は分かりませんが、ジャン
クのレンズに手を染め始めているのでその辺は追々注意
して行きたいと思ってます。
　さてさてどうなりますか・・？分解は面白いのですが、
あんまり繊細ではないので、ジャンクだからこそできる
という感じです。しかし先人たちのブログには感謝感謝
です。



1.これが今回手に入れたジャンクレンズ・・ベタベタで
コンビニ袋に包まれ、こういう感じで置かれていました。
コンビニ袋を剥がしながら中身をチェックしてゲット。
お会計で差し出したところ、そのままもう一袋コンビニ
袋に入れてくれました・・
2.何とかコンビニ袋を引きはがして撮影・・SIGMAのAF
TELE 400mm 1:5.6 MULTI-COATED 径72です。
3.ベタベタ落としに使ったのはこれ「オクダ燃料用アル
コール」です。メタノール75%、エタノール25％だそう
です。無水アルコールが良いようですが、手持ちがなか
ったので、カミさんに言ったら、これを出してきたので
使ってみました。何でもこれはチーズフォンデュの時に
使うアルコールランプの燃料だそうです。




1.ティッシュでやるとベトベトにひっつくというので、
ちょうど昔に封を開けてカラカラに乾いてしまったウェ
ットティッシュの厚い、いわゆるキッチンタオルみたい
なの（スモーキングルームクリーナー）があったので、
それに燃料を滲みさせてゴシゴシ・・。
2.ざっと清掃した状態のレンズです。べたつきはほとん
どなくなりやっと作業ができます。後でよく見るとこの
時点では、絞り他の文字はまだ残っています。
3.ようやくしっかりさわれることになったので、よく見
てみるとやっぱりレンズには汚れ・カビが付着している
ようです・・




1.後玉の方は、そこそこ綺麗な感じだと思うのですが・
・コネクト部分はホコリと汚れが目立ちます。
2.フード部分には「SIGMA AF TELE・・｝の文字があり
ます。
3.続いて「400mm 1:5.6 LTI-COATED・・」とあります。
LTI」はMULTIの文字消えのようです。始めから消えてい
たかどうかは覚えていません。




1.さらに「LENS MADE IN JAPAN　　　径72」とあります。
MADEの上に赤い点（黄丸）があり何かの文字が消えかか
っている・・？
2.さてこの時点で、さらに参考のブログを見てみると、
どうやら先のフードが伸び縮みするらしいことが分かっ
たのですが、この位置で固着しているようでまったく動
きません。
3.力ずくで捻ると少しずつ伸び始め、ベタベタがまた出
現・・少し出しては例の燃料を染みこましたクリーナー
でふき取り、さらに引き出し、ふき取りを繰り返します。
半分位進んだところで撮影したものです・・赤矢印の所
が動かしたところでベタベタがあるのが分かります・・




1.フードが最後まで伸びそうというところで一段と固く
なり、ムリムリ引っ張って行くとスポンジがよれたもの
のようなもの（赤矢印）がひも状に出てきます・・。迷
いましたが結局引き抜いて先に進め完全に引き延ばすこ
とができるようになりました。しかしやはり先ほどのひ
も状のものがストッパーの役目を果たしていたようで、
レンズを下に向けるとフードが勝手に伸びてしまいます。
伸ばした状態で捻ると一応止まるので・・とりあえず良
しということに・・
2.フードの固着処理に夢中になっている間に見事に絞り
等の文字（黄丸）がほとんど消え、わずかにP22の文字
のみ残っています
3.また三脚固定部分の横にもよく見ると赤い文字？の消
えかかり（黄丸）があります。他のブログを見てみると
位置的には「APO」の赤文字があるところですが・・。

※このベタベタはZEN塗装のなれの果てらしく、あるブ
ログではSIGMAで無料で綺麗にしてくれ、しかも文字が
消えないようにしてくれるようです。フードのストッパ
ーも新しいのに換えてくれる？ようです。何でも返却の
送料も負担してくれたようです・・ただし2013年の話の
ようなので今も対応してくれるかは分かりませんが・・。




1.さてやっとしっかり触れるようになったので、分解を
開始します。ところが前回のTAMRONのレンズのような隠
しネジがあったりするのと違い、一番最初のレンズ押さ
え（ねじ込み式）がめっぽう固くて回らないらしい・・。
ネットでは一般的にゴム製のオープナーとかいうのを使
うらしいのですが、当然素人の私は持っていません。他
のネットを参考にそこらにあった細長いゴムを使ってみ
ることにしました。
2.こんな感じでグルグルと巻いて、ギリギリ入るくらい
にして力ずくで回します。通常通り反時計回りです。な
かなか開かないのでもしかして逆ネジ？とも思ったので
すが、参考にしたどのブログにも回転方向が書かれてい
ません。まぁ書いていないということは通常通りだろう
ということで不安を抱えつつゴシゴシと回していくと・
・おぉ～何かが擦れて回り出したような感触が・・。下
のレンズに押さえつけて一緒に回す感覚だそうです。レ
ンズがゴムで傷つかないのだろうか・・？
3.赤矢印が固く締められていたレンズ押さえです・・少
し動いているのが分かります。一度緩んでしまえば、後
はゆっくり指で回ります。




1.やっと一枚目のレンズ押さえ（ねじ込み式）が外れま
した・・やれやれ・・第一難関突破です。
2.一枚目のレンズ押さえを回すときに途中から一緒に回
っていたのはレンズではなくガラス板とのことです・・
がただ載っているだけです。
3.そのガラス板も吸盤などを持っていないので、レンズ
に布を被せ、ひっくり返してガラス板を受け止めました。
一応一枚目のレンズ（ガラス板）です。




1.次の押さえ（赤矢印）は載っているだけらしいのです
が、ひっくり返したくらいでは出てきません。そこで指
先で少しずつかき出すようにすると・・少しずつ手前に
ずれてきました。
2.二枚目の押さえ（赤矢印）が傾いてきたので外しかけ
ると、ちょっと傾いていたせいか二枚目のレンズ（黄矢
印）も一緒に出かけたのであわてて座布団に降ろして、
外しにかかります。こういうことがあるからクッション
性のある場所でやらないとダメですねぇ。押さえのサイ
ドに塗装剥げみたいのがあるので、ここで張り付いてい
たのかと・・。
3.これで２枚ずつ押さえとレンズが外せました。手前か
らマウント側。




1.二枚目のレンズです・・ネットに書かれているように
左右で厚みが違い、薄い方がマウント側。一応APOなら、
このレンズがAPOレンズにあたるようで傷つきやすいそ
うです。
2.三枚目の押さえ（赤矢印）はネジ込み式です。これも
ゴムを巻いて力ずくで回します。中を覗くとやはり中玉
の辺が白っぽい感じ・・
3.やっとゆるんできて、三枚目の押さえが取れました。




1.三枚目の押さえと三枚目のレンズが出てきました・・。
2.三枚目のレンズも左右でふくらみに違いがあり、薄い
方がマウント側です。
3.四枚目の押さえ（赤矢印）は載っているだけなので外
します。




1.四枚目のレンズは分厚くて取り出しにくいとのことな
のですが吸盤もないので、先ほどのように布を当てなが
らひっくり返してゆらゆら・・で何とか出てきました。
黒い押さえが載っているように見えるくらい厚いレンズ
ですが、左右のふくらみに違いが無いそうで、裏表を区
別できないので、近くにあったメンディングテープで印
を付けました（粘着材が付くので付箋みたいなほうが良
いかも）。まぁ間違えたらまともに写らないとのことな
ので、ダメだったら面倒くさいですが反対にすれば良い
のですが・・。ここまでで前玉がはずれたことになるそ
うです。
2.五枚目の押さえ（赤矢印）はネジ込みになっています。
手前に出っ張り（黄矢印）があって、手が入りにくい・
・
3.いつも通りゴムを巻くのですが、やはり手前の出っ張
りが邪魔で、しかも深いところなのでゴムを押さえつけ
る前にゆるむのと指がしっかり届かず力が入らない・・
ので撮っていませんが近くにあった細めのリモコンを使
ってグイグイやりました。




1.やっとこゆるんで五枚目の押さえが取れました・・。
第二難関突破です。
2.五番目の押さえを外すと、そこにレンズは無く鏡筒前
半部が４個のネジ（赤丸）で付けられているのが見えま
す。
3.さて事前にネットでこのネジがまた固くて外れないと
いうことで、百均のシール剥がしを染みこませると良い
ということなので、事前に買っておいたシール剥がしと
スポイト（深いところに垂らすので）です。




1.先ほどのスポイトを使ってシール剥がしをネジ周りに
垂らしたところ・・思ったより出るのでレンズに垂らさ
ないように神経使います・・成分よく分からないので・
・
2.しっかりした長めの精密ドライバーがなく短くて力が
入らないせいかシール剥がしを垂らして20分位して回し
てみましたが・・まわりません。あんまり無理するとネ
ジヤマをなめるということなので、しっかり溝にドライ
バーの先をはめてまっすぐ保ち上の丸部分（軸に付いて
いずくるくる回る）に指を押し当て押さえつけるように
してペンチでゆっくりゆっくり回すとゆるみました！ま
ぁバイクやパソコン等々サビ付いたネジ外しの常套手段
ですねぇ。とりあえずヤレヤレです。
3.精密ドライバーの先を磁石でスリスリして、外れたネ
ジを吊り上げます。第三難関突破です。




1.鏡筒前半部が外れました・・これで奥深く手を突っ込
まなくてすみます。
2.これからが中玉部と言われるところだそうで、IF部で
もあるそうです・・。六番目の押さえには切り欠きがあ
ります。
3.切り欠きがあるので、普通はカニ目という特殊な道具
を使ってゆるめるのですが・・ないので浅くなったので
またゴムを巻いて力ずくでゆるめます・・。




1.六番目の押さえが外れました・・。
2.いつも通り逆さにして六番目のレンズ、IF一枚目レン
ズが出てきました。ネットによると２枚組のレンズらし
いです。前後が分からなくならないように印も付けまし
た。
3.七番目の押さえも切り欠きがあります。




1.またゴムを巻いて回そうとしますが、ちょっと深くて
力が入らず回りません。かといって押し込むような細い
棒も見あたらず・・そこで少々危険ですが、精密ドライ
バーのマイナスの先を切り欠きに当てて押したり引いた
り、ちょっとゴムハンマーでたたいたり・・かなり時間
がかかりました・・が何とかゆるみました・・で出てき
たのが七番目の押さえと一体型の七番目のレンズ・・だ
いぶ切り欠きが削れてしまいました・・ある程度道具は
そろえる必要があるかも・・。
2.後玉が見えますが・・やはり綺麗そうなのでブロアで
吹いてクリーニングワイプで拭いてお終いにしました。
3.六番目のレンズ？もブロアで吹いてクリーニングワイ
プで拭いたら、そこそこ綺麗になったので良しとするこ
とに・・（ネットで合わせのレンズを剥がして内側も綺
麗にしている強者もいましたが・・夜中になってしまい
断念・・）




1.七番目のレンズ？もブロアで吹いてレンズクリーナー
で拭くとまぁそこそこ綺麗になったので良しということ
に・・。

※ということで分解は終了。取り外したそれぞれのレン
ズにブロア吹きとレンズクリーナー拭きをやって、取り
急ぎ組み立てました・・

2.分解清掃前にベトベトを取った後で、NikonD50に付け
て少し暗くて自動でフラッシュが出たが、あえてストロ
ボ無しでオート撮影・・
3.分解清掃後、NikonD50に付けて少し暗くて自動でフラ
ッシュが出たが、あえてストロボ無しでオート撮影・・
撮影位置がちょっと違ったようで、やや大きさが違いま
すが、ややくっきりしたかも・・まぁとりあえず終了と
いうことで・・

おまけ・・



1.例のフード・・下に向けるとフードが軽く落下・・
2.とりあえず輪ゴムを１本はめてみましたが、下に向け
ると半分くらい出てしまいます・・そこで２本にしてみ
ました・・
3.出し入れするのにちょっと動きがギクシャクするもの
の、下を向けても落ちないようになりました・・