
【コンセプト】
夜の帳が下りると喧騒とともに赤いネオンに染まる街。
一方、鏡の前で彼女は化粧をし舞台へ。
ボディラインを強調したトレンドな衣裳はパリジェンヌの憧れ。
ボヘミアンスタイルとエロティックなショーは夜霧のようにしっとり余韻を残します。
今夜も彼女はピガールの街で美しく神秘的なミューズ。
『コンテンポラリーオリエンタル。 エレガンスが特徴の官能的でシックな香水。
ルージュスモーキングは、シルクと革で縫い付けられたようなもの。
ムスク、ブラックバニラ、トンカビーンはシルク、
ラブダナムはレザー、チェリーとペッパーはその赤い面を表しています。』
【調香師】
Amelir Bourgeois/アメリ ブルジョワ
・BDK『フレンチブーケ(2020)』
【香調】
トップ:イタリア産ベルガモット、チェリーアコード、ピンクベリー
ミドル:ブラックバニラ、ヘリオトロープ
ラスト:アンブロキサン、カシュメラン、トンカビーン、ラブダナム、ホワイトムスク
■感想:私の好み度<80>
チェリー×コーラ(または、さくらんぼとバニラが入った大福)
まずはベルガモットをむいた皮を折り曲げ油胞が潰れ広がるアロマようで
十数秒から1分以内と短時間ですがインパクトがあります。
そしてすぐに広がるチェリーにバニラ&ヘリオトロープのパウダリーな甘さが重なり
ピンクペッパーのようなスパイス感が炭酸っぽくもあり
チェリーコーク、Dr.ペッパーのようなフレーバー。
炭酸がぬけるように香りの角がとれてくると、
パウダリーさがフルーツ大福の求肥っぽい粉っぽさで、これまた違ったおいしさ(笑)
トップからなんとなく姿が見えていたアンバー系の甘さがはっきりとし(強いわけではない)
遊び心はあるけれどアンニュイでシックな夜な雰囲気。
『ルージュスモーキング』というネーミングから想像するに
ルージュはもとより、スモーキングには女性のセクシーさも意味し、
スモーキングは煙たさや燻しといった嗅覚の匂いより、
客席を漂うタバコの煙を視覚の情景を表現しているように感じます。
映画『ムーランルージュ』の世界、ニコールキッドマンを思わせます。
展開が早めで大きな変化はないため
試香後5-10分程度で好みを判断してもいいタイプ。
私にはフルーティなチェリーとパウダリーの甘さのバランスと丸みがほどよく
香りは存在するけれど睡眠の妨げにならない拡散性で寝香水にも。

■拡散性・持続性
拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。
■液の色・ボトル
液はオレンジよりのレッド。
ボトル展開は100ml(160€)、10ml(42€)の2サイズ。
購入したのは『LA DÉCOUVERTE PARISIENNE/パリジャンコレクション』
下記3種類×各10ml(89€)
・BOUQUET DE HONGRIE/ブーケ ドゥ オングリー(2016)
・ROUGE SMOKING/ルージュ スモーキング(2018)
・GRIS CHARNE/グリ シャーネル(2019)
円柱形のクリアボトル、黒キャップ。スプレー部分は固定され詰替不可。
サイズは約φ17×H125mm。フランス製。
■季節
秋・冬・春。
■年齢
年齢は20代半ば以降。女性向き。
服装など自由度が高めなオフィスであれば20代でも。
30代以降はカジュアル。
夜の肩肘張らないゆったりとした外出であればおすすめ、
華やかなシーンでは30代まで。
■思い出したチェリーの香水は?
・トムフォード『ロストチェリー(2018)』
チェリーがちょっと強い、ソフトでパウダリーなタイプがほしい、
という方には『ルージュスモーキング』は入りやすいかも。
・ミッシェルクラン『コメディ(2001)』
ビビッドなピンクのファーがポイントのボトル。
チェリーが軸ですが、チェリーを求めすぎると物足りなくフローラルパウダリーでセクシー系。
でもあのチェリーをふと思い出させた『ルージュスモーキング』。
■リピート
Gucci【Gorgeous Gardenia】 2024.09.30
Guerlain【Coconut Fizz】 2024.09.22
Hugo Boss【Ma Vie】 2024.09.12
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