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その1
某国の首相は、失脚の危機にあった。彼はワラをもつかむ気持ちで、悪魔を呼び出した。
「なんとかならないか?」
「どうにもなりません」
と、悪魔は答えた。
「なぜだ?」
「閣下の魂は、取引に値しないからです」
その2
某国の首相が(略)
「私の魂で不足なら、妻の魂もつけるが?」
悪魔は、ノートパソコンを開いた。
「閣下の御親族は、みなさん契約が済んでいますな」
その3
某国の首相が(略)
「では、こうしよう。取引に値する魂を持った娘を紹介してくれ」
悪魔は尋ねた。
「何をなさるのですか?」
「私の子をつくって、その魂で取引する」
悪魔はキーボードを叩いた。
「閣下の魂と相殺できる女性は、地球にはおりませんな」
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