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「WATCHMEN」、なかなか良かった。90点以上、あげられるんじゃないかなぁ...「ウォッチメン」としては。
逆に、「映画」として見た場合、つまり、予備知識が無い場合は、50点もやれないんじゃないか?とも思う。
例えば、
1.なぜ、1985年なのか?
これは、原作が その当時に描かれたからで、当時の恐怖を描写する以上、時代設定を変える事が出来ないから。
しかし、その説明は本編には無く、日本の観客(一見さん)には「なんじゃコリャ?」と思われる...と思われる。
2.ヒーローの説明不足。
「スーパーヒーロー」はDr.マンハッタンだけであり、それ以外はコスチュームヒーロー...なのだが、その説明が不足している。
いちおう、初代ナイトオウルが冒頭で二代目(ダン)に説明するくだりに、その片鱗が垣間見れるのだが...タイトルが「X‐メン」に近い事もあり(?)、日本の一見さんは、「このヒーローの能力は?」と期待し、肩透かしを食らうのではないか?
また、ヴィランにも能力が無い事を説明して おかないとダメだったのでは?
3.コメディアン、ロールシャッハ(少年期 含む)が残酷すぎる。
それこそがウリなのだが(ヒーローがタブーを破り、殺人を犯す)、それも当時で あれば こそ。
今、「一本の洋画(米画)」として見た場合、それが新鮮(&ショッキング)に映るか どうか?
4.なんで、ダン(ナイトオウル2)は勃たなかったのか?
と、言うよりも、「何故、その描写が(この映画に)必要なのか?」と一見さんは思うのでは?
まぁ、「ヒーローとしての再起への迷い、ジョンへの葛藤ウンヌン」とかなのだが。
では、「ウォッチメン」としての採点(減点)をしてみよう。
1.ラストが弱い。
「核時計が午前0時を差している」シーンが無い。EDテロップの後に、それが来ると思っていたのだが...。
もしかすると、「ウォッチメン2」との兼ね合いか?以前、コミックの方で、そう言う噂を聞いたが...どうなったんだろう?
2.ラストの出版社が唐突。
原作では、繰り返し雑誌(記事)が登場し、そのスタンスが良く判る。また、ロールシャッハが愛読しているシーンがあるが、映画には それが欠けており、唐突感が否めない。
3.ロールシャッハのマスクの模様。
流動しており、実に良かった。
4.ロールシャッハがハンサムすぎる(笑)。
細かい話で恐縮だが、あの俳優は、普通よりマシなルックスなので、ロールシャッハ向きでは無い。
とは言え、演技とかは申し分無く、雰囲気は出ていた。
5.ロールシャッハが誘拐犯を殺してしまう。
原作通り、「手を下さず放火→見てるだけ」の方が良かったのでは?見守る間(時間の経過)が、変 心 の過程だと思ったのだが...。
それに、手を下すのは、安っぽい気がする。
6.Dr.マンハッタンの存在感と染み。
リアル感を出す為か、 役者が そうなのか、
どうも、あの染みが気になった。全然「神秘的」に見えない。
(ムックだと、光点のついた服を着て撮影していた)
他のキャラクターと違和感のある描きこみ(CG)になっており、存在感に違和感を覚える(そう言う演出だと思うが...)。
7.アクションが現代風。
もっと、80年代っぽいアクションの方が良かったのでは?(ワイヤーアクション無しとか、グルグルぶっ飛び無しとか)。もっとも、それでは人気が出ないと思うが...。
8.アーチーが良かった。
鈍重そうなデザインなのだが、流暢に動いており、カッコ良かった。原作より良いと思う。
9.ナイトオウルのゴーグルが四角。
やっぱり、円形(楕円形)で無いと。
10.コメディアン、シルクスペクター(1)は、青年期は別の役者の方が良かったのでは?
コメディアンは、若い頃からヒゲを生やし貫禄が有り過ぎる(最年少メンバーなのに)。
シルクスペクター(1)は、若い頃は娘(2)の俳優に演じさせた方が良かったのでは...?(もしくは、イメージの似ている別人)。
コメディアンに剥かれた時の背中のムッチリ感に萎えた。
11.その他。
モスマンとアカ狩りの関係とか、モスマンの現状とかの描写が無い。
キャプテン・メトロポリスの 抹消
存在が空気。
フーデッド・ジャスティスの末路が描かれていない。
「妊娠前のベトナム人 現地妻が、コメディアンとベッタリ」のシーンが無い。
コメディアンのコスチュームの変遷が説明されていない。
ナイトオウル1が生き残る(これは良い事)、「旧型車 専門」の意味が描かれていない。
シルクスペクター1の背中の染みが気になる。
火事のビルに飛び込んだシルクスペクター2のスタンドインが男性(推測)。
ミス・「ジュピター」の説明が無い。
Dr.マンハッタンの再生、「順番に、部品を ひとつひとつ組み立てる」と言う説明が不足。
Dr.マンハッタンのシンボルマークの説明、コスチュームの変遷が端折られている。
ロールシャッハが上げ底じゃない(アクションが出来なくなるから?)。
ロールシャッハのコスチュームの変化に説明が無い。
ロールシャッハのアパート(の大家)が出てこない。
バーニィが、爆発の時ぐらい しか出てこない(?)。
元ネタ「アウターリミッツ」、「地球の静止する日」(だったっけ?「トワイライトゾーン」?)について触れていない(「アウター~」のOPは出てくるが、当該エピソードが出てこない)。
...と言う ところか。まぁ、気合 入れて造ると、163分じゃ足りないし、よく出来ているとは思う。
収穫としては、「生命の誕生が奇跡」なのでは無く、「シルク2の誕生が奇跡」と言う部分。
それにしても、時代考証や小道具・大道具の用意が大変だったと思う。よくぞ造ってくれた。
DVDが出たら、絶対 買う(映画を2回 以上 見るのは、勿体無いので止めておく)。
【蛇足】
懐メロがかかるので、「コールドケース」みたいだった。
ついにX-メンまで…。 2013.02.01
今週はマトモだった(割と)。 2013.01.31
思った以上にダサい。 2013.01.24