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2010年04月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
宣言します!

あと2回で小説終わらせますv(`・ω´)+キラ─ンッ
いつまでも書いていても仕方ないですもんね!!


それではもうちょっとだけ、よろしければハルの冒険にお付き合いくださいませ(*≧∀≦)ノ


どーぞ!!




******************************



自分の子供に会いに来たはずの、父親。
だけどどうやらこの男性はその目的を達成出来ずに街を後にしたようだ。


ハルは、心に生まれたもやもやがとても大きな力を及ぼすのを知っている。



今、ハルの隣にいるおじさんは、大きなもやもやを抱えているようだ。
ハルはそれをどうにかしてあげたいと思った。

しかし、むやみに人の心に土足で踏み込むものではない。
ハルには自信がなかった。
自分にそんな大そうなことが出来るのかどうか。



(ハル、何事も大事なのは、知恵と勇気と自分を信じる心だよ)


ちょうどルアさんはこんなことを言っていた時があった。

かけっこが苦手なハルが、貧乏くじを引いて100M走のアンカーに抜擢された時に、ルアさんがくれた言葉だ。



知恵と勇気と自分を信じる心・・・・。


ハルはおじさんの顔を見た。

「・・・会えなかったの・・・?」



「・・・ああ。」

「・・・どうして?いなかったの?」

「・・・いや・・・。」


留守で会えなかったと言う風ではなさそうだ。
ハルは懸命に言葉を選んだ。





「・・・そうだな。」

「おじさんの子供も、おじさんに会いたかったんじゃないの?」


おじさんはフッと目を伏せた。


「・・・そうじゃないんじゃないかな。
だから私は・・・真実を知るのが怖くて会わないで逃げて来たのかも知れん。」



「・・・・・・・・。」


ハルは黙っておじさんの顔を見つめた。


「・・・・あの子は、私を許してくれないんじゃないだろうかと・・・。」


抱えた悲しみに翻弄されるかのように、おじさんは遠くを見つめていた。


しばらく黙っていたハルが口を開いた。


「・・・おじさん。おじさんがにね、どんなことがあったのかぼくは知らないけど、もし、ぼくがおじさんの子供で、おじさんのこと許せないって思うような出来事があったとしたら・・・。
ぼくは会いに来ないお父さんの方がよっぽど許せないと思う。」


ハルの言葉に、おじさんの顔がドキリとする。


「・・・坊や・・・。」


「ハルだよ。」


「・・・・ハルくんの言う通りだな・・・。
だけどね、私はズルいんだよ。いざとなれば自分が傷つくことばかり考えてしまって、自分を守ってしまうことばかり考えてしまう・・・。」


「ねえおじさん。」


明るめの声でハルが言う。


「ぼくね、今日誕生日なんだ。おじさん、ぼくに誕生日プレゼントくれない?」


ハルの言葉に、おじさんは苦笑する。

「・・・そうだったのかい。おめでとう。
でもすまんね。私は生憎、今ハルくんに渡せるようなものは持っていないんだ。」


「あるよ。おじさんは気づいていないだけだよ。」


更にハルが強い口調で言う。


「・・・・私が、気づいていないだけ?」


「うん。ぼく・・・・おじさんの勇気が欲しいんだ。」


おじさんは更に目を丸くする。


「・・・私の・・・勇気だって・・・?」


「うん。その勇気ぼくにくれたら、また、あの街に戻れるよね。」


そう、満面の笑みでハル。


「・・・・ハルくん・・・。」


少し、ハルの顔を見つめていた、おじさんの顔が変わった。


「・・・そうだね。ここで会いにいかなかったら、私は一生後悔するかもしれない。
例え傷つこうが、そっちの方がよっぽど大問題だな。」


そう言っておじさんが笑った。

「・・・ありがとう、ハルくん。私はきみに勇気をもらったよ。」


「ううん。」



ハルは首を横に振った。


「勇気はね、もらうものじゃなくて、出すものなんだって。ルアさんが言ってた。」


「・・・ルアさん?」


「うん!ぼくの大好きな人!これから会いに行くんだ!!」


「・・・そうか。きみは素晴らしい友人を持っているのだね。」



その時ちょうど、次の駅に到着すると言う車内アナウンスが流れた。
おじさんが立ちあがる。


「ハルくん、きみに会えて良かった。お陰で目が覚めたよ。
もしかしたらきみは神様からのプレゼントかな。」


そう言って、おじさんはハルの頭をポンポンとなででくれた。


「気を付けてな。」


「うん、おじさんもね。おじさんの子によろしくね。」


おじさんはとっても綺麗な一礼をして、車内を後にした。


トンネルを抜ければ、もうすぐルアさんの住む街だ。


ハルはおじさんとのことをノートに書くため、ペンを握った。


続く。





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Last updated  2010年04月01日 17時50分17秒
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