瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/09/11
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カテゴリ: ブログ
 9.11テロから5年が経ちましたが、テロを境に世界は質的に違う世界になったように感じられます。民主主義を建国の理念としている西欧諸国が監視社会に変質しました。監視カメラ、盗聴、投獄など何でもありの国家になりました。
 テロで世界から忘れられていた国、アフガニスタンが世界の注目を集めました。ソ連のアフガニスタン侵攻が失敗に終わり、アフガニスタンは国際戦略上、価値のない国になりました。麻薬の原料、ケシ栽培で国民の糊口を凌いでいました。
 イスラム教原理組織タリバーン、ウサマ・ビンラーディン氏はテロで初めて耳にしました。イスラム原理主義国の異常な姿は人々を驚かせました。ブルカから目だけを出したわずかな女性の姿しか見られないは街の姿は異常でした。
 イスラム法を厳格に適用した世界では髭を剃ってはならない、映画、ラジオ、などが禁止されている、公開処刑がなされるなど異次元の世界でした。バーミヤーン石窟の大仏立像2体を偶像だとして爆破した映像は世界を驚かせました。
 テロのショックとイスラム原理主義に対する憎悪、嫌悪がアメリカの世論をブッシュ大統領のアフガニスタン侵攻を支持に向かわせました。ブッシュ大統領はアフガニスタンに対し武力侵攻に踏み切り、タリバン政権は崩壊しました。
 さらに、ブッシュ大統領はイラクが大量破壊兵器を所有していると主張し、イラクにも武力侵攻をしました。フセイン大統領は逮捕されましたが、大量破壊兵器は発見されませんでした。現在も内戦状態に近い状態だそうです。
 この間、ウサマ・ビンラーディンに指導されたアルカーイダのテロは世界各地で続きましたが、ウサマ・ビンラーディンは現在も生存していると考えらています。アルカーイダは国際テロのネット組織へと変質を遂げていきました。
 イスラム原理主義によるテロはエルサレムを始めとしてロシア圏、アジア、アフリカでも起こっています。スペインの鉄道テロ、フランスのイスラム系住民の暴動、ロンドンの地下鉄テロはヨーロッパの移民問題を顕在化させました。
 テロの原因は先ず貧困にあります。人間は腹一杯に食べることができれば、暴力に訴えることには躊躇いを覚えるものです。キング牧師が指導した公民権運動は非暴力、非服従、非協力を貫きながら公民権法を勝ち取りました。

 エルサレム、アジア、アフリカでのテロは貧困に政治問題が複雑に絡み合っています。自爆テロはキリスト教国では理解できない戦術ですが、かつての日本人が神風特攻隊を編成したように、彼らには普通の戦術なのかも知れません。
 キリスト教文化とイスラム教文化との間には質的な差があるように思えますが、西欧が植民地獲得に乗り出す前にはヨーロッパ社会とオリエント社会は共存していました。エルサレムでもユダヤ人とアラブ人は共存していたのです。
 第2次大戦後の戦後処理のまずさが冷戦後の局地戦争を助長しました。戦勝国が地図の上で引いた国境線は現状を全く無視したものでした。イスラエル共和国はアラブ人を追い出して建国されました。アフリカの内戦も民族間の闘争です。
 テロの起きる原因を解決しようとせずに、いくら厳戒態勢を敷いても限界があります。テロリストの方が戦術的に圧倒的に有利だからです。むしろ、21世紀の指導者はテロを政治的に解決する知恵を持たなくてはなりません。

西風の会 HP ,





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最終更新日  2006/09/11 11:10:59 PM
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