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今日は38巻。あっ、やっぱり、
しまった....!です(涙)
HKで布教をうけて、自分で初めてリアルタイムで
日本の本屋さんで購入した、
キネンすべき一冊です。
でも泣きました、めちゃくちゃ。
で、今回もボロボロ涙が....




------なにを怖がることがある?
------おまえはあのひとを忘れることなく永劫を歩いていたではないか。



 彼はおまえと共にどこまでも存在し続けていたではないか。



 直江の目の端から、熱い涙が滲みだしてきた。
 発狂しそうなほどの不安。不安。不安。
 見つめるのだ。逃げてはならない。その真の実相を見つめて、この道を一歩一歩踏みしめて歩くのだ。その一歩に最上は宿る。


真実幸福を掴むのならば、おまえは他の誰にも救いなど求めてはならない。




(負けても「破魂」......だ)



(力を!)
 道を通すために、今こそ力を!
 奇跡などあてにしない。俺は誰にも祈らない。勝つ見込みはゼロ以下でも、この壁を破らねばならない。この道の先を通さねばならない!俺の歴史全てをかけて!



「直江はどこだ。無事なのか!」


(生きてる......)
溶けてしまいそうなほど安堵した。



(温かい)

 いま、こうして直江の手を包んでいられるのが信じ難い。赤鯨衆を捨てて信長に降り、衛士として高耶の前に現れた時、もう自分たちにはこんな時間が訪れることは二度とないのだと覚悟した。それがおまえの決断ならば応じるのみだ。苛酷な道に踏み込んで、荊で腕が血塗れになろうとも、おまえは挑むことをやめなかった。
 (直江......)




「直江......」



「あなたの手だ......」


 生きている高耶が目の前にいる。ただそれだけで、もう充分だと思える。これが幸福と呼ぶもののすべてなのだと思える。




(いいや、ちがう)
 直江のせいにするわけではない。
 オレだ。
(オレが『生きたい』んだ)
 その希望に賭けてもいいのなら。
 来年の桜を見るまでではなく、直江と共に、更にその先の道を歩むために。自分の意志で、生きたいと、そう思うからだ。


(直江、おまえたちと歩きつづけるために)


 布都御魂を自らのために使う。終わりの先に、道を通すために。
(桜のその先を見るために)


(頼む、布都御魂)
 この道の先を......!



「どうでしたか」


「.........」
 枕元に座って、高耶は畳に散らばっている折り鶴を拾い上げた。答えを求めて固唾を呑んでいる直江を見、小さく笑いかけた。
 木漏れ日のような微笑だった。
 直江はしばし息を止めた。


直江は目を閉じて、その事実を胸の奥でじっと受け止めると、おもむろに腕を伸ばし高耶を抱き寄せた。固く抱きしめた。
 高耶の顔から微笑が消えた。目を閉じて、何も言わず、直江に身を預けた。



 俺には、もうこれ以上何もない。本当に、全てを賭けてしまった。そうしてでも、これなのだ。現実という奴は。いつも、最後の最後で裏切られる。
 呑むだけだ。呑み込んでしまえ。


「帰らなきゃな。美弥のもとに」
 微笑すると、自分たちのためには流れなかった涙が、一粒。やっとそのとき、高耶の頬に落ちた。それがきっかけだったように涙が頬を伝い、高耶は目を閉じて、天を仰いだ。
 直江は何も言わず、抱きしめる手に力をこめた。
 互いを癒そうとするように。


 徒労なのだろうか。徒労でもいいのだ。
 私はこの「現実」という名の針を呑んで、また歩き始める。
 歩き続けることだけが、確かだ。




「ちっ。まどろっこしーんだよ。請け負って欲しい、なんてカユい言い方してねーで、いつもみてーにエラそーに『≪調伏≫を命じる』って言やあいいじゃねーか」

「要は暗殺してこいってこったろ。しょーがねーな。いきゃいいんだろ、いきゃ」
「千秋......」
高耶の口元がわずかにほころんだ。
「......。ありがとう」
思わず千秋が目を剥いた。しばらく黙って、苦々しく眉毛を下げると「かいーっつってんだろ」と言い、その後で真顔になった。


高耶の横顔を真顔で見つめていた千秋は、やがて、苦々しく夜明けの空を見上げた。





------おまえが走れなくなったら、誰がオレを護るんだ?


-----徒労になるかどうかは、これからのおまえにかかってる。『魔王の種』で信長を捉えろ。おまえならできる、直江。
(高耶さん)
 生きる、という意志がその眼には溢れていた。
 失意に挫けない力を与えてくれるのは、いつも高耶の言葉だった。 




.....こういう、お話でしたね...(号泣)

(出典:集英社 コバルト文庫 炎の蜃気楼シリーズ 第38巻 桑原 水菜 著)





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Last updated  2005.04.21 16:52:00
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