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2016.02.06
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★★★★
最近遅読気味だったのだがこの作家の小説を読むとそんな心配は無用と感じる程あっさり実質3日で読めてしまった。1年以上前に読んだ「どちらかが彼女を殺した」に続く、犯人を本文中では明言せず読者に問いかけるという珍しい形で終える小説で、今回は、前回の容疑者二人から三人に増えている。果たして今回こそは犯人を特定できるのか…。

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。(裏表紙引用)

今回前作同様に加賀恭一郎が登場するが今回はあくまで脇役という感じで真犯人を最後に指摘はするものの推理に関しては少し盛り上がりに欠けている感じがして、いつもの加賀刑事の切れ味は感じられなかった。本題の犯人当てだが、加賀刑事が示した最後のヒントを頼りとして、文庫版最後の袋とじを見る前に自分なりに推理してみると、ピルケースに付いた穂高の前妻の指紋だとすぐにピンときた。で穂高が愛用していたピルケースは前妻とペアで購入したと考えるのが妥当であろう。その前妻のピルケースを入手できる人物を三人 の中から考えると、穂高が離婚した際に前妻が思い出の品をすべて送り返していると作中に書かれているので、その荷物を保管している穂高のマネージャーである駿河直之が犯人と特定できてしまった。うーんなんて簡単な推理でしょうか。袋とじをみてもほぼ同じ見解が示されているので、犯人は間違いなく駿河でしょう。ただどうやってピルケースをすり替えたかがいまいちピンとこないのだが、やはり、ボーイに渡すときに、予め毒を入れたカプセルとすり替えたと考えるのが自然なんでしょうね。久しぶりに楽しく読めて考えさせられた小説でした。やはり東野圭吾はただものではないですね。今後もずっと読み続けていきたい作家です。





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最終更新日  2024.12.27 19:13:03
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