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2016.03.08
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2016年3月7日
★★★★
江戸川乱歩賞受賞の13階段とならぶ高野和明の代表作で、東西ミステリーベスト100にも選ばれ、数々の賞を総なめにしたSF小説をついに読んでみた。まず受賞した賞を調べてみると日本推理作家協会賞、山田風太郎賞、このミステリーがすごい(1位)、週刊文春ミステリーベスト10(1位)。また、吉川英治文学新人賞と直木賞の候補作にもあげられている。
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。(BOOKデータベース)
この小説は人類の進化をテーマにしたSF小説である。物語はアフリカのコンゴとアメリカ合衆国、そして日本を舞台し、新人類が現れた場合に世界はどう対処するかということを壮大なスケールで描かれている。また、10万人の人々を救うために未知の薬の開発をする日本人の大学院生と韓国からの留学生、新人類を抹殺するために送り込まれた傭兵達の手に汗握る危機一髪の戦いが最大の見ものでもある。傭兵の中でもリーダであるイエーガーと日本人大学院生の古賀研人とが最後に対面する場面は感動物だった。物語自体が超現実離れしているが、これはこれでありなんだなって思う。それに本作を完成するために著者の高野和明がどれほど時間や苦労をしたのかもあとがきや解説をよむと想像出来る。ただ私が気になったのは傭兵の中に一人いた日本人の設定である。せっかく日本人が一人いるのに最後はイエーガーに射殺されるなんて、あんまりではないかと思う。この日本人が物語の重要な人物になるんではないかと思ってた人は案外多いのではないだろうか。まぁこの辺りが本作の評価が分かれる部分ではないかと感じるが、どう転んでも駄作と評価する人は一人もいないであろう。やはりすごい小説であることは間違いない。





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最終更新日  2026.07.05 11:13:29 コメントを書く
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