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2025.04.11
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カテゴリ: 読後レビュー

2025年4月12日
★★★
先月始めに東野圭吾の浪花少年探偵団シリーズを2冊読んでから仕事が忙しくなり読書を一時中断していたが、今月に入り落ち着いて来たので、次は何を読もうかと考えながら未読の本棚を眺めていると上下巻の宮部みゆきの作品が目にとまり、あー長い間著者の作品を読んでいなかったなと調べてみると2015年7月に吉川英治文学賞を受賞した「名もなき毒」の杉村三郎シリーズの第一作である「誰か Somebody」以来だとわかり、上下巻の2冊と超長編なので少し不安に思いながら期待して読んでみることにした。

【上巻】
家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。待望の現代ミステリー。
【下巻】
人の想いは思いもかけない場所に現れることがある。たとえば写真とか。英一の小学生の弟、光の様子がおかしい。友人のテンコによれば、彼は写眞館の元主、小暮さんの幽霊に会いたいのだという。そして垣本順子、英一と家族、各々が封印してきた過去が明らかになる。読書の喜びがここにある。感動の結末へ。
 (BOOKデータベースより) 

ほぼすべての文学賞を受賞している宮部さんだが「模倣犯」や「ソロモンの偽証」など有名どころが超長編のため躊躇して未読で今に至ってしまったが、本作は長編だが重い内容の上記二作と異なり、軽く読めそうかなと読み始めたが、やっぱり解説を含めて約1000頁というボリュームは読み切るのに時間を要してしまいました…。
内容はというと元は写真館だった空家に家族四人で引っ越してきた花菱家。写眞館の名前が「小暮写眞館」で看板まで残ったままのため営業を再開したのかと勘違いされるが、そんな勘違いから1枚の写真が女子高生から持ち込まれるところから物語は始まる。
物語は全4話で最初の3話は花菱家の長男であり本書の主人公の英一が1枚の写真について調査する内容がパターンとなって、そこに同級生のテンコやコゲパン、英一の両親と小学生の弟の光ことピカ、そして写眞館を仲介した不動産の面々など沢山の個性的なメンバーが脇役となり登場する。
最後の第4話だけはパターンが異なり、花菱家の亡くなっていた英一の妹の風子の過去の出来事から親戚と騒動になり、そして不動産で働く不愛想の垣本順子と英一との間に異変起こる。最後に至ってようやくわかるのだが本作はすべて第4話のための伏線だったのだと。最初の3話を含めて冗長かなと感じるが、本作にはそれが必要だったのだと宮部みゆきが伝えたかったのかなと、変に納得している自分がいます。他の宮部作品も今後読んでみようかなと思わせてくれる作品でした。





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最終更新日  2025.04.12 07:44:24
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