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2026.07.04
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★★★★
教場シリーズの最新作を先週読み終えたあと、どんでん返しのミステリーを読みたくなり、未読の本棚を眺めると、叙述トリックを書かせたら天下一という折原一のデビュー当時に江戸川乱歩賞へ応募した作品である「倒錯のロンド」の完成版を買っていた事を思い出し、2016年に読んだ「毒殺者」以来、実に10年振りに読んでみることにした。



全く前情報無しに久しぶりに折原一の作品を読み終えた感想ですが、騙された感とそんなの有りなのとの複雑な心境に落とされたとんでもない作品でした。
本作の主人公で作家志望である山本安雄が新人賞応募のため、全てを注ぎ込んだ小説「幻の女」たが、友人に依頼した原稿のワープロ作業を終えたあと、山本に戻って来る前に友人がなんと電車に置き忘れて紛失してしまう。山本の人生は原稿を失くしたその日から大きく失墜し、物語はややこしくなっていく…。
紛失した数か月後になんと「幻の女」が新人賞を受賞していたのである。その作者は白鳥翔。全く知らない名前に山本は即座に盗作されたと怒りまくる。
そこからの彼の行動はもう止まらない。ブレーキが外れたように白鳥を執拗に追い詰め、異常なまでの行動には呆れるばかりで、ただの盗作騒ぎでは終わらない…。
本作がややこしいのは山本の日記や白鳥と原稿を拾った男との三人称の語りなどが目まぐるしく入り混じり、読み手の頭をかき回してしまうのだ。正直、物語に踊らされていたという感覚だけが無残に残っている。なんとも今まで感じたことのない、それが「倒錯のロンド」ということなんでしょう。





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最終更新日  2026.07.05 10:32:41
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