のんびりオバサンの読み聞かせ日記

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January 29, 2018
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カテゴリ: 創作童話
なんにちもあそんで 帰ってくると ヒイラギじいさんの

 まわりに 見知らぬ機械が置かれています。

 仲間のすずめに聞いてみました。

 「あれは なにをする機械なのかい」

 「あれは ひいらぎじいさんを掘る機械さ。

 ひいらぎじいさんがおおきくなりすぎたと人間がいうんだ。」

 「大変じゃないか」

 他のすずめたちも 心配そうに見ています。

 人間の声が聞こえます。



「明日 木を切ってから掘り出そう」

 すずめたちにはどうすることもできません。

 すずめたちは みんないつのまにか いなくなっていました。

 こすずめは悲しい気持ちで ずっとそばにいました。

 夜になって こすずめはヒイラギじいさんに声をかけました。

  「ひいらぎじいさん。ぼくだよ。こすずめだよ」

 「おお、よかった。もう君にお別れも言えないと思っていたよ」

 「そんなの やだよ。 僕は小さくてなにもできない。

 でも なにかできることはない?ひいらぎじいさん」

 「昔 住んでいた山にかえりたかったなあ

 そうだ、 わしの枝を持っていって おまえの好きなところに



「わかった。昔ひいらぎじいさんが話してくれたところと似た場所に

 うめるよ。 それで いいかい」

  「いいとも。夜が明けたら さよならだ」

 「わかったよ。 ひいらぎじいさん」

 2人はあとはなにもいいませんでした。



 ひいらぎじいさんの姿をしっかり 覚えておこうとこすずめが

 見つめます。

 「さようなら。こすずめくん たのんだよ」





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Last updated  January 29, 2018 01:48:32 PM
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