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桐生には後世に残したい歴史のある洋食屋さん(?)があります。
異国調菜『芭蕉』 昭和12年(うちの母の産まれた年だ~!)
ビルマ大使館の調理人として腕を磨いた先代の小池魚心さんが開いた異国料理店は、何回もの増改築を重ねて現在の姿になりました。
現在はご子息が2代目を継ぎ、当時のままの味を守っていらっしゃいます。


芭蕉はすべて魚心さんの設計によるそうで そのセンスが隅々まで行き渡っています。
魚心さんは民芸品の収集家であり、すぐれた版画家、染色民芸品の収集家であり、すぐれた版画家、染色家、また生活美の探求者であったそうです。
店内には馬具や農耕具などの生活に密着した民芸品が所狭しと飾ってあり、客席も一つ一つ趣が違います。
最近は『古民家風』の建物のレストランや旅館が
ブームですが、芭蕉は正真正銘の古民家であり、
その歴史はもう70年以上にもなります。
その間ずっと地元や常連の方々に愛されてきたのです。


左が芭蕉の実際の雰囲気です。暗くて何がなにやら・・。
フラッシュを炊くと雰囲気は損なわれますが
展示品がご覧いただけるでしょうか(右)。

魚心さんの最大の作品である芭蕉は、訪れる人たちの心を打ち、
シャンソン歌手のイベット・ジローや石井好子もこの店を愛し、度々訪れたとか。多くの文人墨客も押し寄せ、昭和30年ごろには版画家の棟方志功も
芭蕉を訪れその店内の様子に感嘆しました。

魚心さんは、棟方志功に馬の壁画を描いてもらうことになったのですが
それは、入口を入った場所に間口約3メートル、高さ約2メートルという大きなもの。1953年5月 志功は依頼された馬と共に周囲に裸の天女が舞う絵を描きました。
しかし、魚心さんはこの天女が店の雰囲気に合わないと、
一晩にしてその絵を・・
棟方志功の直筆壁画の大作を!!
漆喰で塗りつぶしてしまったのです。
時は流れ、封印されて50年以上・・。
志功の壁画は昨年、2代目の英断により漆喰の覆いを取り外され、
再び日の目を見ることにができました。

当時は強烈な色彩だったのでしょうが、塗り込められた長い年月の間に
すっかり落ち着いた色合いとなり芭蕉の雰囲気にぴったりの壁画に姿を変えました。
魚心さんもこれなら許してくださる事でしょう。(*^。^*)


先週、会社の同僚たちとランチに行きました。
予約をしていったので奥まった部屋に通されました。
天井は萱葺き、壁は藁入りの土壁。
店内全てこうなので、いたるところに消火器が・・。
ちと怖いですな・・^_^;
ランチは4種類。
昔ながらのインドカリーセット
馬小屋カリーセット(あっさりカリー)芭蕉ランチ(ハンバーグ)
馬小屋ランチ(串カツ)
どれもコーヒー付きで1000円です。



昔ながらのインドカリーセット。
ちょっと辛いカレーですがコクと甘みもあり
大変美味しくいただきました。
実は私ここ初めてなのですが
店の雰囲気に一発でノックアウト!!
何度でも通いたいお気に入りのお店となりました。
今度はぜひハンバーグも食べてみたいな♪
群馬県内の方、ぜひ一度足を運んでみてください☆
芭 蕉
桐生
市本町5丁目345
0277-22-3237
営業時間 11:40~20:45定休日 火曜日 および 第2・第3水曜日
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